マディソンスクエアガーデンで棚橋弘至という太陽は再び昇ったのか

ジェイホワイトに沈められた太陽はニュージャパンカップでまた昇ることなく、夢見ていたマディソンスクエアガーデンのメインイベントに立つことはできませんでした。

棚橋弘至の功績は大きすぎるほどでそれはファンが一番良くわかっています。
棚橋おらずして新日本プロレスの復権はなかったと思いますし、棚橋が「愛してまーす!」と叫び続けたことで、その声は小さな会場から大会場まで響くようになり、そして海を超えた場所までたどり着いたのでしょう。

新日本プロレスマディソンスクエアガーデン大会の第7試合、棚橋弘至が挑戦者としてブリティッシュヘビー級を持つザックセイバージュニアにレスラー人生の集大成を懸けて挑む試合。

「愛情」や「太陽」の関節すら破壊しかねないザックの関節地獄。
その地獄にある血の池に太陽は沈むのか、それともより赤くなりまた昇るのか。

マディソンスクエアガーデンと棚橋弘至

マディソンスクエアガーデンに降り立った棚橋弘至の姿に涙腺が緩みました。
やっぱりこの人はエースでスターですね、この大舞台が似合うことこの上ないです。
棚橋弘至のためにマディソンスクエアガーデンを作ったのかと、本人はそれぐらいの気持ちで立っているような表情に見えます。


TAKAみちのくもやはり役者で、ほぼ英語でいつものセリフで会場を盛り上げるとザックは棚橋弘至の頬を叩いて挑発。
(ギブアップあるのみだけ日本語は笑いました)


しかし、棚橋弘至という太陽が昇ったのは試合前だけだったのかもしれません。

ドラゴンスープレックスもハイフライフローも出せず、手も足も出ない棚橋弘至が沈んでいった

藤波辰爾の系譜の先には棚橋弘至が存在しています。
その藤波辰爾がマディソンスクエアガーデンで披露して王者になったドラゴンスープレックス。
そして棚橋弘至が封印しているもの、棚橋弘至を助けてきたハイフライフロー。

この2つの技がマディソンスクエアガーデンで見れることを確信していた新日本プロレスファンの心までザックセイバーはへし折りました。

試合序盤から終盤まで棚橋弘至の攻撃は単発。
それに比べてザックセイバーは無数の関節技で棚橋弘至の腕が曲がってはいけないところまで曲げ、全身の関節を次々と破壊していきます。


棚橋弘至もテキサスクローバーホールドやスリングブレイドで抵抗しますが、ザックを追い込むまでには至らず。
そして頼るべきは「歴史」、ついに棚橋弘至はドラゴンスープレックスを狙うものの不発に終わります。
ならば頼るべきは「自分」、棚橋弘至をエースへと飛躍するために頼り続けてきたハイフライフローを復活させようとするも不発。

そして何と、完全に身動きの取れない関節技を決められて、15分でのアッサリとした敗戦。
(というかここまで入場が長すぎるからか全試合短時間で終わっているけど大丈夫なのか?)


棚橋弘至という太陽は沈み、しかも試合で輝くことなく沈むという最悪の結末を迎えました。
そしてここまで新日本プロレスの選手が良いところなしで終わってしまったというのは一体・・・
もしかして「マディソンスクエアガーデン2ndがあるのか?」と思うぐらいに新日本プロレスの選手が目立たない大会になっています。

棚橋弘至がドラゴンスープレックスもハイフライフローもできないという勿体付け方もちょっとばかり異常なことだと思いますからね。

そりゃセミとメインは目立つわけですけど、この先の試合も短期決戦で終わっていくと新日本プロレスファンとしては満足度が低くなるのではないかとちょっと心配です。

それ以上に心配なのは棚橋弘至ですけどね...平成と共に...なんてことがなければいいのですが。


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