内藤哲也、IWGPICとIWGPの二冠王宣言!前哨戦でタイチを撃破

ヤングライオン上村優也の「かんぬきスープレックス」に「おおーー」と唸った
第一試合から始まったこの日の後楽園ホール大会。
様々な前哨戦が組まれている中で、やはり注目は昨晩イリミネーションマッチで勝利した鈴木軍と
ロス・インゴベルナブレス・デハポンの5対5のタッグマッチでしょう。

連日続く「タイチの鈴木軍」

昨日に続いて、タイチのテーマ曲でタイチが最後に入場。
もちろん格として時期インターコンチネンタル挑戦者なのでということも理由ですが
やはり序列が変わる予感と匂いがプンプンと立ち込めています。
そしてタイチのどっしり感にしてもボス感にしても日に日に増していますし
小悪党だの世界で一番こずるい男などと言われてきましたが
ここへ来てダークヒーロー感を全身から漂わせています。

それこそ、ダークヒーロー的なポジションだったケニーオメガがいなくなり
また内藤哲也率いるロス・インゴベルナブレス・デハポンも登場当初は
完全なるダークヒーローでしたが今ではベビー的な扱い。
考えてみるとCHAOSにしても中邑・オカダもそうでしたし、AJなどもそうでしたが
一昔前の蝶野正洋とNWOの様に支持が集まりすぎたヒールユニットというのは
いつの間にかベビー化してしまうのが新日本プロレスのあるあるネタです。

そんな中でタイチは新しいダークヒーロー像を作れるような期待感が凄い。
ファンにすり寄ることもないでしょうし、ファイトスタイルも変わらないでしょうから
このまま突き進んでタイチ時代を作ってほしいとさえ思います。

そして内藤哲也の好敵手となりえる(もうなってる)存在ですし
内藤も棚橋・オカダとのライバル争いというのは一段落した感じがありますので
ここへ来て内藤も再度浮上するためにタイチの存在は重要になりそうです。

リング上に10人いる中で、このシーンだけでほぼ全ての視線を集めることができる
内藤・タイチの二人のタイトルマッチも楽しみですがその先も楽しみですね。


試合はそれぞれが前哨戦の相手を意識して激しくやり合う形となりました。
結果はEVILが金丸を倒してロス・インゴベルナブレス・デハポンが昨日のリベンジを成功させましたが
内藤哲也はタイチに10倍返しの急角度のランニングデスティーノでKO状態に追い込みました。

しかもツバ吐きからの金的からのデスティーノですから
精神的ダメージ×男の痛み×首へのダメージでOVERKILL状態。


連日しゃべくり倒していたタイチもこの日ばかりはノーコメント。
一方で内藤哲也が大きな野望を表明しました。

インターコンチネンタル王座とIWGPヘビー級王座を同時に保持する

昨年ずっと気にしていた「内藤哲也とインターコンチネンタル」の関係性。
クリス・ジェリコとリマッチをするときには、当然ファンとして勝利してほしかったですが
インターコンチネンタルを手にしてしまうとまたIWGPが遠ざかってしまうわけですから
純粋に応援できなかったですし、恐らく多くのロス・インゴベルナブレス・デハポンファンの人も
同じような気持ちだったのではないかと思います。

特に昔から内藤哲也を追っている人は、彼がIWGPにかける思いを知っていますし
あの日、オカダを倒して東京ドームでついに腰にベルトを巻き
デハポンの大合唱が見たかったという思いは今でも引きずっているはずです。

しかし、今の新日本プロレスは選手の増加とビッグマッチが増えたことによって
ベルトが乱立している中ですが、二冠王という選手はほぼ登場していません。
石森選手がIWGPjrとNEVER6人の二冠ですが、ヘビー級ではそういうことはなく
そもそもダブルタイトルマッチすら開催されていません。

ベルトが少なかった90年代ですらIWGPとタッグ王者の二冠などはあったのに
ベルトがここまで多いのにそれすら開催されないというのは疑問を感じていました。

この事実は何かしらのベルトを保持していると新日本プロレスの象徴であるIWGPを
巻くチャンスが無いということを決定づけることでもあったのですが・・・
そこはさすが内藤哲也、会社の痛いところを突いてきました。

内藤「札幌大会にて行われるIWGPインターコンチネンタル選手権まで、あと5日。タイチ選手、そして、タイチ選手を応援している皆様には申し訳ありませんが皆様の予想通りの結果、そして、IWGPインターコンチネンタル王座を、俺は防衛することになりますよ。内藤哲也は、インターコンチネンタル王座を保持しながら、一体何を見据えているのか。皆様、去年の10月、両国大会を思い出してくださいよ。当時のIWGPヘビー級チャンピオン、ケニー・オメガに、飯伏幸太、そして当時のUSヘビー級王者、Codyが挑戦したわけですよ。つまり、他の王座を保持しながら、IWGPヘビー級王座に挑戦することは可能ってことでしょ? じゃぁ、俺はそこを狙っていこうかな。インターコンチネンタル王座と、IWGPヘビー級王座を同時に保持すること、俺はその史上初の偉業を目指していきますよ。」

確かにあの賛否両論あった3WAY戦はダブルタイトルマッチではなかったものの
US王者だったCodyがケニーオメガに挑戦しているのですから、仮にCodyが勝利していたら
二冠王になっていたわけですので、これはズバリ正論です。

しかも、そんな特例のような試合を開催した時にリング上にいたのは
恐らく退団するであろうケニーオメガ、そして現在はAEWに行ったCodyなのですから
これを会社が拒否するとなると「外様に媚びてるんですか?」と内藤は会社を弄るでしょうし
ファンもそれに同調することは間違いありません(僕もします)

仮に二冠を達成する選手がいるとして、それに相応しい存在がいるとすれば
内藤、オカダ、棚橋ぐらいだと思いますが近年の功労者であり人気も含めて考えれば
IWGPから遠ざかっているけど常にその権利があって当然である内藤哲也が一番相応しいのかもしれません。

まぁ、この手のビッグプランをブチ上げるとタイトルマッチで負けてしまいそうな気がしますが
内藤が勝利すれば前人未到の偉業に内藤が近づきますし、タイチが勝利すれば新しいインターコンチネンタル像と
新しいダークヒーローの誕生になりそうですので、どちらの結果でも面白いことになりそうですね。

できればパラレルワールドで両方のパターンを見てみたいぐらいです(笑)

今週末はサッカーアジア杯決勝からの新日本プロレス札幌2連戦。
楽しい週末が過ごせそうです。


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