いやー、泣けました。
ええ、僕はこのブログをちょこちょこでも見てくださっている人ならご存知で「タイチ・EVIL贔屓」なところはありますけど(後藤贔屓でもあったのですが、熊本までの7年ぐらい)このNEVER戦は本当に素晴らしかったと思います。
タイチが完全にヘビー級になったという証明でもある試合になりましたし、これでG1も確定でしょう。
間違っても「タイチが不出場だとコメントで盛り上げてくれるから今年も出さない」的なことはしないでいただきたいです(笑)
ジェフコブも相変わらず素晴らしいパワーとビックリ人間のような見る人が自然と驚くプロレスを見せてくれましたが、NEVERへの思いとNEVERを手にした後の未来を思う気持ちでタイチが勝りました。
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魂の天翔十字鳳と、涙が溢れたタイチ式外道クラッチのシーン
ジェフコブのパワーに圧倒されたタイチでしたが得意の蹴り技の鋭さはいつも以上でしたし、ヘビー級となったパワーが通用する場面も数多くあり「タイチ凄くない?」という空気が試合開始から試合終了まで増していくのを画面越しにも感じました。
試合の終盤は、完全に限界を超えた状態になりながらもタイチ史上最高に魂を乗せた天翔十字鳳をジェフコブの顔面に叩き込みましたが、このエグい入れ方は新日本プロレスの流れというよりはやはり全日本プロレス、もっと言えば川田利明から引き継がれたものですね。
まぁ僕はもちろん新日本プロレスっ子でしたので、四天王より三銃士でしたが・・・でも世代的には当然全日本も毎週見ていましたし、川田利明のプロレスの強さは今でも思い出として強烈に残っているわけですよ。
これからNEVER王者としてタイチがタイチのプロレスを見せて行けば、新日本プロレスのリング上に少し歪んだ形の王道を見ることができるのでは・・・と期待してしまいます。
タイチがデンジャラスTと呼ばれることもあるのかもしれません(笑)
またNEVERの流れとして実はタイチはジャストフィットするのではないかとも思うのです。
このゴツゴツしてハードな路線を歩んできたNEVERの先にタイチがいることは試合を見れば何の疑問もありませんから。
さて、その天翔十字鳳の前に金的からのタイチ式外道クラッチをしたのですが...
ま、金的というのは反則ですけどその後の外道クラッチをしている時のタイチを見て僕は泣きましたよ。
体力の限界を超えていたのでしょう。
両腕で上体を起こすことができずにリングに這いつくばるような形になりながら、必死の表情で抑え込んでいる姿に感動してしまいました。
のらりくらり、ヘラヘラ、そんなタイチのイメージを払拭する...いやイメージが壊れてしまうほどの気持ちでNEVERを獲りに行く姿に心を打たれました。
これはもうね、僕の中でどんたくシリーズの名シーンベスト1認定です(笑)
こんな鈴木軍の姿を見せられると一歩踏み出さないでほしくなる...
さて、これまで散々「鈴木軍って個々の方がカッコいいのでは」と思っていましたし、内藤哲也の煽りでタイチが鈴木軍を乗っ取るぐらいの行動をすることをずっと期待していたのですが、その気持ちが少々揺らぎました。
まず、これも何度も書いているのですが最近の新日本プロレスって同じユニットの仲間がタイトルマッチを行っているのにセコンドに誰もつかないのが寂しいと。
何なら試合が終わったら先に帰るというのも普通にレスラーが言うようになっているわけですから、例えばオカダや内藤が激闘をしてても「同じユニットメンバーはもうホテルでTV見てるんだろうか」とか思ってしまうわけですよ。
しかし、このNEVER戦には鈴木軍がセコンドにつき、そして試合後も全員で勝ち名乗りを上げていました。
タイチの嬉しそうな笑顔も最高ですが、この時に鈴木みのるも満面の笑みをしていて、タイチと二人で小さくグータッチをしていたわけですよ。
「な、なんて良いユニットなんだ・・・」
と思ってしまいました。
ただ、ここまで素敵な姿が出たということは「逆に...」という展開もありそうなんですよね。
タイチが勝利したことで一番目を離せないユニットに鈴木軍がなったのではないでしょうか。
タイチの逆指名したい1人とは誰だ?
試合後のタイチは次の展開について、若手やヘナーレ、ライガー、田口、オスプレイなどの名前を出しました。
そして「後藤だけはない、後藤はもういい」とも発言していますが、まぁ今の後藤と防衛戦をしてもメリットがないですからね...
さて、それだけ名前をあげておいて「その他大勢より1人やりたいやつがいる」「近い内に逆指名」との意味深発言をしています。
もちろんそれまでに出した名前の選手は該当しないことになりますが・・・一体誰なのでしょう?
タイチのことなので「川田利明」とか言うかもしれません。
ジャイアント馬場興行で解説席にいる川田に喧嘩を打っていましたからね。
もちろん現実的ではないですが、川田を倒して明確に技を引き取るというのはありですよね。
もしくは「鈴木みのる」なんてこともありえます。
内藤哲也に煽られているわけですし、NEVERを持って一歩踏み出す勇気を見せるのかも?
鈴木みのるより上に行けば鈴木軍をタイチ軍とすることもできるでしょうし、タイチはユニットのボスになれば更にトップ戦線へ食い込んで行けるでしょうからね。
もう1人が「内藤哲也」でしょうか。
これはずっと書いてきていますが、NEVERは誰のために作られたか?と言えば内藤哲也です。
でもNEVERが誕生した時に内藤は怪我で欠場中でしたし、復活してG1優勝した時に「まずはNEVER」と発言したことで、一気に新日本プロレスファンの大半から嫌われてブーイング地獄を味わうことになりました。
考えてみるとIWGPよりもICよりも内藤哲也に喧嘩を売るにはNEVERが適していますし、内藤もこの件に関してはかなり反論が弱くなるはずです。
ロールプレイングゲームで言うと相手を弱体化させるアイテムのような感じですね(笑)
タイチは内藤に対して「お前は一度でもインターコンチネンタルをコントロールしたことあるのかよ?」と言ったことがあります。
そして考えてみると「NEVERのこともコントロールしたことはない」んですよね。
歴史を振り返れば内藤哲也に責任があるNEVERというベルトに対して全くの無関心で「IWGPとICの二冠王になる」と宣言している内藤に対して絡んで行けるのはNEVER王者だけとも考えることができます。
何にしても今度こそ長期政権でNEVER王者タイチを見れたら嬉しいですし、NEVER王者としてG1参戦をしてほしいです。
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