棚橋弘至は「まやかしのレスラー」なのか？※あやかしって言ってるような

2019年5月5日

再度見直したマディソンスクエアガーデンでの棚橋弘至とザック・セイバー・ジュニアの試合。
二度目の観戦なのに「ドラゴンスープレックスを！」「ハイフライフローを！」と願ってしまうぐらいにもどかしい試合でした。
何度見ても棚橋弘至の完敗。恐らく一番マディソンスクエアガーデンに思いがある選手でしょうし、何だかんだで棚橋弘至が新日本プロレスをココへ連れてきたという現実があるわけですから、勝ち名乗りを上げてほしかったです・・・

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試合後に棚橋弘至が言った「まやかしのレスラー」というワードが悲しすぎる

棚橋弘至の試合後のコメントは、本当に棚橋弘至が言ったのか？と思ってしまうぐらい悲しいものでした。

とても、とても、壮大な物語だった。つながってましたね。新日本プロレスの合宿所に一歩踏み入れたその足が、マディソン・スクエア・ガーデンにつながってました。ただ、もうごまかし切れない。会場人気、技術、テクニック、ごまかし、ごまかしやってきたけど…あぁ。ホンモノの技術には、オレのようなまやかしのレスラーは通じなかったね。

「俺のようなまやかしのレスラー」というワードと「本物の技術には通じない」という言葉は聞きたくなかったです。
『まやかし』というのは『人の目を誤魔化すために似せて作ったニセモノ』という意味ですが、新日本プロレスで培ってきたものをニセモノと言われてしまうととても悲しい気持ちになりました。

その後に棚橋は「よし、大丈夫。まだ試合は続いていくし。このままだと悔しいんで、絶対マディソン・スクエア・ガーデンにまた帰って来ます」とも語っていますし、そりゃファンとしてはマディソンスクエアガーデンで勝利する棚橋弘至が見たいですよ。

でもザック・セイバー・ジュニアに心の関節まで折られてしまったような印象は拭えません。

棚橋弘至がまやかしのレスラーだとしたら逆に凄いという見方

新日本プロレスを背負い、新日本プロレスを今の状態まで押し上げた棚橋弘至。
100年に一人の逸材・エース、棚橋弘至の功績は新日本プロレスファンなら誰しも疑うことはないでしょう。
確かにコンディションはボロボロ、ピークはとっくに過ぎていることは間違いありませんがその姿が歴史であり棚橋弘至という本物のレスラーの証明だと僕は思います。

しかし棚橋は自身を「まやかしのレスラー」と言いました。

それならそれでいいでしょう、それならここから本物のレスラーになるという『超伸びしろがある』ということになりませんか！
「俺の進化が止まんねー」とは棚橋がイケイケの時に言っていた言葉ですが、ここへ来て棚橋弘至がニセモノからホンモノになるというありえないほどの進化の余地を残しているということに・・・無理やりですか？でもそう思いたいです（笑）

ただ、浮上していくには困難が多いことも事実ですよね。

オカダカズチカが持つIWGP路線は、ニュージャパンカップ準優勝のSANADAやジェイホワイトからすれば前王者のリマッチなども考えることができるので食い込んでいくことができない。

インターコンチネンタルは飯伏幸太がザックを指名していますし、これまた内藤哲也のリマッチだって本人次第で何とかなるでしょう。またオスプレイだって挑戦してくる権利があります。

ならばNEVER？US？いやいや、棚橋弘至がこれを狙っていたら浮上にはならないでしょう。

ということでここは一発タッグ路線に行くのはどうか？
オカダが棚橋の救済の意味も込めてタッグを組むとか、真壁とのタッグを復活させるとか、後藤とのタッグもいいかもしれません。
オスプレイと棚橋というのもいつの間にか名タッグの予感を匂わせていますし。

タッグはシングルより格落ちというイメージがありますが、それなら棚橋弘至と一緒にタッグを浮上させていくのは悪くないと思うんですよね。

まぁ・・・後はスタイルチェンジをするか否かなのでしょうか。
10年前から定期的に棚橋は新技を匂わせたりスタイルを変えることを匂わせたりしてきましたが、実際には何も変更することなく棚橋弘至は棚橋弘至のままで進んできました。
ある意味ではそこをサボったというか、棚橋弘至が棚橋弘至に安心感を覚えていたのかなとは思うんですよね。

太陽には黒点があります。温度が低い部分がそう見えるのだそうです。
今の棚橋という太陽は黒い部分が増えているのかもしれません。
それならもう1度真っ赤に燃えたぎるのか、もしくは黒点だらけの太陽を目指すのか。

このドン底からの棚橋弘至は逆に注目を集めるチャンスがあるのかもしれませんね。