IWGPjr王者石森太二がドラゴンリー・バンディードを迎えての3WAY戦は脳の処理が追いつかない、書き起こすことも無理なぐらいの異次元のスピードとテクニックの応酬で試合開始1秒目から試合が終わるまでハイスパートで行われる試合となりました。
新日本プロレスとCMLLとROHのプライドのぶつかり合いでもある試合、そしてこのマディソンスクエアガーデン大会開始前に「I'll be back」とメッセージを寄せた高橋ヒロムは何を思い、どこにいるのか。
戦う場所が高い!各団体のジュニアのプライドをかけたマディソンスクエアガーデン決戦
地に足をつけて打ち合男臭い石井の試合は世界中で絶賛されていますが、この3WAY戦は地ではなく空という感じでまさにIWGPjrを争奪するには相応しい試合でした。
NOAHへのアレルギーが多い新日本プロレスファンが多いという現実に対して、実力で一瞬にして支持されるようになり、また獣神サンダーライガーをしっかり超えることでライガーと新日ジュニアへのリスペクトとそれを背負っていく覚悟を見せてくれたIWGPjr王者石森。
3度目の防衛戦となる今回はCMLLだけでなくプロレス界全体としての宝と言っても過言ではない高橋ヒロムのライバルドラゴンリーと荒削りなところがあるものの後先を考えないような動きができるバンディードという、石森にとってはこれまでの防衛戦で最も大変な試合。
世代的にも立場的にも石森が迎え撃つ立場となりますが、KUSHIDAを送り出し、ライガーを倒したという流れを考えると絶対に負けられないプライドのかかった試合でもあります。
バンディードが空を飛べば、ドラゴンリーも空を舞う、当然石森太二も空へ向かう、羽がないはずの3人の人間が自由自在に空中で戦う姿はまさに非現実、しかしこの現実が今のプロレスです。
空で戦う3人でしたが、バンディードの羽を千切ったのはドラゴンリー。
3WAYルールですのでこの時点で王者石森は直接の勝敗には関わらなかったですがベルトをドラゴンリーに奪われるという形になりました。
試合後は石森に目をくれることもなく健闘を称え合うドラゴンリーとバンディードでしたが、IWGPを流出させてしまったとはいえ石森太二の羽が失われたわけではありません。当然ドラゴンリーと石森太二は再戦が組まれるはずですし、それもすぐ実現することになるのではないでしょうか。
試合後に高橋ヒロムが登場するかと期待しましたが彼が姿を現すことはありませんでした。
ドラゴンリーとしては当然彼が復帰するまで王者でいたいと思うでしょうし、石森太二は黙っていない、もちろん新日本プロレスジュニアの選手だってこの流出に黙っているわけにはいかないでしょう。
SHO・YOH・デスペラード・BUSHI・鷹木信悟だってこのベルトを狙っていってほしいですし、これでIWGPjrもNEVERも流出してしまったのですから奪回するために誰が最初に動き出すのか!?に注目ですね。
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