内藤哲也の夢を打ち砕くのはいつもオカダ。
しかし内藤哲也が夢を掴む時に眼前にいるのもまたオカダ。

そのような運命が明確に始まったのは10年前の旗揚げ記念興行の時からなのかなと思います。

あの時の試合は「オカダがいなければほぼ確実に新日を背負うポジションに立っていたはずの内藤哲也」と「突然現れた怪物、レインメーカー」という構図でしたが、あの時の若さと勢いのある二人の試合は今でも好きで見るんですよ。

ただ今回の試合はその勢いに円熟味も加わった上で約30分の試合が濃密に行われた名勝負となりましたね。

ドーム級だと「長いことに価値がある」というような試合時間になるので中弛みしますので、このぐらいのビッグマッチでこの二人のタイトル戦が見られるのは素晴らしいことだなと。

結果的に内藤哲也は敗れました。
それでも笑顔を見せるほどの充実感を得ていた内藤哲也がここから来年のドームのメインを目指すには・・・むしろ負けた方が近道かもしれませんね。

内藤哲也は長期政権のイメージがないですし、今ベルトを手にして防衛戦全勝で怪我もなくドームまで行けるイメージがありませんから(笑)

それに内藤自身も長期政権なんて目指していないでしょう。
彼の夢を掴むために長期政権なんて全く必要にはなりません。

あくまでもドームのメインに立ち、デハポンの大合唱をして、最後に出ていく、これが叶うかどうか。

まぁコロナ禍が続けば大合唱なんてできませんから、2024年ぐらいを狙うほうが良い気もしますが・・・コンディションが良いわけではないですし、トランキーロではいられなくなってくる世代にもなってきているわけですから、トランキーロを捨てた内藤哲也という最終形態が今後出てくることを期待したいです。


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