PLAYBACK IWGPIC王座決定戦 棚橋弘至 VS ケニーオメガ

そういえば前回の棚橋弘至VSケニーオメガ、インターコンチのタイトルマッチは
どういう試合だったのだろうか?と思い、新日本プロレスワールドで見直しました。
当時は、中邑やAJがいなくなった喪失感で「棚橋、勝ってくれ」と思い見ているだけだったので
試合時代の記憶があまりなかったもので・・・。

Contents

中邑退団からのインターコンチ王座決定戦

激闘のイッテンヨンが終わり、中邑とAJの名勝負の熱も冷めないまま
後楽園ホールで組まれたタッグマッチで、当時はまだBULLET CLUBのジュニアのエースであり
AJの子分的な存在であったケニーオメガが中邑からピンフォール勝ちをおさめる。

更に、試合後にAJスタイルズに片翼の天使を食らわせての下剋上。
AJはBULLET CLUBから追放されることに・・・

そして、退団が決まっている中邑に対してケニーオメガが挑戦表明。
そこで中邑の永遠のライバル棚橋弘至が登場し、ケニーオメガと対峙。
これにてインターコンチネンタル決定戦が行われることになった。

序盤はベーシックなプロレス

試合の立ち上がりは静かでした。
ロックアップからロープワークのスタンダードなプロレス。
昔から見るプロレスの序盤の攻防が続いていきます。

ヘッドロックをしている姿が最も美しいのは棚橋だとよく思います。

そんな中で、高橋裕二郎が介入してきてしまうが
セコンドを帰らせるケニー・オメガ。
この頃からヒールというよりはちょっといいカッコをしたい見せ方をするところが出ています(笑)

その後は徐々にペースアップしていく中で
衝撃的なフェンス越しの客席へのブレーンバスターを
ケニー・オメガが棚橋弘至に敢行する。


更にはお客さんの"ロスインゴマスク"を被りながら
"クネクネ"しつつ"エアギター"というアピール。
狙ってやったならこのセンスは凄い・・・

ここからは棚橋が負傷している右肩を徹底的に攻めるケニー。
10分近くそのような攻防がある中で、徐々にペースが上がっていき
棚橋が場外へのハイフライフロー、ロープ越しのドラゴンスクリュー
グラウンドでのドラゴンスクリューからテキサスクローバーホールドで逆襲。

そんな中、ヤングバックスがリング下から突然登場し
リングに乱入してきて棚橋にトラースキックから
インディーテイカーまで発動して棚橋が一気に劣勢に。

組成したケニーは続けざまにスタイルズクラッシュからVトリガーを狙うが
Vトリガーを避けた棚橋がケニーにドラゴンスープレックスを見舞う。

しかし腕のダメージが深い棚橋が徐々に追い込まれていき
脳天からリバースフランケンシュタイナーで叩きつけられる。

万事休すかと思う中、片翼の天使を狙うケニーに対して
棚橋がリバースフランケンシュタイナーで逆襲。
続いてだるま式ジャーマンからハイフライフローを狙うも
またもやヤングバックスが介入し、棚橋弘至の腕を破壊しようとする。

しかし、そこで「棚橋唯一の友達」(※byミラノさん)エルガンが登場し
ヤングバックスを蹴散らしバックヤードまで連行。

棚橋は最後の力を振り絞り、ツイスト・アンド・シャウト
スリングブレイド、ハイフライフローと畳み掛けて勝負ありと思われたが
二発目のハイフライフローが自爆。

必勝パターンで勝てなかった棚橋がここで右腕に強烈なVトリガーを食らう。
そして顔面に強烈なVトリガーを食らうものの、棚橋まだ立ち上がる。

しかし、串刺し気味のVトリガーをもらい
片翼の天使をくらい3カウントが入り、ケニーオメガがIWGPインターコンチ王者に。

棚橋弘至は中邑の思いを背にしていましたが無念の敗北となりました。

棚橋弘至とケニーオメガ、東京ドームではまるで違う試合になる予感

今見直すと、全然違うなぁと思うのがケニーオメガのスタイル。
今はVトリガー連発多用で中盤から終盤まで作る形になっていますが
この頃は今と比べて5分の1ぐらいしか使わなくなっています。

その変わりに片翼の天使がわりとアッサリ決まるという内容でしたが
現在では片翼の天使を何度も切り返し合戦という感じですね。

「終盤は必殺技の切り返し大喜利」というのが今の新日本プロレスのムーブメントですが
この時はそういう試合展開になっていなかったんだなぁというのが少々驚きでした。

またリング下からヤングバックスが出てきて大暴れするとか
こういうのは東京ドームの試合では行われないことでしょう。

でも試合としては棚橋が先日の記者会見で「インターコンチを戦った時のケニーの方が良い」と
言うのも理解できるところで、この試合自体は凄く2人がマッチしていて
新日本プロレスらしいかそうではないかは見る人によって違うはずですが
個人的には面白い試合だったなぁと再確認することができました。

ただ東京ドームではどうか。
恐らく相当長い試合時間になります、30分は超えることでしょう。
その中でオカダ・ケニーのようなハイスパートが続く試合は棚橋のコンディション的に
難しいかと思いますので、棚橋は膝攻め中心、ケニーは大技中心で進んで行きつつ
中盤からはVトリガーの雨あられを棚橋が耐え続けて、さあ終盤の終盤、クライマックスへ!
という感じになるのではないでしょうか。

新日本プロレスワールドを見ている人はぜひ、再度この時のインターコンチ戦を見直して
東京ドームでのシングルマッチの予習としてみてはいかがでしょうか?


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