DOUKIが成田の目つきを変えた!シングルマッチが急激に楽しみな一戦に変化

エルデスペラード選手が負傷欠場したことで弟分のDOUKI選手が参戦することになったベスト・オブ・ザ・スーパージュニア。
一方でこちらもフリップゴードン選手がビザトラブルで欠場となったことで、逆転満塁ホームラン的にベスト・オブ・ザ・スーパージュニアに参戦できることになった成田選手。

この二人がBブロックの初戦で対戦するというのはまさにプロレスの神様のイタズラか。

個人的には成田選手には出場してほしいと思っていましたので、この大会を通してこの新日本プロレスヤングライオン一番の成長株がどこまで伸びていくのか?ということが楽しみだったのですが、これまたDOUKI選手も雰囲気があって興味が湧いてきました。

DOUKI選手に関してはそこまで試合数を見たことがあるわけでもありませんでしたが、この「コテコテに悪そうな感じ」の雰囲気って新日本プロレスにはこれまでにあまりいなかったタイプじゃないですか。
どちらかと言えば全日本プロレスにいそうな感じですけど、こういう人が急遽参戦してインパクトを残したら面白いなぁと思うのです。

新日本プロレス公式サイトに急遽掲載されたタイチ選手&DOUKI選手のインタビューも面白かったですし、タイチ選手にとってもNEVERを手に入れて勢いに乗る中でここでDOUKI選手が継続参戦するようなことになっていけば本当に鈴木みのるを追い出してユニット結成なんてこともしやすくなりそうなんですよね。
https://www.njpw.co.jp/198184

台風の目になると宣言したDOUKIと若獅子の目になった成田

前哨戦で激突したDOUKIと成田ですが、まずはDOUKIの雰囲気や1発1発の重い攻撃というのはさすが世界中を渡り歩いて命をかけて泥水をすすって行きてきた選手だなという印象でした。
もちろんこれで試運転ぐらいでしょうからこのベスト・オブ・ザ・スーパージュニアでの活躍が楽しみですね。

正直、前日記者会見の印象では「このマスク、声がコモッてしまってる...喋りが立ちそうなのにもったいない...」と思ってしまったのですが、いざ試合になるとこの特殊なマスクというのは一目見たら忘れることはないインパクトがありますね。

一方の成田も「外者に負けるかよ!」という新日本プロレスのプライドが出ていましたし、エルボー1つでも勢いがいつも以上に乗っていたと思います。
またテクニカルな部分では負けていませんでしたし、これはやはり成田にも期待できる大会だなと思いました。

そして試合後にDOUKIに挑発された成田の目!ここまで鋭い目をするレスラーって今の時代何人いるでしょう?
新日本プロレスらしい物のはずなのに新日本プロレスから失われている「殺気」をこのヤングライオン、若獅子成田は持っているのです。


海野選手が「成田が『SUPER Jr.』に出て悔しいです。自分はジュニア級は目指してないけど、仲間が先に進んでる姿を見ると、非常に悔しいです。」と発言していましたが(お前タッグリーグもNJCも出たやん!というツッコミは多そう)海野と成田では海野が一歩リードというイメージがありました。
ただ、ここ1ヶ月での成田の急成長とこのベスト・オブ・ザ・スーパージュニアの参加で本当に成田が1歩2歩前に出る可能性も高いですね。

ところで、伝わらないかもしれませんがDIR EN GREYのトシヤさんに似てる角度ですね(笑)
でも最近の新日本プロレスファン(とくにロスインゴ)は元バンギャさんの割合が結構多いので、これは成田にファンが流れていく日も近いかも...

DOUKI選手の「この10年、俺がどんな気持ちで海外で生活してきたと思ってんだ?」に対してはちょっと思いがわからなかった

タイチ選手がDOUKI選手に関して「こいつがどんな10年を過ごしてきたと思ってるんだ」的な紹介はかなりDOUKI選手の期待値を上げていると思いますし、拳銃つきつけられたエピソードなんかも箔がつくというかいかにこの選手がヤバイ生き方をしてきたのか?ということが伝わって凄くファンとして楽しくインタビューを読ませていただきました。

ただ、それはあくまでもタイチ選手がDOUKI選手を推奨する意味と紹介する意味で言うからいいのですが、試合後に本人がこのようなコメントを出しています。
オイ、この10年、俺がどんな気持ちで海外で生活してきたと思ってんだ? オイ『SUPER Jr.』ぶち壊すぞお前ら」

んーー?と思ってしまったのが正直なところです。

ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアに出たいのに出してもらえずに「お前なんか海外に行け」と10年間海外に新日本プロレスにいかされているわけじゃないわけですよ。

ルチャドールになりたくてメキシコに行き、そこでミラノさんやタイチ選手と出会ってから海外で活躍する日本人として注目されたわけですよね。

「俺みたいな雑草がお前らエリートを食ってやるぞ」ということなら別ですけど、10年間どうこうというのは変な表現に見えるんですよね。

成田選手からしても「お前は道場があって飯もあってぬくぬくと育ちやがって、俺は10年間海外の厳しい環境に居たんだぞ!」と言われても「え!?俺そんなの知らないよ!俺のせいじゃないじゃん?」ってなりません?(笑)

1つここでこんな例え方をしてみます。

学園のマドンナA子さんに告白したB君は、A子さんから「あんたみたいな将来性もなさそうでイケメンでもない人とは付き合えない!出直しておいで!」と言われました。
そして10年後、独立して大きな会社を経営する話題の起業家となり見た目も洗礼されてA子さんの前に登場したB君は「俺がこの10年、どれだけ頑張ったと思っているんだ?お前が付き合いたいなら付き合ってやろうか?」と言い放った。

これならわかるんですよ。

でも。

道を歩いているA子さんの前に突然立ちはだかる謎の男B。
そのBはA子さんに「俺がこの10年どれだけ苦労したと思っているんだ!!よし、抱いてやるよ!!」

これ、A子さんからしたら「誰?何この人?10年の苦労って初対面なんだけど、え?なに?何に怒ってるの?」

ってなりますよね(笑)

そもそもDOUKI選手は棚橋選手やYOSHI-HASHI選手ともつながりがありますし、もちろんタイチ選手やデスペラード選手、ミラノさんともつながりが深いです。
なので比較的新日本プロレスとも近いところにいた選手で、いずれ新日本プロレスに上がってもなんらおかしくないというか多くの選手がそれを期待していたような立ち場じゃないですか。

それが「10年間苦労したこの怒りをベスト・オブ・ザ・スーパージュニアを破壊することで晴らす!」と言われても、ちょっとどういうことなのかわからないんですよね...

キャプテン・ニュージャパンとかがこのテンションで戻ってきたら理解できるんですけど(笑)

そもそも兄貴分のデスペラード選手が元々は道場も部屋も食事も完備されている中で修行してきたヤングライオンだったわけですからねぇ。

この辺りはどういう意図の主張なのか?というのをベスト・オブ・ザ・スーパージュニアを通して知れたらいいなぁと思っています。
逆にこの発言でDOUKI選手に興味が湧いたんですけどね。


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