オスプレイの1シーン

イッテンヨン東京ドーム大会が終わりました。
序盤はかなりの・・・ちょっと記憶にないぐらいのグダグダで(笑)
ニュージャパンランボーに関しては試合序盤にいきなりヒクレオが自らオーバーザトップロープをしたのに負けたことにならず、オーバーザトップロープのルールの概念をぶっ壊してしまいました。
失格にならなかったことで今後のニュージャパンランボーではこのルールにしなくてはおかしいわけですから、場外へダイブする技が全てOKとなる・・・ことはないでしょう、単純にヒクレオのミス→対応できなかったレフェリーというところでしょうか。

アントニオ猪木メモリアル6人タッグマッチに関してはタイガーマスクのコンディションが目に見えて悪くて心配になるほどでした。
動きの1つ1つが異常に重かったですし、最後も前方回転エビ固めを狙ったのか?わかりませんが、真壁の背中に飛び乗るとそのまま落下・・・そして最後は真壁が押しつぶしたというよりただ上に乗って3カウントで終了。

アントニオ猪木さんがいたら竹刀を持ってリングに殴り込みそうな試合でした。

そこからの本戦ですが、こういう大会って偏るんですよね。
プロレス観戦30年していて振り返ってつくづく思うのですが、試合序盤でミスが多い大会はそれが続く、怪我が多い大会はなぜかまとまって起こるなど・・・。

IWGPジュニアタッグ選手権試合、好勝負になりましたがリオラッシュが顔を負傷したところから、その後の試合でもミスや怪我(に繋がりそうなこと)が連発していました。

で、タイトルの「記憶に残る名シーン」ですがこれはもう皆さん同じなんじゃないかな?と。

ケニー・オメガvsウィル・オスプレイの試合。

試合内容がとてつもなかったことはもう見ての通りで「こいつら人間じゃないな」と思うぐらいでした・・・ちょっと次元が違うというか。

そんな試合の終盤、もう体力が尽きてボコボコ状態のオスプレイに対してケニーがカミゴェの構えに入った時にオスプレイが抵抗する力が無い中で最後の心の抵抗としてツバを吐きかけたシーンです。

その後にカミゴェ→片翼の天使で敗れてしまったオスプレイでしたが、あのシーン1つで今回のイッテンヨンの主役だったと個人的には思いますね。

こんな試合を毎回やっていたら体がもたないでしょうけど、またオスプレイが奮起してケニーにリベンジすることを楽しみにしています。

ロスインゴvs金剛へ

IWGPジュニアタッグ選手権試合は10分
IWGP女子選手権試合は5分
IWGPタッグ選手権試合は10分
TV王座決勝戦も10分
NEVER無差別級選手権試合は9分

東京ドームあるあるですがメインとセミに時間がかかるので、他の試合は薄味短期決戦がつきものです。

ただそれにしても「入場のほうが長いよね」という試合が続いた上にミスシーンも多く、NEVERの最後のガンスタンなんて「アンダーソンとタマトンガの試合でガンスタンをミスって決まるって一番ダメなことじゃん」と...まぁ試合を見ていて不完全燃焼のまま武藤敬司ラストマッチまで来たわけですよ。

で、武藤敬司ラストマッチなんですけど...

海野翔太が叫びまくっていた印象しかない(笑)

そして武藤敬司と内藤哲也の絡みが何と無し!

「ウソだろ?」と思う反面「武藤敬司の引退試合に絡むのかな?」なんてことも思いましたけど、それやっちゃうとNOAHの選手も気分が悪いでしょうしねぇ。

ただ内藤哲也の「東京ドームのメインに~」というイッテンヨンの夢は叶いませんでしたが、武藤敬司の引退試合でそれが叶うなんてことも0%ではなくなったのかなと。

でもこの日イッテンヨンで武藤敬司と内藤哲也の絡みが見たかったファンが多いじゃないですか?
いつかの東京ドームでは武藤敬司の前に何もできなかった内藤哲也という点もあるわけですし、その点と今回の点が繋がるかと思ったんですけどね・・・点も生まれませんでしたよ。

そんな中、バックヤードに金剛が乱入してロスインゴvs金剛でのシングル対抗戦が開催されそうな流れが生まれました。

楽しみな反面「もしかして、ロスインゴが暫くNOAHに行くパターンもあるのか?」なんて思ったりもしますし、その流れで内藤哲也と武藤敬司がもう1回出会うなんてことも・・・

オカダがIWGP王者に

とんでもないセミファイナルを受けて、会場が燃え尽きている中だったっぽいのは気の毒ですが「オカダとジェイらしい味のある試合」となったメインイベントはオカダカズチカの勝利。

アントニオ猪木さんの力を借りての延髄を見せるなど...ってそれは今年何回か見ているので、正直に言えばオカダvsジェイのいつもの試合を大幅に超えるものにはなりませんでしたし、流石にこれが東スポベストバウトに本年末に選ばれることはないのかなと。

ただやっぱりIWGPはオカダカズチカがしっくりくるんですけどね。

試合後は東京ドームに来ないと言ったのにKOPWにしれっと出てきて生き残っている鷹木信悟が登場してIWGPに挑戦表明をしました。

オカダカズチカが相手にしていなかった感じなのでどうなるかわかりませんが、これで鷹木信悟はKOPW・IWGP・金剛戦と急に忙しくなりすぎなのでテーマが散らかりそうな感じはしますよねぇ。

KOPWのベルトを巻いてIWGPに挑むのか?それともKOPWは取れずにIWGP路線へという感じになるのかわかりませんが...

この試合で少し不安だったのがジェイがオカダカズチカに対して試合後何か友好的な空気を出したこと。

1月末といえば新日本プロレスの退団選手が出てくる時期ですし、BULLET CLUBあるあるのパターンだと・・・もしかするのかもしれませんね。

ワト覚醒

さて、このイッテンヨンのMVP投票をしたらオスプレイ・ケニーが優勢かと思いますが・・・いや私はマスターワトを推したい。

「おい、今年のイッテンヨン大丈夫か?」という空気を一変させ、映像からお客さんの大歓声がガンガンに聞こえてきたのはこの試合のワトの戦いっぷりのところからでした。

これでもまだ取れないのかと、またヒロムなのか~というところは勿体ない(ヒロム選手も好きなんですけど)ですが、それでもマスターワトへの期待感と近い将来の戴冠を想像するファンはかなり増えたと思います。

まぁそもそも本来はマスターワトが石森に挑戦できる状況が4WAYになった上に一番会場を湧かせたのにベルトを取れないでしかも直接負けるというのは悲惨ですが・・・

うん、でも近い将来必ず天下を取るのではないでしょうか?

と言いながら今年のBOSJ決勝→ヒロムvsデスペラード
とかになっていても全然驚かないですけどね(笑)

ノーサプライズ

全体的に見れば個人的には4WAYのワトの奮闘とケニー・オメガvsウィル・オスプレイで「良い大会だったな」とトータルでは思うのですが、それがなければ近年のイッテンヨンではワーストだったなというのも本音です。

最初にも書いたニュージャパンランボーでのヒクレオの大ポカに始まり、東京ドームには来ないと言っていたことで翌日にどういうアクションを起こすのか楽しみだった鷹木信悟が普通に出てくる。
そしてニュージャパンランボーにサプライズ無しに加えて、残ったのが2022王者の鷹木信悟・KOPWで散々遊んだ矢野通・ブリテッシュを持っているからKOPWはなさそうなオーカーンとSHO。

SHOかオーカーンが取ればまだ新しい景色が見られそうですが、鷹木信悟が取ってしまうとまたタイチがKOPW漬けにされそうですし・・・矢野通が持てばおもしろベルトに戻ってしまいます。

サプライズ要素的にはサーシャの来場がありましたが、日本にいることがSNSでバレていたのでサプライズではなく「やっぱり」で終わりましたし、ザックがTMDK入りしたこともわりと必然的なので・・・

まぁさすがに中邑真輔は来ないと思っていましたが、結構女々しく「中邑真輔はイッテンヨンに来るんだ!来るはずだ!」と言っているファンも多かったので、本当に何1つサプライズの無い大会ではありました。

金剛が来たのも別にサプライズというわけでも・・・ですからね。

そしてイッテンゴなんですけど、何かが起こるイッテンゴと言いながら何も起こらないことも増えてきているだけに・・・東京ドームのカードに人数を加えた後夜祭みたいな感じになるんじゃないかと思うとちょっと不安です。

試合時間問題

東京ドーム大会は毎度仕方ないことで、メインとセミが長いことに加えて入場が長くなるので試合時間が削られるというある意味では本末転倒なことが起きてしまいます。

セミファイナルまでの本戦の試合時間がトータルして1時間10分ぐらいですよ。
そこまでの大会時間が2時間30分ぐらいありますからね(笑)

1~7試合の合計試合時間とセミ+メインの試合時間がほぼ同じですから、IWGPとUS以外がどうしても薄味の大雑把な試合にならざるをえないわけです。

これならダークマッチを削って15時からスタートするとかした方がいいですし(特に今年のダークマッチはあんな感じだったので)一部のカードをイッテンゴにしてもいいと思うんですよねぇ。


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