huluで独占公開されているTHE PATH/ザ・パスというドラマ。
新興宗教を題材にしたドラマということは知っていたので、宗教が苦手な自分としては見るつもりは無かったのですが、ウォーキングデッドも残り1話となり、ウェントワースもそろそろ終盤ということもありつつ、またこのTHE PATH/ザ・パスの表紙が何だか引き込まれる感じがしたのでシーズン1とシーズン2の2話までを鑑賞いたしました。
宗教団体を舞台とした物語なので、見る人を選ぶだろうなぁと思って数話見ていて思ったことが1つ。
『これ、見る人を選ばないわ!』と。
というのは、見る人によって感想も違うだろうし感情移入する登場人物も違うと感じたからなんですね。
僕的には宗教が苦手(というか宗教に完全依存している人間が苦手)なので主人公の妻サラはとても嫌いなのですが、依存体質であったり宗教に現時点で浸かっている人はサラに共感するかもしれません。
主人公エディは宗教の一員ですがそれが正しいのかどうかと疑問になり、家族の方が大切だと考えますが妻やその家族、コミュニティは家族よりも宗教への信仰を重要としていることから葛藤し様々な行動を起こしますが、もちろんこの主人公に僕は共感ができます。
でもこの主人公に共感ができないという人も多くいるでしょう。見る人によって全く内容が違って見えるかもしれない、THE PATH/ザ・パスはそんなドラマです。
で、まぁあまり宗教と一緒くたにして書くのは怖いですけど、これまでの世界の宗教の歴史を振り返ると、カルトとかマイナーな宗教は特に世界平和とか自然との調和とか言いつつも裏側は欲塗れで金とSEXに執着していることが多かったりするじゃないですか。
わりとこのドラマもその手の部分はあって、登場人物が恋愛体質というか何というかそういうシーンが多いです(笑)
でね、ふと思い出して見ると僕も何度か宗教の勧誘をされたことがあるのです。
20代の頃に住んでいた地域は大学生の単身が多いところで、僕は仕事をしていましたけど若い男性の割合が多いアパートだったので、ひっきりなしに若い女性で見た目もわりと良い子が宗教の勧誘に来るんですね。
だから、その辺一帯には多分そこそこ勧誘に乗る男もいたと思うんですよ。
僕の場合は、その手の勧誘に対しては全力で性格が悪くなるので『いま、世界各地では貧困で苦しむ子供たちがいて、自然災害なども多く、人類は文明に頼らずに愛情を持って何とかかんとか』とか説明されるとそれを真剣に聞いた上で『で、貧困で苦しむ子供や自然災害と俺が今まさに利用している文明、エアコンをかけてTVを見てネットを使って、冷蔵庫から食材を出して料理して食べて過ごしていることと何か関係があんのか?』と言ってドアを閉めるなんてことをしていました。
なので、徐々に僕の部屋に勧誘は来なくなりました(笑)
その他にもこれは経験がある人が多いでしょう、長年連絡を取ってなかった知り合いから急に連絡があって、それが宗教の勧誘だったとか・・・。
もうね、この手の人は皆同じ目つきで話をするんですよね。
そして「あなたならわかると思うんだけど」と言う話をする。
「否定するといけない」ような空気を作る手法を使うんですよね。
こっちはそれがわかっているので言い負かすことは簡単なのですが、何かに依存したいとか頼りたいとか、心が弱い人は簡単につれて行かれるのが現実です。
THE PATH/ザ・パスの中でも舞台となる宗教団体は災害の被災地などに国よりも早く現地に向かって勧誘して連れて行くという行動をするのですが、こういうことも実際にあるんですよ。なぜなら弱っている人間は頼れる物がほしいですからね。
さて、このTHE PATH/ザ・パスというドラマ、役者さんが良い味を出しています。
特にこの宗教団体のリーダー的存在のカルの雰囲気がとても良い!!
「何かこの人を見たことあるなぁ」と思っていたのですが、ドラマハンニバルでウィル役をしていたヒュー・ダンシーだと気がついたのはシーズン2になってから(笑)
仮にこの風貌の人にこの口調で勧誘されたら危ないかもね・・・。