9月9日、後楽園ホール大会でNEVER無差別級6人タッグ選手権試合が組まれました。
王者組は「豪華トリオ」であるオカダカズチカ・棚橋弘至・石井智宏。
ここに対するのは真壁刀義・天山広吉・タイガーマスク。
100人に聞いたら99人は王者組の防衛を予想するはずですが・・・ここは一発見せてくださいよ、挑戦者チームの意地を。
この数年、真壁刀義選手は明らかに一歩引いた立場になりました。
NJCやG1にエントリーすることもなく「俺は外から客を連れてくる」と言っては映画出演などのメディアの担当のようになり「本物のプロレスを見せてやる」と言いながらも、前座で会場を温める役割になっています。
真壁刀義がプロレスラーとして強いからこそメディアに出たときのインパクトがあるという大前提からズレた活動に終始している中で、その点については御本人もモヤモヤしているのでしょう、この数年思い出したように「こっからやってやるからな」的な発言はあるのですが、結局そこから何も起こらない状態です。
矢野選手とのタッグ再結成やGBH復活?のような空気もありましたが、特に何もありませんでした。
天山広吉選手については僕からするとG1連覇はもちろんのこと、凱旋帰国したときの勢いやインパクトは今でも忘れることはできません。
学生時代でしたがプロレスファン仲間と「天山やべーよ」と毎日のように話ていたわけですよ。
オカダカズチカ選手の凱旋帰国後の勢いより遥かに天山広吉の勢いはインパクトがあったと思いますし。
が、現在では永田裕志選手が三冠王になったり、小島聡選手がGHCを手にしたり、本日は三冠戦に挑戦するなど他団体とは言えトップに君臨している中で天山広吉選手は大きな結果を得ることもなくフェードアウトしそうな雰囲気すらあります。
それはタイガーマスク選手も同じで、世界ジュニア王者になるなどこちらも他団体では活躍しているのですが・・・新日本プロレスでは下降線の状態。
だけど、10年ぐらい前を思い出せばタイガーマスクvs石井智宏の抗争なんてのがありましてね、タイガーマスクが格上だったわけですよ。
それで、今回なぜ真壁刀義・天山広吉・タイガーマスクを私が応援しているのかと言えば「夢」ですよ「夢」
年齢的に厳しくてもファンの声援で奮起して夢を見させてくれるのがプロレスじゃないですか。
今の新日本プロレス、意外性なんてほぼありません。
「春の両国で集客できる人がNJCを優勝」
「東京ドームメインを張れる選手がG1を優勝」
「ベルトは増えたけど上から順に巻いていく状態」
G1なんてあんなにエントリーして「ジャイアントキリング」という1つのテーマのようなものがある中で、ベスト4が昨年と3人一緒というような具合です。
見た目が良くて、カッコイイ
それだけがプロレスラーに必要なモノではなかったはずですよ、プロレスって。
もっとこう・・・哀愁すら武器になるのがプロレスだったと思うんですよ。
ファンもそう望んでいるんじゃないですか、昔のファンだけじゃなく今のファンも。
YouTubeのコメント欄を見てくださいよ。
オカダカズチカ・棚橋弘至・石井智宏なんて人気レスラーが揃った王者組をまだまだ見ていたい気持ちよりも真壁刀義・天山広吉・タイガーマスクの奮起というのを期待している声の多いこと。
プロレスは非日常と言われますが、何かもう日常の中の非日常じゃなく日常の中の日常みたいな流れがずっと続いているわけで。
「ここでこの選手が勝てば意外性があるのにな」ということがほぼ実現しないままじゃないですか。
意外性って「夢」であることがわりと多いのがプロレスですし、新日本プロレス自体が格上と格下のカードで構成した「夢☆勝ちます」とかやっていたわけでね。
やっぱりそこに夢があるわけですよ。
だから真壁刀義・天山広吉・タイガーマスクに夢を見させてほしい。
ここが順当に王者防衛し、SANADAがEVILに防衛、タッグリーグではタイトルホルダー以外が優勝、ドーム直前でNEVER6人王者組が落としてオカダカズチカと棚橋弘至は特別なシングル、石井選手はバトルロイヤルへみたいな想像つくドームのカードみたいな流れになるのはもうちょっと勘弁してほしいです(笑)
排除していた闘魂を急に引っ張り出してきたのに一寸先は妥当みたいなのはもうね、新日本プロレスらしくないですよ。
もちろん「らしさ」がとっくの昔に変わっていると言われればそれまでなのですが。
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