人生で1番泣いた

昨晩、ABEMAで視聴していた武藤敬司ラスト大会。
大会全体としても面白かったですし、メインはもうね・・・

メインというか入場ですよ。
僕ね、あんま泣かない人なんですけど...声をあげて泣いてしまいました。
奥さんは「泣いてるの初めて見た・・・」と驚いて動画撮ってやがりましたけどね、ええ、見せませんけど。

感情が抑えられない状態になってしまったわけですよ。

でもそりゃそうでしょ、小学生の頃に武藤敬司を見てプロレスファンになった少年が今年43歳を迎えるオッサンになって今でもプロレスファンなんですから。

武藤敬司は僕のスターであり、プロレスへの入り口だったわけですよ。
その入り口が閉まっちゃっうんだからさ。

内藤哲也選手の「まだ終わらせたくない」的な気持ちが伝わるじっくりした試合の作りも良かったですし、武藤敬司選手が2回もムーンサルトプレスを狙って2回とも躊躇ってできなかったあのシーンもとかも最高で。

だって「最後だからムーンサルトプレスします」ってことじゃなくて「これができねぇから辞めるんだよ」って表現が伝わりましたもん。

加えて、引退試合をできぬまま死んでしまった盟友橋本真也の袈裟斬りチョップからのDDTで涙がこみ上げ、"恋人"三沢光晴のエメラルドフロウジョン、そしてサングラスの下で泣いていることがわかってしまう蝶野正洋の表情でまた号泣ですよ。

最後はデスティーノで負けた武藤敬司選手でしたが、その後になんと蝶野正洋選手に対して「俺と戦え!」と叫ぶサプライズ!

試合を見に来ていたタイガー服部をレフェリーに指名し、実況は辻アナという・・・もうまた号泣ですよもう。

しかもFANTASTIC CITYが流れるんですから、ほんとNOAHはプロレスファンの気持ちをわかってがるなぁと。

歩くのもやっとの蝶野正洋がサングラスを外した時には完全に「黒のカリスマの目」になっていることに鳥肌が立ちましたし、最悪のコンディションの中でシャイニングケンカキックからのSTFで勝利・・・この時の蝶野の顔がまた泣けるんだ。

引退試合で2回負けるという伝説を作った武藤敬司、利用された蝶野正洋(笑)という構図も最高でしたし、蝶野が引退試合をそのうちやるのかどうかわかりませんけど「やれないのかな」という点で考えるとね、武藤敬司は橋本真也・蝶野正洋・三沢光晴の引退試合もやったってことですよ、背負ったってことですよ。

もちろん蝶野正洋は「俺が引退する時は武藤さんを相手にする」と言っていますが、現時点では何かもう・・・闘魂三銃士解散・夢の終焉とかそういうのもひっくるめて武藤敬司が背負って最後の試合をしたという見方で良いのではないでしょうか。

さて、個人的な思いなんですけど、少々いいでしょうか。

まず本音で言いますが、この日がプロレスのピークになると思います。
99%の確率でこれからのプロレスは昭和~平成のプロレスを超えることはできないでしょう。
それは試合内容とかの話ではなく、ドラマ性とか感情を揺さぶる部分で、です。

1%残したのは、棚橋弘至の引退という日が来た時の可能性ですね。

ただ、でも全プロレスラーの皆さんにお願いしたいのは「超えてくださいね」ってことです。

可能性は現時点で0%です、棚橋弘至を除いて。

でも、10年後には5%とか10%あるかもしれないわけですよ。
そこまでお願いしますね、プロレスファンとしてどうかよろしくお願いします、という思いです。

なんてことを思うと同時に、正直これから少しプロレスを見る頻度が一時的に減るかもなぁというね、そんな気持ちもあるんですよ。

冒頭にも書きましたが武藤敬司からプロレスファンになった立ち場として、こんな大会を見せられてしまうと燃え尽き症候群というか・・・ねぇ、そういうのあるじゃないですか。

さて、最後になりますがTwitterでも書いたんですけど「この新日本プロレス丸出しの大会」をやってくれたプロレスリング・ノアさん、また受け入れてくれた懐の深いノアファンの皆さん、本当にありがとうございました。

新日っ子の自分からすると感謝しかありません。


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