マディソンスクエアガーデンの3WAY戦では王者石森太二が直接の結果にかかわらず、ドラゴンリーがバンディードを倒してIWGPjr王者になりました。
そこで必然的に組まれたドラゴンリーと石森太二のタイトルマッチですが、この試合はどんたく初日のメインイベントでの開催でした。
「ジュニアの価値を上げる」「メインイベントをジュニアで」「ヘビーを超える」という意気込みで戦っていたKUSHIDAがWWEへ移籍をして、同じ志だった高橋ヒロムは長期の負傷欠場中。
そんな中でドラゴンリーと石森太二が新日本プロレスのビッグマッチのメインイベントをしているというのは不思議な気持ちになりました。プロレスって何十年見てても面白いなぁと...
このままベスト・オブ・ザ・スーパージュニアの決勝戦になってもおかしくないジュニアの頂上決戦
23歳のドラゴンリー、36歳の石森太二。
年齢は一回りありますが石森太二のテクニックについていけるドラゴンリー、そしてドラゴンリーのスピードについていける石森太二ですから「年齢は関係ないなぁ」とこれほどまでに思った試合はないかもしれません。
膝を痛めても飛び続けるドラゴンリーでしたが、どんなに追い込まれても立ち上がり続けた理由は入場時に持ってきたカマイタチ(高橋ヒロム)のマスクが見ていたからなのかもしれません。
石森太二がどれだけドラゴンリーを絞り上げてもギブアップしなかった理由は、新日本プロレスへのリスペクトの強さだったのかもしれません。
ドラゴンリーは柴田のムーブをしたり、棚橋弘至風のだるま式スープレックスを出すなど新日本プロレスへの愛情が爆発していました。セコンドはカマイタチのマスクでしたが、そこからのエネルギーも相当にあったことでしょう。
一方の石森太二は・・・何だか孤独を感じました。
1つ前のNEVER戦でタイチが鈴木軍の仲間に囲まれている姿を見たからかもしれませんが、誰がセコンドにつくわけでもなくですし、そもそもBULLET CLUBの外人選手だらけの中で浮いて見える時もありますからね...
同じ日本人の高橋裕二郎も負傷欠場中ですが、石森と高橋裕二郎のコンビが当初かなり評判が良かっただけに彼がいないのも辛いところなのではないでしょうか。
高橋裕二郎がいたら必ずセコンドについてくれたと思いますしね...
試合はドラゴンリーの強烈な膝からのデスヌカドーラで石森が沈み、ドラゴンリーが王座防衛となりました。
ドラゴンリーにしても今のジュニアのトップどころは必殺技も通常の技も同じぐらい凄まじいので「どこで決まるんだ!?」となることが多いです。
この試合もまさにそうだったのですが・・・それだからこそなのでしょう、明らかに実況解説+ゲスト解説(飯伏選手など)が試合が決まる直前とは思えないようなフワッとした会話をしている中で試合が終わったのは残念でした(汗)
ドラゴンリーってデスヌカドーラよりすごい技を大量に使いますからねぇ...
高橋ヒロムを待ち、デスペラードを待つドラゴンリー
試合後には「高橋ヒロムと戦うためにもこのベルトを防衛していきたい」と、ライバルであり自分との試合で負傷して長期の欠場をしている高橋ヒロムの名前を出したドラゴンリーでしたが、ここでもう1人の名前が出ました。
それは鈴木軍のデスペラードです。
この二人も国内外で戦っていますし忘れている人もいるかもしれませんが良いライバル関係です。
そんなデスペラードに対して「デスペラードと闘いたい。そのためにベスト・オブ・ザ・スーパージュニアを勝ち残らないといけないし、デスペラードにも勝ち残ってほしい」と発言しています。
また、会見の最後にも「デスペラード、お前を待ってる」と完全にドラゴンリーの目線はデスペラードにロックオン!!ですね。
デスペラード好きな自分としてはドラゴンリーとのタイトルマッチは相当期待しているのですが、ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアの決勝で戦ってデスペラードが勝ってタイトルマッチでもう1回となれば最高です。
まぁ...これだけドラゴンリーが「お互い勝ち上がって」というコメントを残しているのに、新日本プロレスがドラゴンリーとデスペラードを同ブロックにブチ込んだらこれはファンは怒っていいですね(笑)
もちろん別ブロックだと優勝決定戦まで来ないと実現しないカードになってしまうわけですけど、高橋ヒロムへの一番のお見舞いというかエネルギーの送り方はドラゴンリーとデスペラードの試合だと思うんですよ。
この3人が最高の三つ巴関係で将来のジュニアを引っ張っていくと思いますし、そこに石森や鷹木の世代が壁として存在しながらもSHOとYOHや海外遠征中のカワトサンが加わってこれば・・・新日ジュニアの未来は明るいですね。
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