中邑がそこにいる

NOAHの看板であるGHCを戦う清宮選手と拳王選手。
両者ともに今年は団体内外で話題を作り、特に個人的に拳王選手の試合やコメント・YouTubeを見たことで少し遠ざかっていたNOAHを私自身が見るようになり「想像より遥かに面白い」と認識させてもらったことに感謝しています。

食わず嫌いだったものを口にねじ込んでもらったら「あれ?美味しいじゃん?」みたいな、そんな感じでしたよ。

で、そんな至宝を巡る戦いが元旦に行われるわけですが・・・

何と実質セミでの開催に。

メインを奪ったのはグレート・ムタと中邑真輔のスーパードリームマッチでした。

まぁでも仕方ないと言えば仕方ないところです。

仮に微動だにしないまま試合が終わったとしても成立するレベルのブランドがある上に引退を控えてレア度の塊であるグレート・ムタに対して、WWEのスーパースターでありながら「新日本プロレス育ち」の中邑真輔、シンスケナカムラが登場するのですからメインイベントに相応しいことは事実。

ただし、拳王選手が涙ながらに「GHCの歴史に謝罪」したように相当悔しい気持ちを団体の看板選手が感じていることも事実。

ただ、この悔しさは・・・まず当日「なぜGHCをメインにしなかったんだ」と会社に批判が集まるぐらいの試合を見せて半分解消してほしいですし、もう半分は2023年にNOAHを大きく盛り上げることで「何が新日本プロレスだ!」という状況に持っていくことで解消してほしいですね。

だって「グレート・ムタvs中邑真輔」はNOAHのリングでやろうが「新日本プロレス」であり「WWE」ですからね。

さて、、、団体最上位ベルトクラッシャーとなった中邑真輔ですよ。

新日本プロレス時代にはオカダvs内藤哲也のIWGP戦を中邑真輔vs棚橋弘至でセミ降格させてからいくらかの月日が流れていますが、今度はvsグレート・ムタ戦でGHCをセミへと降格ですよ。

例えば新日本プロレスではベルトを超えた存在と内藤哲也選手を表現することがありますが、本当にベルトの存在を超えて「中邑真輔」という名前を当たり前に腰に撒いている「中邑真輔」の価値たるや・・・恐ろしい存在です。

今回も「NOAH」に出てくるということですでにサプライズですし、この試合後に「イッテンヨンにも顔を出すのか?」と年明け早々からプロレスファンに謎掛けをしておいて恐らく出て来ないというところで「イッテンヨンに関わらないのに中邑真輔が話題になる」状況を作るかもしれませんしね。

でもね、そんな中邑真輔選手ですら・・・私の記憶では2009年か2010年かな。
まだ新日本プロレスが盛り返す前夜ぐらいの時期でしたが、岐阜の小さな会場でグッズ販売+サイン会をしていた時なんて15人ぐらいしかならんでいなくてね。
並んでいたらあっという間にたどり着いて、結構な時間お話していただいて・・・
そこから近くでやっていた棚橋選手の列もすぐ並べて、すぐお話できてとかそんな時代があったんですよ。

入場時には井上亘選手が立っていてお話できたりね、三重県オーストラリア記念館の時なんてファンがまばらな中でファンと同じ場所をのそのそとタイチ選手が歩いてきたり、小島聡選手がツーショット写真を取ってくれたり、で・・・中に入ったら売店の裏で内藤哲也選手が寝転がっていて「内藤選手、応援してます」と声をかけたらはにかみながら「ありがとうございます」とか言ってくれたりとか、そんな時代が少し前のことなんですよ。

試合後には会費制の食事会とかあってですね、レスラーの方もそういう部分で収入を得ていた。
なので棚橋選手と同じ場所で飯を食ってお話したり、ヤングライオン時代の高橋ヒロム選手となんて隣の席でずっと喋ったりしたことがあるんですよ。これはまだ2011年とかの話ですよ?
で、その店に偶然当時のBULLET CLUBのデビちゃんとファレが来ちゃって変な空気になるとか、そんなことがあった時代なんですよ。しかも愛知県体育館大会レベルの興行の話ですよ?

たった10年ちょっと前のことで、そこから1~2年したらもう会場は満員でしたよ。

だからこれはどの団体でもできることですし、新日本プロレスで以外で一番それに近いのは現状ではNOAHですからね。

そしてその中心となるのは今回セミに降格させられた拳王・清宮の両選手ですよ。

その大きな一歩がこのセミからだったという戦いを見せてほしいですし、見せるはずです。

だからこれはチャンスなんです。

プロレスファンが大好きな「点」が生まれる大チャンス!


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