全日本プロレスの大田区大会は斉藤ジュンとレイの兄弟対決に始まり、3Way、ジャンボ鶴田メモリアルマッチ、6人タッグ選手権試合と序盤から盛り上がりました。
ジュン&レイの新人とは言えド迫力のサイズに兄弟属性が加わる試合はここでしか見られないものでしたし、6人タッグではTAJIRI・大森北斗・児玉裕輔といういかにもこれからこのタイトルを面白くしてくれそうなトリオの戴冠に今後の期待も膨らみましたね。

大森北斗が試合後に見せていた嬉しそうな表情からは憎たらしさが消えて少年の顔になっていたようにも思いました。
もちろん試合も良かったですし、TAJIRIが近くにいることで大森北斗の潜在能力が増していくことは間違いないでしょう。

土肥と羆嵐は芦野と本田を撃破しましたが、世界タッグ戦が流れてしまったことによるフラストレーションを爆発させていました。
彼らを怒らせてしまった宮原・青柳はそれを後悔するかもしれません。

中盤カードの目玉だったパープルヘイズとストロングハーツの戦いはイザナギが大奮闘を見せたもののT-Hawkから直接負け。
これで勢いに乗るストロングハーツは試合後にアジアタッグ挑戦を表明と、まだまだ全日本プロレスとの関わりは続いていきそうです。

異色のカードだったヨシタツと西島洋介の異種格闘技戦。
王道ストロングスタイルという危険な言葉を背にしたヨシタツがなんとアリキックを披露。

猪木馬場Tシャツを着て入場をし、さらにこの動きは猪木vsアリ戦のオマージュというような意図はあるかと思いますが...全日本プロレスの中でヨシタツが何を見せていきたいのかはやはり謎なところ。
何やら6人タッグを狙うとのことですが、ヨシタツキングダムとして動けなかった時期にヨシタツが見出したのが異種格闘技戦だったのか、それともまだこの方向の先もあるのかは気になるところです。

チャンピオン・カーニバルを辞退してまでやることだったのかと言われるとまだファンにはそれが響いてないような印象もありますからね...

さて、GAORA TVチャンピオンシップは「これがこの日のベストバウト」だというファンもいることでしょう。
石川修司と宮本裕向の試合はとにかく熱量が凝縮された約12分間の試合でした。
二人のサイズ感で見ればミスマッチにも見えますが、二人の物語を考えればそこに体格差なんて全く意味をなさない要素でした。
デスマッチではなく正統派なタイトル戦でしたが、目に見える血よりも男の意地の中に流れる血を感じられるほどの戦いこそまさに死闘だったと思います。

それにしても石川修司はどんどんカッコよくなってますね...絞ったこともあると思いますが、男の色気が凄い。
この年齢になって石川修司がイケメン化していくことは想像してませんでした(笑)

世界ジュニアヘビー級選手権試合はアキラが岩本煌史からベルトを奪取

CIMAから世界ジュニアを取り返してからまだ2週間少々の岩本煌史に Jr. BATTLE OF GLORYを優勝した勢いのあるフランシスコアキラが挑戦した世界ジュニア戦。

正直、いくらアキラに勢いがあっても岩本煌史との差は歴然かと思っていました。
序盤から岩本は短期決戦すらあるのではないかという厳しい攻撃を仕掛けていき圧倒していましたし、兎にも角にも1発の重さの差が凄かった。

通常のジュニア階級戦はもちろん、対ヘビーでも力勝ちできてしまう岩本に対して小柄なアキラの差は誰が見ても火を見るより明らかでした。

1発で終わってしまいそうなぐらいのシーンも何度もありましたが、しかしそれでも立ち上がってくるアキラ。

それに対してドラゴンスープレックス、ラリアット、そしてここ最近でもベスト3に入るのではないかと思えるジャーマンスープレックスと叩き込んだ岩本はデンジャラスなリバースゴリースペシャルボムまで繰り出すなど珍しく大技の連発で畳み掛ける。

しかし、それでもアキラはそれを耐え抜きました。
そして孤高の芸術を回避すると投げ技に近いような回転十字で岩本の後頭部にダメージを与えると、yutakaを完璧にヒットさせ、この短期間で一気に全日本プロレスジュニアの頂点に立つというジャパニーズドリームを手に入れました。

試合後、ベルトを手にしたアキラはコーナーで「アイムチャンピオン!」と雄叫びをあげ、そして世界ジュニアのベルトに一礼。

試合後に出てきたSUGIが次期挑戦者になると思われますが、新鮮なカードが沢山あることからもアキラ時代が暫く続いてほしいですね。

試合が終わってから振り返ると、岩本煌史は「アキラ、お前はどこまでやれるんだ?」という覚悟を確認しているかのような厳しい攻撃をしていたように思いますが、これに耐えたアキラなのですから胸を張って世界ジュニア・全日本プロレスジュニアを引っ張っていってほしいですね。

また試合後に岩本煌史は「ヘビーとやらせろ」と会社へ要望しました。
ジュニアとかヘビーという階級に自分が区分けされるのではなく、1人のレスラー岩本煌史としてヘビーとの戦いをしていくという孤高の道を本格的に歩むことになりそうです。

考えてみればCIMAとの戦いはCIMAを倒すということが一番の目的で、世界ジュニアが付加価値としてついてきたようなもの。
ベルトを軽視するわけではなくそれぐらいまでジュニアでやってきた岩本の次のステップがこの敗戦から始まったということではないでしょうか。

三冠ヘビー級「巴戦」はジェイク・宮原・青柳の死闘の末にジェイクが初戴冠

異例の巴戦となった三冠ヘビー級戦。

これはもう試合映像を見てほしいのであまり内容は書きませんが、単純に「おもしれぇなこれ!」って思いました。
プロレスにまだこういう面白い新しい(初のことではないけどレア度として)ことがあるのかと。

第一試合は宮原健斗と青柳優馬の試合となりましたが、巴戦の戦い方という短期決戦になるかと思いきやそこにあった試合は三冠戦そのもの。

仮に何度もこの形式があればまた違うのかもしれませんが、全力の戦いを繰り広げた宮原健斗と青柳優馬の戦いはシャットダウンスープレックスホールドで宮原健斗が18分の激闘に勝利。

そしてそこに入ってくるジェイク・リー...入場から完成形TOTAL ECLIPSEジェイク・リーというただならぬオーラを身に纏っていました。

宮原健斗はここで勝利すれば三冠ヘビー級を手にできますが、青柳優馬相手に18分戦った後の宮原健斗とここが1試合目のジェイク・リーの差は当然あります。
そこで宮原健斗はハイペースに飛ばしていきましたが、どうしてもジェイク・リーある余裕との差が詰まらず10分・バックドロップでエース陥落。


そして、巴戦ならでは、ここで宮原健斗に敗れた青柳優馬が入ってきてジェイク・リーとの戦いへ。
ジェイク・リーは勝利すれば王者に、青柳優馬が勝利すれば再度宮原健斗との戦いへとチャンスが生まれます。

しかし18分の試合を宮原健斗と戦って10分休憩しただけの青柳優馬と、10分で宮原健斗を下したジェイク・リーという差は当然あるのでジェイク有利であるという見方ができる試合でしたが、兎にも角にも青柳優馬はエンドゲーム地獄に持ち込みジェイクの体力を奪い続けるような戦い方を選びました。

ただ、盲点だったのはエンドゲームに入る前に飛びつきフロントネックロックの状態からD4Cで返されるという対策をジェイクが持っていたこと。

そして再度のD4Cで青柳優馬を沈めたジェイクが三冠ヘビー級巴戦を勝ち抜き、いや「生き抜き」サバイバルを制して三冠ヘビー級王者となりました。

試合後には芦野・石川修司が挑戦を表明。
そしてジェイクは諏訪魔にもメッセージを送るというエンディングがありましたが10月にまた大田区が開催されるということで、そこへ向けての次の物語はすでに始まったということになりますね。

全日本プロレスは32名参加の王道トーナメントも開催が決まりました。

ここで諏訪魔とジェイクの決勝戦という可能性もあるでしょう、これからジェイクが戦っていく相手は沢山います。

ただ、行く道を明確に決めたジェイク時代は長く続く予感がしますし、月が引っ張る全日本プロレスというのも見てみたいものです。

そして、当然世代的なことを考えれば宮原健斗・青柳優馬・そしてジェイク・リーとこの3人の本当の意味での巴戦はこれからまだ続いていきます。

大田区総合体育館を超満員にしての開催も遠くない、そう思います。

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