G1クライマックスも本日の公式戦と明日の優勝決定戦を残すのみとなりました。
内藤哲也の負傷欠場というアクシデントから始まったAブロックはザックの連勝やオーカーンのシングルプレイヤーとしての実力が話題となり、また開幕戦で高橋裕二郎が飯伏幸太を撃破するなど「何が起こるかわからない」印象でしたが、終わってみれば最終日に高橋裕二郎と鷹木信悟が引き分けで鷹木敗退決定→ザックがロアに負けて終了→メインの飯伏とKENTAの勝者が優勝決定戦へ→飯伏が4年連続進出と...意外性はありませんでした。

誤嚥性肺炎からの復活、そして熱い戦いを見せてくれた飯伏幸太選手の優勝決定戦進出に不満はありませんが...個人的にはザック・KENTA・オーカーンがAブロックを盛り上げた主役だったなと思うんですよね。

またG1が東京ドームメインへの通過点でしかなくなってからのG1は昔のように意外性というものが生まれなくなっていることへの問題については過去に何度も書いてきていますが、それに加えて『勝ち点が並んだ場合は直接対決の勝者が勝ち』というルールも最終日の足を引っ張っているなぁと思うようになってきました。
G1は開幕直前に全日程の対戦カードが公開された時点で『最終日で最も豪華なカードが実質優勝決定戦進出戦になる』ということをここ数年の新規ファンでも気がついてしまっているので、最終日が一番盛り下がる(というか開幕戦と中盤ぐらいが一番おもしろい)ことに繋がってしまっていることも痛手だと思うんですよね...

それならリーグ戦の得点上位4名、1位と3位・2位と4位でのトーナメントを行う方が良いのではないでしょうか?
これなら直接対決の結果というのも継続して問題無いわけですし、これに加えて全体の3位決定戦まであればとても面白いし「読めないG1」になると思うのです。

よくアスリートや意識高い系の人は『1位じゃなければ2位もドベも同じ』とか言いたがるので、3位決定戦というものは嫌かもしれませんが・・・

同じなわけあるかいボケ!

って僕思うんですよ(笑)

ワールドカップなんて3位決定戦は決勝戦と同じぐらいの盛り上がりをみせますし、新日本プロレスの歴史あるG1という年内最大のリーグ戦の2位と最下位が同じ価値なわけがない。
それこそリーグ4位までのトーナメントでのリーグ代表者決定戦があれば「今年のベスト8」という部分も明確になるわけです。
明確に言葉にすればそこに価値が生まれるってのが世の常ですよ、ええ。

日程が厳しいなら2リーグ8人制度にすれば良いわけですし、熱さもかなり戻ってくると思うのです。

さて、その点で言えば今年のBブロックはオカダとコブのマッチレースになっている面白さはありました。
ただ「直接対決の結果」という部分はここでも重要で、最終日にカードが組まれている二人であればどちらかが一敗したとてアドバンテージが「引き分けでも勝てる側がいる」だけになってしまうわけです。

これがサッカーであれば、コブは引き分け狙いで守りの戦いをするという面白さがありますが・・・ことプロレスの場合はコブが引き分け狙いで消極的な戦略を取るなんてことはありえないわけです。

となるとオカダの一敗には大きな意味がありません(タマちゃんが報われたね!だけの話)

本日オカダが全勝で来ている最強のコブを倒して決定戦へということになっても、コブとの勝ち点は同じ16ですからせめて3位決定戦があり鷹木信悟とコブが行われるならIWGP王者の威厳も9勝1敗のコブもG1の価値を見せることができますし、優勝決定戦と3位決定戦での試合内容での争いという相乗効果もあると思うのですけどね。


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