怪物VSヒーロー ランスアーチャーとオスプレイの試合は映画を超えた

1月4日に飯伏を倒してからというもの、ヘビー級を次々と倒しているオスプレイ。
もうオスプレイはジュニアでもヘビーでもなく無差別級というポジションですが、それにしたって今回の相手はランスアーチャーですから一筋縄ではいきません。

僕は元々ランスアーチャーが好きなのですが、その理由としては「怪物感」があるからです。
これがなぜかスミスjrにはないですし、エルガンもちょっと違う。ただ昔のベイダーやビガロとも違うのです。
ランスアーチャーに感じる怪物感は、スタイリッシュなダークヒーローというかサイコな感じというか、簡単に言えば13日の金曜日のジェイソンやHalloweenのマイケルマイヤーズの絶対的な恐怖にサイコパスを加えたような印象なのです。

このブログを昔から見ている人や僕の友人はご存知の通りで僕はホラー映画マニアなので、ランスアーチャーはドストライクのタイプなのです(笑)

そんなランスアーチャーにとって今日の試合はスミスjrのリベンジでもありますし、外人レスラーの中での格付けが大きく若返りしている中(ジェイとオスプレイの急上昇)での抵抗という意味も持っている試合でした。

CGを超える戦い。ランスアーチャーの怖さとオスプレイの凄さ


当然試合はランスアーチャーのパワーとオスプレイのスピードでの戦いという構図ですが、ランスアーチャーもスピードがある選手なので、試合のテンポが速くてドキドキが止まらないノンストップな攻防になりました。

ネックハンギングツリーというかほぼ顔面を掴んで持ち上げるランスアーチャーの姿なんて、先程も書いたようにジェイソンやマイケイマイヤーズ級ですよ(笑)
これがまた怖いしカッコいいので言うことありませんし、またオスプレイがハリウッド映画でありがちな「気弱な少年が実がヒーローだった」的な見た目なので、物凄く噛み合ってますよね。


一発のチョップでオスプレイの胸が飛んでいくのではないかという威力、しかしそれに耐えるオスプレイも凄い。
もうオスプレイをジュニアで倒せる選手はいないのではないか・・・


オスカッターを弾き飛ばすランスアーチャー、GC加工でもしているか?というレベルでオスプレイが3メートルぐらい吹っ飛ぶというシーンは圧巻。
今年のニュージャパンカップの名勝負・名シーンとして語り継がれるようなインパクトのある攻撃でした。


ランスアーチャーに似合う技、代名詞的なブラックアウトを完璧に決めるもののオスプレイはカウント2で返す。
数々のレスラーが沈んできた技を返したオスプレイは、この瞬間にまた1つジュニアの壁を超えた・・・

オスプレイにストームブレイカーをかけれない相手などいない!?
ランスアーチャーも認めたソラノオーサマ

ランスアーチャーの激しい攻撃を耐え抜いたオスプレイはスピードとテクニックで徐々に自分の世界を作り上げていくと、雪崩式攻撃を狙ったランスアーチャーをスルリとすり抜けて、固定式のトラースキックを顔面に叩き込む。


この時のランスアーチャー、顔面を両手でガードする動作がキュートでした(笑)
これまたジェイソンっぽいというか、殺戮マシーンなのに動作が可愛い瞬間があるホラー映画のダークヒーローって多いんですよ。
そういった意味でもランスアーチャーのこの動きは凄く好きで、10回ぐらい見てしまいました。


そして、もう相手が誰であろうと決めることのできる最強の技ストームブレイカーでランスアーチャーを沈めたオスプレイ。
勝利したオスプレイにも負けたランスアーチャーにも最高の感謝を送りたい凄い試合でした。
本当にね、お金を払ってみる価値がある試合ですよ。NHKの受信料を払うのは嫌々ですけど、新日本プロレスワールドなら強制徴収してくれても構いません(笑)

試合後のオスプレイは「たとえ俺の体が壊れようとも、どれほどの痛みに襲われようとも、全身を犠牲にして、この体を会社に捧げて、痛みにのたうち回ろうとも、ジュニアヘビー級の体でヘビー級の中に飛び込んでも、どんな強豪、スーパースターが相手でも、俺ほどの心を持ってるものはいない。証明できるのは俺だけだ。」と語りました。https://www.njpw.co.jp/card_result/187197

いつの間にかオスプレイは新日本プロレスを背負っている代表的な1人になっているのかな。
でも、ここまで言うなら常時参戦してほしいですし、完全移籍してほしいものです。
オスプレイがいるといないでは大会全体の満足度が全然違うと思いますもん。

そしてランスアーチャーは以外なコメントを出しています。
よくやった。俺を倒したんだからな。お前を葬るつもりだったけど、そうならなくてよかったな」
どこまで言葉通りに受けていいのかわかりませんが、でもこれだけの試合をしたのでランスアーチャーも満足しているのではないでしょうか?

ランスアーチャーからすれば新日本プロレスでのベストバウトだったと思いますし、シングルプレーヤーとしての実力を示しましたからね。
あと、これ忘れてることが多いですけどスミスjrはまだ33歳ですけど、ランスアーチャーはもう42歳ですからね!
全く衰えることなくこんな試合をするのですから、僕はシングルプレーヤーとしてももっと彼にスポットが当たる日を期待しているのですが・・・


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