邪道の強さ
全日本プロレスマットで行われた電流爆破デスマッチ。
それもアジアタイトル戦ということで賛否両論がありました。
で・・・その賛否両論をどこのリングに上っても巻き起こせるという時点でプロレスラー大仁田厚の勝ちなんですよねぇ。
賛否両論、好き嫌い、これが分かれないプロレスなんて必要性があるのかと。
各選手の生き様がプロレス・プロレスラーなのですから、そこに100%全員が賛同できてしまったら、それはもうただの「イイ人」で「どうでもイイ人」ですから。
実際問題として大仁田厚が来ますと、電流爆破デスマッチをやりますと、それだけのことでファンが色々な感情を抱えている状態に加えて、全日本プロレスでは久しく見ないぐらいの観客数になったのですからビジネスの部分でも大仁田厚の勝ち。邪道というブランドの強さですよ。
でも、ここで大仁田厚と電流爆破デスマッチを目当てて集まった人にも全日本プロレスの本流の試合の素晴らしさは届いたんじゃないですか?
大仁田厚選手のファンはコアなので全日本プロレスにファンを奪うことはできないと思いますが、興味本位で見に来た人を全日本プロレスが掴むことはできるんじゃないでしょうか?
その自信があるから全日本プロレスは毒薬を飲んだ...と思わないと全日本プロレスのレスラー達に失礼なのかなぁと。
大仁田厚がリングに上がればどんなリングでも邪道になる。
反面、全日本プロレスのリングに上がればどんなプロレスも王道になる。
それぐらいのプライドと自信が全日本プロレス側にはあると思いますからね。
それに歴史あるアジアタッグですけど、ここ数年で一番盛り上げたジェイク&岩本組がもう全日本プロレスに存在していないのですから、今のところはハチャメチャなタイトルになるのもありなんじゃないですかねぇ。