4強が決定

いよいよの日本武道館3連戦が始まり、初日が終わりました。
ジュース勝ち&ファンタズモ勝ちで全員勝ち点6というミラクルサプライズの可能性もありましたが、オスプレイ勝ち→鷹木信悟負けでDブロックはオスプレイが勝ち抜け。

Cブロックは後藤が負けると内藤ザックで決定戦の形になるということでしたが、そんな当たり前な流れは嫌や!と個人的には後藤の勝利に祈りを送りましたが・・・息子のために戦うカッコいいお父さんとしてファンの期待を背に受けながらも、最後は息子に急所攻撃を受けて終了。

そして、内藤とザックは内藤が1分58秒で丸め込みで勝利。
私ね、試合始まってすぐツイッターに「クイックで丸め込みで終わる予感」なんて書いちゃったんですけど、当たってほしくない直感が当たってしまいましたよ(苦笑)

Bブロックは石井とSANADAが熱い消化試合を終えると、タマvsジェイはガンスタンでここまで無敗のIWGP王者を倒しての勝利、そしてブロック勝ち抜けとなりました。


そしてAブロックは試合前から兎にも角にもカッコよく、試合でも圧倒的だったランス・アーチャーが最後レインメーカー一発で負けてオカダが勝ち抜け。

私ね、テレビの前でこんなに声が出た試合は久々でしたよ。
それぐらいランス・アーチャーの凄さが突き抜けていました。
ランスのレインメーカー、オカダのレインメーカーの何倍の威力なんだよ!?というぐらいのシーンもありましたからね。

最後のグータッチは美しかったですが、オカダのマイクの第一声で観客の拍手がまばらだったことはね、お客さんも素直だなと思いました。

「え?もしかして」→「え!?もしかするの!?」→「そんなことはない」

これが多すぎちゃうので、上がったテンションの行き場が無いんですよ(笑)

まぁそんな感じで決勝トーナメントは

オカダカズチカVSタマトンガ

内藤哲也VSウィルオスプレイ

この2つのカードとなりました。
予想通りだったというファンの人は4~5割ぐらいいるのではないでしょうか。


1つ安心なのは内藤哲也がヘビーな試合をザックとせずに1分で終わらせたことでしょうか。
やはり明らかにこのG1を見ると内藤哲也のコンディションが悪いので、いつ怪我をしてしまうのかと心配でしたが、ほぼノーダメージの試合を今日行った点はプラスなのだろうと。

ただ「内藤哲也には何をしても良いルール」というのが新日にはありますので(笑)
AJ・飯伏・ケニーと、もう内藤哲也には1つ2つ上の危険度の技を出してきた歴史がある中で、オスプレイが一体何をするのかと想像すると恐ろしいものがあります。

内藤哲也が勝つことがあるなら、一方的に試合の8割やられている中で一発のデスティーノで勝つことしかないのではないでしょうか。

オカダカズチカとタマトンガ、これは心情的にはタマトンガに勝利してほしい空気になりますが・・・タマちゃんはジェイをこの夏唯一倒した実績があるので、仮に負けてもIWGPには挑戦できるでしょうからねぇ。。。


優勝決定戦の可能性があるカードは

オカダカズチカvs内藤哲也
オカダカズチカvsオスプレイ
タマトンガvs内藤哲也
タマトンガvsオスプレイ

ファンの皆さんで投票をしたらどの試合が「一番見たい」カードになるでしょうね。

オカダカズチカvs内藤哲也
これは流石に回数が多いですし、ほぼほぼ内藤哲也のファンが見たいのは「東京ドームのメインでオカダカズチカに内藤哲也が勝利してのデハポン」だと思うんですよ。
この夏のG1でとなると少し「そうでもないかな」感があるような気がします。

かと行ってタマトンガvs内藤哲也、好試合になりそうですが地味な感じもします。

オカダカズチカとオスプレイ、これならもう好勝負は間違いなしですよね。
ただ、タマトンガとオスプレイって期待値を遥かに上回る試合になる可能性もありますし・・・


まぁでも、何にしても最後まで「50周年の新日本プロレスが全力を注いだG1クライマックス」を見届けたいと思います。


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本音

木谷オーナーが発言して話題になった「僕から見てると、古い、遅い、変化を嫌っている、固い。今の日本と同じじゃないですか! それでは新日本プロレスが存在している意味がないんですよ」という涙ながらの発言。

このことから、新日本プロレスの夏のG1と言えば「これまで目立ってない選手でも突き抜ける」ということが起こるのかなと思いましたが、ギリギリタマトンガが優勝すればまだそれに近いですけど...結局は公式戦で「スゲー!」と思わせた意外な選手が上がってくることもなく、年齢的にはもう今後G1を優勝したりタイトル戦線に絡むことがないであろう選手も見事に脱落していきました。

ユニットの固定化、カードの固定化、タイトル戦線の固定化
それでもどんどん新日本プロレスがファンを増やしたのは選手たちが素晴らしいから。

ただ、ただですよ。

やはり選手との距離が遠くなり、声も出せなくなった、プロレスの武器が奪われている状況などから、明らかに熱が冷めた人も見受けられます。

新日本プロレスワールドで多くの試合が見れることになったために、地方大会のアンダーカードなんかを見ていると「シリーズ全部同じ試合じゃん」ということを感じる人も出てきていることでしょう。

レスラーはロボットじゃないので、年齢という敵も必ず直面します。
今は大スターでも、内藤哲也選手ですらもう40代組ですし、棚橋弘至選手や後藤洋央紀選手なども更に年齢は上。オカダカズチカでも今年35歳です。タイチ選手にしても年齢との戦いは必ず来るわけですよね。

ジェイ、EVIL、オスプレイ、SANADA、オーカーン、フィンレー
そこに、海野・上村・辻・成田が戻ってきたら確かに次の世代に受け継いで行くことは可能ですが「ずっと10年大きな変化がないが、体を張って新日本プロレスを盛り上げてきた先輩たちが食われて世代が変わっていく」というところだけ超スピードで行って、そこからまた10年は同じということがありえないこともないのが30年間新日本プロレスファンをやっていて私が思う不安。

ユニット固定していることで世代闘争も無いですし、ファンが熱くなる刺激が少ないですよね。

そういう部分で精神的な刺激が作られないので、試合で刺激を増やすことになり派手な技が増えていったり乱入介入からの不透明決着などで色を付けていくことが多くなっているようにも思ってしまうのです。

ベルト・タイトルが乱立したことで「チャレンジャー」として輝く選手も減りました。
内藤哲也が人気になったのはG1を手にしてもICやIWGPを手にしてもチャレンジャー的だったこと、そしてそれを経て絶対王者になるのではなく「ベルトとか関係ない存在」まで高めたからですよね。

オカダカズチカに関してはチャレンジャーとして一撃で棚橋弘至を倒したものの、その後はチャレンジャーとして戦うシチュエーションもありました。
そして今では唯一無二、新日本プロレスの象徴となっています。
棚橋弘至はエースとして新日本プロレスに最も貢献し、今ではボロボロの体を押して戦っているレスラー晩年の色気もあれば発言力はまだまだある、やっぱりエースはエースだよという姿があります。

が、明らかに挑戦者・チャレンジャーとして上を見てほしいレスラーが中途半端にNEVER6人だのKOPWだのを手にして一応その団体のホルダーになってしまう、元王者・前王者・現王者しかいない状態になるので、挑戦者として牙を剥いているようなハングリー精神が見える選手が減り、それに図々しく自己投影して「頑張ろう!」って思うようなケースも減っていると思うのです。

「なめんじゃねーぞ、いい子ちゃんぶった面白くねー奴らを全否定した上で倒してのし上がってやる」という精神って2000年代の真壁刀義で最後なんじゃないでしょうか。

まぁそんなことから、全員が固定ポジションについて守備をしているチームみたいに見えてしまうところが最近あるんです。
「我先にゴールを決めてやろう」「何なら味方のボールでも奪ってシュートしてやろう」みたいな熱さがみたいというか...

一番のリスクは、刺激を求めたレスラーが海の向こうへ持っていかれる可能性があることだと思うんですよ。

特に今「コロナ禍で大変な中の50周年を頑張って団体を支えた」という区切りが生まれるまで数ヶ月ですよ。

プロレスラーの人たちなんてそりゃ特殊で我が強くて、刺激を求めている人たちばかりでしょう。
超人だけど永遠の子供、永遠の子供だけど物凄く大人みたいな人たちが多い中で、永遠の子供の部分が尖った場合にはね、どこか行っちゃうかもしれないよってことが不安ですよ。

で!こんなとりとめのない文章を書いた最後に言いたいこと。

それは・・・

最終日さ、3位決定戦やらんのかな?

ってことが一番の不安ですね(笑)

私ね、昔からG1の4ブロックは推してたじゃないですか。
でもそれって「3位決定戦が熱くなるから!」って理由が大きい。

ワールドカップにしても何にしてもね、3位決定戦なんて優勝決定戦と同等、いや超えることもあるわけですよ。

負けて2位より勝って3位の方が上っぽいジレンマも生まれますし、あれがもう好きでね。


新日本プロレスさん。

この形式でトーナメント組んで、3位決定戦やらなかったら・・・めちゃくちゃ勿体ないぞ!!

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