新日本プロレスの公式Twitterが荒れている。
炎上ではなくファンの声が荒れている。

IWGPとIC統一の時のような怒りということではなく、松木安太郎ばりの「なんなんすかこれ?」という声が多く寄せられている。

その理由は『リングアウト』の基準が曖昧だったからです。
プロレスとは限りなくグレーであることが面白さの1つでもありますので、ここを突っつくのは野暮であるとも思うのですが...ただファンが文句を言いたくなる気持ちもわからなくもありません。

というのはAブロックの最終日で起きたことの流れがあまりにも悪かったからです。

まずAブロック、高橋裕二郎は鷹木信悟に対して明らかに両者リングアウトでの引き分けを狙っていました。
その伏線をわかりやすくするために実況席からは「体が半分以上入っているのでセーフである」ことを説明し(ちょっと両者リングアウトを匂わせる解説をしすぎだったのは気になりましたが...)1度目の高橋裕二郎の引き分け狙いチャレンジは失敗に終わります。

が、しかし。
この試合の結末となったシーンとの矛盾が生まれてしまいました。
場外でデスバレーボムを喰らいながらも鷹木信悟の足に食らいついて引き分けに持ちこんだ高橋裕二郎のファイトが多少なりともこの結末を中和したとは言え、カウント20の時点で鷹木信悟は体半分どころか片足のヒザ下が場外というかエプロンサイドに出ていただけ。

これで両者リングアウトなのであれば、日頃からの試合で片方がリングアウト負けしていることなんて何度もあるレベルです。

そしてこの試合を経てメインの飯伏幸太とKENTAの試合。
こちらでファンがかなり疑問を口にしているのが「飯伏選手、この試合リングアウト負け何回したよ?」ということ。

もちろんリングアウト負けは「20秒」と書いて「20カウント」と読むのがプロレスなので、レフェリーが18!19!・・・・・・・・とここから先を言わなければ20カウント負けにはならないものなのですが、それにしてもこの試合は「今のペースでカウントしてたら21秒ぐらいじゃない?」というシーンが連発。

↑この時点で19カウントを言い終わっている状態なのですから、会場がざわつくのも当然でしょう...

個人的には両者リングアウトやリングアウトはプロレスの華だと思っていますし、戦略としての1つだと思っているのですがリーグ最終戦でこの2つが同時に起きてしまったことによって両者リングアウトやリングアウトでの決着に慣れていない(年々減っているからね...)ファン層からすると冷めてしまったのかもしれません。

また高橋裕二郎の執念にファンが感動していたのが吹っ飛んでしまったというのも悲しいところで...
この高橋裕二郎の意地と飯伏幸太の場外21カウントを3回ほどが同日に起きてしまったことで、プロレスのグレーな面白さの部分を楽しめないグレーさに感じるファンが出てしまったというのはプロレス界の歴史の中でも面白い事象なのではないかと思いますね。

辛うじて救われているのが、仮に内藤哲也が負傷しておらずリーグに出ていてこの試合の結果次第で可能性が残っていた時であれば内藤ファンの怒りで大炎上だった可能性があったということでしょうか(汗)


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