口から大量の血を流し、鬼の形相で棚橋弘至にGTRを叩き込む後藤洋央紀。
色と形は違えど、棚橋弘至から光を奪う必要などなく後藤洋央紀は輝いていた。
大激戦のメイン、そしてCブロックとしても重要な試合。
棚橋弘至が勝てば内藤哲也の芽が枯れるというような意味もある試合でしたが、結果は後藤洋央紀が棚橋弘至を撃破しての勝利。
試合途中、棚橋弘至の張り手を受けた後藤洋央紀が大出血するというシーンがありましたが・・・ここの見どころというか、プロレスファンが集ったらこのシーンを当分語るよなぁというある意味で名場面が生まれましたね。
棚橋弘至が張り手を打つ、ここで後藤洋央紀はすぐ口を切ってかなりの出血をしたはずですが、カメラがそれを抜く前に棚橋弘至が前のめりに倒れ込むと後藤洋央紀の急所に頭から突っ込みました。
蝶野正洋が倒れるどさくさ紛れに金的攻撃をするというテクニックを持っていますが、棚橋弘至が?なぜそんなことを?偶然?故意?という状況になりましたよね。
金的が入った直後に後藤洋央紀の顔がアップになると血を口から大量に吐いているように見えるシーンがあり「金的食らって血を吐くなんて30年プロレスを見ていて初だよ」と個人的に思ったこの光景は、今でもまだ棚橋弘至の本当の意図がわかりません。
もしかすると、後藤洋央紀の出血がヤバいことを目にした棚橋が咄嗟の判断で偶然を装った金的を入れることでレフェリーにしっかりチェックする時間を与えたのか?なんて可能性もあるかもしれませんが・・・
それにしてもこの出血を抱えながらの後藤洋央紀、荒武者の気迫は恐ろしいものがありました。
そしてマイクで息子さんへのマイクアピール、もう・・・後藤洋央紀が優勝じゃなきゃいや!と思うぐらいに心を持っていかれましたし、この戦いが「逆転の内藤哲也の一部」というだけの1ピースになってしまったら、流石にキツイなぁと(笑)