辛い結末

SUPER Jr. TAG LEAGUE 2023

ここまで1から、いや0から積み重ねてきたデスペラード&ワト組の物語がどのような結末を迎えるのか?と思っていましたし、その結末は優勝決定戦で...と想像していましたが、優勝決定戦をかけた試合となった金丸&SHO組に敗れたことで敗退となってしまいました。

で・・・もちろんHoTの介入なんかもありましたが、それは別に良いと思うのです。
HoTのスタイルがそういう形なのですし、ここで急に何もしないというのは逆に不自然。

もちろんその介入も含めて全て跳ね返すデスペラードとワトが見たかったという思いはありますが、それを跳ね返せずに終わるというのは別に悪いことではないでしょう。

ただ、問題となってしまったのは起きてはならないミスがあり、それがTwitterのトレンドにもなり、プロレスを知らない人の目にも届いてしまったことですね・・・

リアルタイムで試合を見ていて「これは騒動になるなぁ」と一目瞭然だったシーンがやはりそうなってしまったという件です。

マスターワト選手の通天閣ジャーマンがSHO選手に決まった、そしてカウントに入る海野レフェリー。

全体的な状況に加えて海野レフェリーの足の位置、何ならカメラワークまで考えると「海野レフェリーの足をHoTの誰かが引っ張ってカウントをさせない」という流れは想像できましたし、それに付属してSHO選手はカウントを返さない(これがなければ勝っていたのに)という結果になることは8~90%のファンが頭に描いて先読みしたことでしょう。

が、海野レフェリーの足を引っ張る選手がおらず、透明人間に足を引っ張られたかのような動きをする海野レフェリー・・・カウント3以上が楽に入っているのにカウントは2。

お客様が静まり、実況も静まりという大惨事に。

そこで仕切り直してワト選手がレシエンテメンテセグンドを見舞うものの、海野レフェリーがリングの外まで足を出してフォール→引きずり降ろされる→介入→EVILのEVILが決まり手で試合終了。

またしてもEVILがヘイトを集めて何とかなっ・・・てない!(苦笑)

この映像は切り取られてSNSで拡散され、通天閣ジャーマンがトレンドに。

プロレスファン以外からネタにされ、プロレスファンはそれぞれ自分が持つ価値観の中で怒っているという感じです。

例えば「この大事な試合でエア足引っ張られはないよ」という系の怒りもあれば「そういうことなんですか、冷めました」という系の怒りや「海野レフェリーはHoT側なのでは?」という声まであって・・・いや、これはこれでプロレスに対する見方って今の時代でもここまでバラバラなんだなと。

比率が違うだけで80年代~90年代からそこまで変わっていないんだなと思うと、WWE化ってのは新日が目指したところで多分無理なんだろうなとも思ったわけですが、まぁそんな副産物は置いておいてですね、これはよろしくないですね。

ある程度の力技で道理を通すということができない事例のレフェリングになってしまった時のリカバリーを用意しておかないとダメなのかなとは思いましたね。

例えば全く肩が上がっていないけど「レフェリーの角度からは上がっていたように見えた」というような力技なんかは今回の件では使えないわけですよ。

透明人間が足を少し引っ張ったという力技はもちろん使えないですし、正直これなら「誤審に加えて過度の介入が確認された為に反則負けとする」とか「11.4の第1試合で再戦して勝者がメインで優勝決定戦に挑む」ぐらいのことをしてもいいのではないかと思いました。

エル・デスペラードとマスター・ワトの物語という主軸があって進んできたこのリーグ戦。
この二人の距離感が縮まっていく中で感動をして泣いているファンもいたことでしょう。

その結末が大ポカでSNSのトレンド入りする試合になってしまったのは...もちろん悔いが残るのは選手達と海野レフェリーだと思いますが、何も最終戦でこんなことにならんでもと思ってしまいますよね(汗)


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