新日本プロレスのライバル、オカダカズチカのライバル

1週間後の今頃はもうマディソンスクエアガーデン大会が終わっているんですね。
待ち遠しい反面、まだまだこの待つ時間を楽しんでいたいとも思うのは僕だけでしょうか。
この日は平成最後に新日本プロレスがマディソンスクエアガーデンで凄い大会をやったんだよな、なんて語り継がれるような1日になると思いますし、またプロレスは点と点が線になることの繰り返しが何十年も続いていくものですから、この大会が終わったらすぐに次への道が生まれるんだなと考えるとそりゃプロレスって飽きないわけですよ(笑)

よく言われるんです親とか家族や友人から。
「小学生の頃からプロレス見てて飽きない?」と。

だけど同じことが何十年も続いているわけじゃないから飽きる理由がないですし、何なら見れば見るほど面白くなるものがプロレスだと思いますから。

新日本プロレスとWWEとAEW、マディソンスクエアガーデン大会は交わらない対抗戦の序章になるのか

新日本プロレスが海外戦略をしていく上でマディソンスクエアガーデン大会は大きなターニングポイントになります。
翌日にはWWEのレッスルマニアがありますし、もうすぐAEWも動き出すわけですからこれは負けるわけにはいかないでしょう。

ただ興行としての規模感ではレッスルマニアには勝てませんし、何を持って負けるわけにはいかないのか?という部分ですがやはり新日本プロレスが負けられないのは試合内容だと思うんですよね。

その点でいえばメインのオカダ・ジェイホワイトというのは世界へ勝負する最大のカードだとして新日本プロレスが提示した物ですし、内藤と飯伏に関してもそうだと思います。
なので特にこの4選手2試合というのは日本のファンに対しての戦いと海外のファンに対しての戦いと他団体に対しての戦いと、恐ろしいまでのプレッシャーとも戦うことになるわけですから新日本プロレスも凄いところまで行ったなぁと感動してしまいます。

オカダ選手も新日本プロレス公式スマホサイトではっきりとWWEとAEWの名前を口に出していますし、もしかするとそんなの意識する必要はないというファンの人もいるのかもしれませんが、WWEにもAEWにも新日本プロレスからライバルが何人も旅立って行ったのですからそれを無視するなんてことはできないでしょう。

逆にWWEやAEWも新日本プロレスを意識しているでしょうし、特に来年2020年は東京オリンピックもありますからその時期に日本側に仕掛けてくる可能性もないこともないと思うんですよね。

またもちろん新日本プロレスも来年の夏はオリンピックで来日する外国人もターゲットにしていくでしょうから、例えばG1に外人選手が増えるような気もしますし、ここからバチバチとした「交わらない対抗戦」が始まっていくのかもしれません。

プロレスラーにもプロレス団体にもライバルが必要

プロレスラーにはライバルが必要、ライバルがいないと物足りなくなってしまうものですが、プロレス団体自体にもライバルは必要だと思います。
それは歴史を振り返れば新日本プロレスと全日本プロレス、アントニオ猪木とジャイアント馬場ということから始まり長州・藤波・鶴田・天龍などもそうで、三銃士と四天王も垣根を超えたライバル関係がプロレスを盛り上げてきました。
新日本プロレスとUWFなんて構図はこの何十年を振り返っても最大のライバル関係として日本中で話題となる伝説の対抗戦は今でも語り草です。

ただ全日本プロレスが分裂してNOAHが誕生し、徐々に新日本プロレスが「格闘技をライバルとする」という大きな過ちに進んでいる間に新日本プロレス人気が落ちていきNOAHとはライバルというより助けてもらうというような立場になりました。

そして今では新日本プロレスが盛り返して日本の団体では一人勝ち状態となったことで、団体としてのライバルをWWEやAEWという規模のところに据えるしかないという状況でもあると思います。

でも、本来なら全日本プロレスやNOAHがライバルという方がわかりやすいですしいざという時に対抗戦がしやすいわけですから、僕としては新日本プロレス以外の日本の団体にもまた盛り返してほしいと思うのです。

正直、全日本プロレスは盛り返して来ていると思いますし、たまにしかチェックしていませんが面白いんですよ。
NOAHにしても一時期よりはかなり盛り返している印象なのですが、新日本プロレスも同じでいわゆる「暗黒時代」と呼ばれる期間そのものは内容が面白いんです。

暗黒時代というのはあくまでも暗黒時代に入るまでが本当の暗黒なんですよね(笑)

なので新日本プロレスは今バリバリ面白いですから数年後に崩れることなんて相当のことがない限りありえないでしょうし、その間に他の団体が盛り返してくる可能性は十分にあると思います。

そうなって来た時に新日本プロレスブームではなくてプロレスブームが誕生しているかもしれませんし、その上でその時に最高のレスラーと言われるのが世代的に「新日本プロレスのオカダが最高」とか「オスプレイが最高、ジェイが最高」もしかしたら「SANADAが最高、EVILが最高」と言われているのが、新日本プロレスファンとしては一番気持ちいいですからね(笑)

僕が今でも尊敬しているXJAPANのhideさんが昔インタビューでこう話していました。
「Xしか聴いてないやつにXが最高と言われてもあまり嬉しくない、色々聴いた上でXが最高って言われたい」と。

その規模で考えているのが新日本プロレスではオカダ選手が筆頭なのではないかと思うんですよ。

そして、そのオカダのライバルと言えば棚橋弘至や内藤という名前が出てきますが世代抗争せずに超えてしまった先輩なのですよね。
やはり彼には最高の同世代のライバルが必要で、それは恐らくIWGPのベルトよりも必要なものだと思います。

先日更新された新日本プロレス更新スマホサイトでSANADAとEVILに対して「タッグ路線に力を入れてる場合じゃない」と発言がありましたが、この二人がシングルのトップに当たり前に立ってくれれば同世代3人が素晴らしいライバルとなれますもんね。

ジェイホワイトとはまた世代が少し違いますし、ジェイホワイトとオスプレイは年齢的にライバル関係に相応しいですからやはりオカダのライバルと言えばコイツ!と誰しもが思い浮かぶ選手が出てこれば、完全無欠のオカダカズチカが誕生して、新日本プロレスが本気で世界をライバルに戦える状況になるのではないでしょうか。


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