「いつからプロレスラーは行儀が良くなった?」という名言と共に復活した棚橋弘至でしたが・・・
見るからにベストコンディションとは程遠い状態でした。
棚橋弘至といえでもこの短期間で肉体を万全にすることはできなかったのでしょう、それは仕方がないです。
試合内容は素晴らしいものではありましたが、それこそ「行儀良い棚橋弘至」だったと思います。
終盤では相手の足を股に挟んでの変速的なドラゴンスクリューを見せるなど進化の片鱗も見えましたし、最後には金的攻撃を見せるなど「お行儀の悪い棚橋」も少し出したのですが・・・最後はテクニック勝負に行ったところでジェイホワイトにテクニックで負けて敗北という最悪の結末をむかえました。
さらには治療したばかりの腕に大ダメージを負いましたし、これでIWGPを狙うというのは流石に無理が出てしまう状況へ追い込まれたと言わざるを得ないです。
棚橋弘至とジェイホワイト、どちらも得をしなかったのではないか
ところで、棚橋弘至とジェイホワイトのこのカードに関しては何らかの大きな変化がない場合にあまりどちらにとってもメリットがない試合だと思っていました。
なのでここで何かが起きるのではないか?と考えていたのですが・・・ジェイホワイトの安定感と棚橋弘至の少しの新しい動きが出ただけで結果的にはIWGPへの挑戦をジェリコに横入りされたジェイホワイトが復帰したばかりでコンディションの悪そうな棚橋弘至を倒しただけ、ということになります。
ジェイホワイトからしても棚橋弘至の復帰戦で勝ったからといってもIWGPへ直結しないですし、すぐにG1がやってきてしまいます。
棚橋弘至もこの状態でG1で優勝戦線へ残るとは到底思えなくなりました。
結局、この試合のメッセージは棚橋弘至が復帰しましたよというだけだったとしか感じることができませんでした。
この後の2試合、大阪城ホールのタイトルマッチなどと比較される時期のシングルマッチになるわけですが、おそらく大阪城ホール大会が終わった時点で印象に残ることもないでしょう。
これでは寂しいぞエース!!
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