プロフェッショナル仕事の流儀で特集される内藤哲也選手。
新日本プロレス1番の人気であり制御不能のカリスマと呼ばれる彼は
プロレスファンから見ると何が凄いのか?なんて話を少々。
Contents
1大怪我を乗り越えてレスラーになった
幼い頃からプロレスを見ていた内藤哲也はレスラーになるべくアニマル浜口ジムに入ります。
新日本プロレスの入門テストのためにトレーニングしていた中で右膝前十字靭帯断裂の大怪我をし
2年を棒に振ってしまった上に、バーベルで肩を負傷してまた入門テストが受けられませんでしたが
それでも諦めず2005年に合格して新日本プロレスに所属しました。
2デビュー当時から素質を見出されていた
新日本プロレスの若手はヤングライオンと呼ばれ、そのヤングライオンは長い間
同じヤングライオン同士で前座で戦うことが基本ですが、内藤哲也の場合は素質を見出されて
プロレスをしらない人でもご存知の獣神サンダーライガーなど5人の先輩レスラーと
試練の5番勝負としてシングルマッチを組まれるなど期待をされていました。
3タイトル戦までが早い、タイトル奪取までも早い
デビューが2006年ですが2008年には高橋裕二郎とノーリミットを結成。
そしてその年にIWGPジュニアタッグに初挑戦し、同年にはそのベルトを獲得。
他団体との対抗戦なども繰り広げ、更にはタッグリーグへの出場や棚橋とのシングルマッチなど異例の速さで
結果を残していき「天才内藤がいれば新日本プロレスは安泰だ」とまでファンが思うほどの存在に。
4メキシコで大活躍し、更に強くなり帰国した内藤哲也
CMLLというメキシコのプロレス団体に遠征して大活躍。
アレナメヒコでの髪切りマッチ(負けると髪を切らないといけない)に
日本人として30年ぶりに勝利。
その後、同じく髪切りマッチで敗北してノーリミットの2人は丸坊主で帰国するも
丸坊主姿でも威風堂々と新日本プロレスの目上の人間に喧嘩を売る気満々でファンは大きな期待をしました。
5ヘビータッグ王者にも君臨したノーリミット
高橋裕二郎とのコンビ、ノーリミットとしてジュニアタッグ王者になった経歴がある中で
上記遠征から帰国後にヘビー級に転向、そしてヘビータッグ王者にも君臨することに。
違う階級のタッグベルトと同一タッグで獲得という偉業を成し遂げました。
6猛烈な低迷と日本中でブーイングをされることになる内藤哲也
順風満帆なプロレス人生でしたが、2011年に東京ドームでジェフ・ハーディーと対戦するも
試合早々のロープワークでジェフ・ハーディーの股間に内藤の頭が激突してジェフがグロッキーに。
その後、明らかに動きのおかしいジェフと東京ドームで見せるには無念なほどの凡戦の中で敗北。
その後、格上の後藤に敗北、他団体の田中に敗北するなどボロボロになった上で
高橋裕二郎に裏切られ当時在籍していたCHAOSを追放されてしまうことに・・・
G1クライマックスで巻き返しと破竹の勢いを見せた内藤でしたが決勝で格上の中邑に敗北。
そして棚橋とのシングルマッチも敗北、中邑にはリベンジできず敗北とここへ来て
誰もが突き抜けると思っていた内藤が一年で一気に崩れ落ちていくことになります。
さらに、前年度の失態を挽回したい東京ドームで憧れの武藤敬司と対戦するも
またしても武藤の動きが悪く、内藤もコンディションが悪いのか武藤を持ち上げようにも
フラフラしているような状態で、その上で試合でも敗北してしまいます。
そして登場するのがオカダカズチカ。
内藤哲也が新日本プロレスの主役になるために歩んできた目の前で
内藤哲也が20代の間に手にしたいと言い続けてきたIWGPのベルトを
当時の絶対王者棚橋から25歳の若さで一撃でベルトを奪取したレインメーカー、オカダカズチカ。
オカダカズチカが内藤の未来のポジションをあっさりと奪う。
そしてオカダカズチカに挑戦した内藤は無残にも散ってしまいます。
そしてその年、G1の最中に膝を痛め長期欠場へ。
右膝前十字靭帯断裂が内藤を苦しめる長い長い時間が始まります。
復帰後、ここで今では言葉の魔術師である内藤が不用意な発言をしました。
「まずはNEVER」
自分が提唱したNEVER無差別級王座のベルトに対して、復帰早々「まずは」と言っていまい
これで当時の王者田中だけではなくファンからも反感を買うことに。
そんな中、その年のG1で悲願の優勝を手にするのですが・・・
リーグ戦での試合の内容は平々凡々で、復帰した途端に急にプッシュされた印象もあり
ファンが乗れない(プロレスでは致命的)状態で夏の頂点に立ちました。
それでも夢のIWGPに近づいた内藤は恒例である東京ドームメインで
オカダカズチカに挑戦することになりましたが、何を思ったのか当時IC王者だった棚橋が
「オカダ・内藤、棚橋・中邑でファン投票して勝ったほうがメイン」と言い出し会社が受理。
すでにファンの一部から反感を買っていた内藤の存在が影響したのか
投票で負けてしまい夢の東京ドームメインの予定がセミファイナルに降格。
さらにその東京ドームでオカダに圧倒され敗北してしまいます。
ここからというもの全国どこへ行ってもブーイングし、少年から中指を立てられることも(内藤談)
また激励のブーイングも多い中で、悪乗りのブーイングなどもあって内藤の試合は何をしても
ファンがブーイングをし続けるというプロレス界1の嫌われ者になってしまいました。
また、当時新日本プロレスに参戦していたAJスタイルズと東京ドームで戦い
またしても敗北・・・東京ドームで内藤哲也は勝てないジンクスが続く中で
傷心の内藤は、自分が輝いた場所であるメキシコCMLLへ飛び立ちます。
7ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン 制御不能のカリスマへ
ここからは皆様ご存知の通り。
メキシコでルーシュやソンブラが作ったロス・インゴベルナブレスに加入。
そこで内藤哲也は「好き勝手やればいいんだ」と覚醒。
日本に戻ってからは思っていても言えないことを言い、会社批判をし
またファンの声を代弁するという手法で徐々に人気を巻き返していき
それからEVILと組みロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを結成。
それからはBUSHI、SANADA、高橋ヒロム、現在では鷹木などを加えて
一大勢力を築いていきました。
内藤哲也の言葉は日頃言いたいことが言えずにストレスを溜め込んでいるファンを勇気ずけ
それと同時に「トランキーロ」(焦るなよ)という言葉を投げかけてファンの心を掴みました。
そしてプロレスファン投票1位、プロレスMVPにも選ばれるなど大活躍中です。
今では日本中で内藤哲也に大歓声が送られ、内藤哲也が新日本プロレスもファンも全て
手のひらに乗せて動かしていると言っても過言ではない状況までになりました。
期待の声援から大ブーイングになり、そして大ブーイングから大歓声へ
天才と呼ばれた内藤哲也は、制御不能のカリスマとなり全てを制御する力を手にしています。
これから先の内藤哲也、まだまだ良いことも悪いことも起こしていくでしょう。
内藤哲也を見ておけば・・・プロレスが楽しめます!
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