年末に退団が相次ぎ、王者ジェイク・リーは負傷でベルトを返上。
崖っぷちというか崖から落ちた途中で踏ん張っているぐらいの状況だった全日本プロレスの50周年イヤーを引っ張る男は宮原健斗。

三冠決定トーナメントで諏訪魔に借りを返し、そして勢いのある本田に差を見せつけての戴冠に対して1ファンとして思ったのは「ホッとした」というのが本音。

この状況で全日本プロレスを背負い、また仮に50周年に他団体から相手を迎え撃つことが増えるのであれば、そこに対応していけるのはやはりこの人しかいません。

ということは諏訪魔は何も考えずに暴れることができますし(それが魅力だと思うので)。

ただ、現状ではまだ宮原健斗が三冠を手にしたというところだけの話。

ライバルと言える存在になったジェイク・リーは欠場中。
相方だった青柳優馬もすぐに出てきてしまうと「人不足」が目に見えてしまいますし、本来ならトップ戦線にいてほしかった野村もいなければ宮原健斗とのシングル戦で「今後三冠戦がこの二人であるかも?」と感じた岩本もおらず、ゼウスもいない。

やはり絶望的な人不足は感じてしまうのです。

何ならアンダーカードやアジアタッグ路線の方が自由度が高くて面白いぐらいですから、現状のままでは非常に厳しい。

宮原健斗だけでプロレスができるわけじゃないですからね。

宮原健斗の後ろには明るさが見えますが、じゃあ全日本プロレス全体としてはと言われると・・・。

他団体より世間へのアピール度は低いかもしれないがリングの上では一番だというところが全日本プロレスの1つのプライドであり武器だったと思いますが、その1番を見せるカードが限定されてしまうほどに人が足りません。

このままだと確実にジリ貧です。
試合が良かろうと素晴らしい選手がいてもジリ貧は確定でしょう。

ただコロナ禍において他団体も感染者が続出しているので越境参戦も大々的に出来ないですし・・・本当に厳しい状況であることは確か。

無観客の時にルールを限定したり特別なカードを組んだりなど、あのときの企画力はすごく良かったと思うので何かこう・・・「裏王道」みたいなものを確立できれば面白そうなんですけどね・・・


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