本当のG1

新日本プロレスのG1CLIMAX
このG1とは坂口征二さんが競馬ファンだったことからG1と命名され、まさに競馬と同じように最高位の試合・勲章であることが大前提だ。

このブログを趣味で書き続けている私の本業は「競馬本の著者」であること。
またその競馬のG1を知る前の小学生の頃から新日本プロレスのG1を見てきている者として「G1」への思いは強い。

競馬のG1は出場するにあたり水準以上の結果を出してきている必要がある。
レースにもよりますが「この馬が出てこれたら勝負になる」とファンが期待している馬でも、たった1つG2やG3のレースで取りこぼしただけでG1の狭き門を通れないことだってある。

新日本プロレスのG1も元々はそういうものだった。

しかしこれがプロレス業界の不思議なところで「エントリー選手が増えるほど豪華」という価値観があるようで、新日本プロレスだけではなく他団体も含めてその傾向がある。

本来ならタイトル保持選手、前年度の好成績選手、ここに加えてこの1年で飛躍的に成長した選手、あとは近年不調も実績がある選手、などだけで構成するべきなのだ。

サッカーに置き換えるならワールドカップ。

各地域から用意されたチケットを手にするために過酷な予選を戦い抜き、掴んだ国だけが参加する。

それらがリーグ戦を行い、更にそこからトーナメントに行くという4年がかりの重さがある。

今年の新日本プロレスのG1は「リーグ戦が予選」「トーナメントから本当のG1」と言うファンが多く、これには私が大好きなレスラーの一部が反論していたので本音で言えば文句を言いたくはないが・・・でも、事実上リーグ戦が予選に見えてしまうのは他スポーツの世界大会と違って「リーグ戦にたどり着く過程が無い中で実績が無い選手がエントリーして、そして当たり前に負け越して終わる」からではないだろうか。

内藤哲也選手が苦言を呈しているように「G1」というところからのズレが大きいのは明らかなこと。

サッカー天皇杯のようにプロを学生が破るジャイアントキリングなどがあるという意見もあるだろうが、それは一発勝負のトーナメント戦であることが大きい。

故にニュージャパンカップは多人数参加が理想的であり、G1は厳選されるべきだ。

ここで今年のG1の勝点を見てみたい。

-リーグ戦の勝ち点-
14点
SANADA

12点
オカダカズチカ

10点
オスプレイ
フィンレー
EVIL
内藤哲也
ザックセイバージュニア

9点
タマトンガ
ジェフコブ

8点
ヒクレオ
エディ

-↑勝ち点勝ち越し組-

7点
辻陽太
鷹木信悟

-↑勝ち点イーブン組-

-↓勝ち点負け越し組-

6点
海野翔太
成田蓮
清宮海斗
タンガロア
ファンタズモ
タイチ
グレート-O-カーン
KENTA
棚橋弘至
後藤洋央紀
コグリン

5点
ゲイブ
シェイン

4点
チェーズ
YOSHI-HASHI
石井智宏
マイキー
HENARE
矢野通

勝ち点最大値が14点、勝ち点上の勝ち越しが8点、イーブンが7点なので11名が勝ち越し、2名がイーブン、それ以外は負け越しだ。

個人的にはYOSHI-HASHI選手の試合が近年どんどん好きになっているし、石井選手の試合には心が震える。
HENARE選手も覚醒してきているし、勝ち点6組なんてプロレスの未来が詰まっているし、エースもいるし、タイチ選手もいるし、毎年優勝を願っている後藤洋央紀選手もいる。

だが、、、自分が好きな選手がどうしたこうしたなんて「G1」には「関係ない」のだ。

自分が好きな選手が大幅に負け越してG1に出ることができないことを悔しく思うことが「G1」であるべきだし、自分が好きな選手が1年・2年後に再度実績を掴んでエントリーした時に喜ぶことも「G1」という大会になってくれるほうがいい。

もちろんプロレスはビジネスなので集客という部分で考えれば仕方ないことであること、それは承知の上だが...年間最大のシリーズがこれでいいのかと言われるとそうではないだろう。

G1があるならG2もG3もあるべきで(名称はそうでなく、その価値のもの)リーグ戦を予選と言われたくないなら予選といえる大会が必要でしょう。

例えばG1の出場権利を満たす条件の例として考えられるのは
・前年度、リーグ戦で勝ち越した選手
・G1出場選手発表時点で新日本プロレスのシングルタイトル保持者
・近3年でG1を優勝している選手
・NJCでベスト4までに入った選手

前年度同大会の実績、タイトル保持者、G1覇者、この辺りがグレード1に出るべきだし、ダークホース的な存在はNJCでベスト4位までに入った選手(特に準決勝で敗退した選手)が位置するバランスになる。

ここに加えて前年度負け越し選手上位8名などで権利取りのトーナメントでもすれば丁度いいのではないか。

G1期間中の公式戦だって本当に価値のある数試合があれば、他は通常の大会と同じでいいだろうし、そこで何かが起きて秋に繋がるほうがファンはG1期間中でもG1ではない試合からも目が離せなくなるでしょう。

消化試合になるも意地を見せる試合というのも美しいのかもしれません。
他のスポーツでもそれはあるのですが...いや、他のスポーツは1つの順位の違いでも賞金が違ってくるし、降格などもあるから「優勝争いから脱落しても最後まで勝ちに行く」必要性が大きくなるわけです。

これも前年度の勝ち越し選手が来年も出場できるという形にすれば、例えば今年の人数で言えば勝ち点6と勝ち点6の選手の試合でどちらが勝っても決勝トーナメントの道は無いにしても、決勝トーナメント出場争いの試合と同じぐらいの熱量が生まれます。

G1に消化試合なんてないと言うなら消化試合を極力無くせばいいだけのこと。


負け越しした棚橋弘至選手が言っているじゃないか。
「こんな俺に『また来年も出たい』なんて軽く言うことはできないから、世界中のベルト、1本や2本、3本や4本手土産にして、堂々と、来年は堂々と『G1』出てやるからな。コノヤロー」と。

G1のハードルというのはそういうものであるべきじゃないか。


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