個人的にはね、NEVER無差別級6人タッグのKOPW化は面白いと思うんですよ。
特殊ルールにすることでHOUSE OF TORTUREの魅力が出ていますし、CHAOS側はYOHが弾けてきた(新日ちゃんぴおんで覚醒したとも言えるが 笑)
声が出せる中ではHOUSE OF TORTUREも更にいきいきしてくるわけですし、ファンもブーイングという名の声援を送れる環境になり、今は擦り過ぎて削れるぐらい擦り倒して良いカードだと思うんです。
ただね・・・「このカードは飽きた」という声も結構沢山目にしてしまいますし、まぁ飽きる飽きないは人それぞれなので仕方ないことなのですが、未だに「反則とか介入しかできないのか!」とガチ怒りする人が増え続けている点は...昭和時代のそれこそ僕がプロレスを見始める10年前ですね、80年代以前のファンの感覚に近い人がここまで多くなると、めちゃくちゃプロレスというジャンルがやり辛くなるよなぁと。これはシンプルに不安要素ですね。
もちろん100人いれば90人ぐらいは楽しんでブーイングをしていますし、プロレスというものを盛り上げる「お客様もプロレスを形成する要素なのだ」というところでのブーイングをしていると思うんです。
ただ、今の日本的な「叩けるものを叩きたい」「自分が優位な立場で文句を言えることを日々探している」という余裕の無い層がプロレスに興味を持ってしまうと、ヒールレスラーを本気で叩いて何なら謝罪会見でもさせようかとばかりに文句を言い続けていたりするわけですよ。
で、このヤバ目の層が数年前からちらほら出てきて、最近ではヤフコメとかYouTubeのコメントを見ても多い時で2~3割ぐらいいると。
ほっといたらまだ増えるでしょうし、例えば新日本プロレスの人気が仮に落ちた時に普通のファンが減ってこの手のファンだけ残ると割合は増えていくわけですよね。
会場の半分が「ヒールレスラーの反則に対して、謝罪を求めるレベルの層」になった日にはね、崩壊ですよ(苦笑)
数年前に目にしたのですが、乱入に対して新日本プロレス公式へのリプで「もし会社に無許可で乱入して暴行をしたのであれば、警察に通報する必要があります」というようなとんでもない一文を見た時に、そしてそれにそこそこ賛同意見やいいねがついているのを見た時に「これはそろそろ危なくなるぞ」とは思ったんですよ。
ただ、これって対策が難しいわけです。
仮に私がプロレス好きな人達と食事でもしている時に、その中の1人が「HOUSE OF TORTURE許せないよ、反則ばかりして。通報しようかな?スポンサーにクレーム入れようかな?」とか言ってきたと仮定した時に「いや、あれはね」と説明するのも何だか妙な感じになりますし、説明の仕方を間違えるとプロレスファンを辞めてしまうかもしれないですから、「はは(苦笑)」ぐらいしかできないもんなぁと。
解決策があるとすれば、ロスインゴが昔のようなファイトをして「これも戦略なんだよ」ってことを新しいファンに教えるというのは手なのかなと。
考えてみてくださいよ、内藤哲也と言えば「つば吐き・金的・介入」だった時期があるんですよ。
IWGPを取った時でも全員介入でしたし、つば吐きはコロナ禍でできなくなっていますが、それはそれは悪いことをしていわけですよ(笑)
5秒以内なら反則OK、レフェリーが見ていなければ反則OKというこのプロレスの曖昧さこそがプロレスの面白さじゃないですか。
これを除いて正義も悪もなく技術をシンプルに見せ合うだけのものがみたいなら、総合格闘技とかボクシングを見れば解決するんですからねぇ。
あ、もしかして今こそUWFが必要?