解説席にいた後藤洋央紀がジェイに殴りかかり乱入。
これにて現在のコロナ禍のガイドラインがあることも理由なのでしょう、後藤洋央紀に厳重注意を下したと発表した新日本プロレス。
この流れの中で
ジェイ「後藤を注意しろ!」
後藤「怒られちゃうかも」
会社「こら!」(流れに乗った)
というものがあるわけで、これでオチというかですね・・・これがプロレスの非日常の面白さですわ。
だが、尋常じゃないぐらいのクレームが新日本プロレスのTwitterに飛んでいる恐ろしい現実。
この時点のクレームとしては「ジェイも注意しろ!」「乱入がダメならディック東郷もだろ!」「会社はジェイの言いなりか!」などが多数。
正直...ね、これが今のプロレスファンのリアルな意見の割合なのであればね、長年プロレスを見ている人はもうプロレスが見れなくなる恐れを感じると思うのです。
これが現実でリアルであればプロレス団体はそっちのファンの方向に舵を切るしかなくなりますからね。
で、本日。
ジェイがYOSHI-HASHIを挑発してYOSHI-HASHIが乱入。
本来の「プロレス」であれば、この一連の流れは面白くて楽しめますし「次は誰がやるんだ!?」と心躍るわけです。
そして、僕的にはこれで「ほら、これでわかりますよね?この非日常を楽しめるからプロレスを好きになったんですよね!」と思ったのですが・・・
また荒れてやんの...
一部の人はハッと気がついたのか「コロナ禍なんだから!」と上手く理由をつけていますが、大半の人は「ジェイを処罰しろ!」の大騒ぎ。
いやいやいやいやいや・・・
コロナ禍という点で言えばね、そりゃ「見た目はダメ」かもしれんよ。
だけど日頃からしっかり予防して人一倍気をつけているアスリート、レスラーが解説席からの乱入ですよ?
これがダメならそもそも試合もダメですよ、開催するべきじゃないって話になるじゃないですか。
ここ近年、反則1つで「警察に通報しろ」とかマジで言うファンが増えてきていたので「それはおかしい」と定期的に書いてきていますが、いよいよもうプロレスファンがプロレス自体を否定しているような状況になってきてしまっています。
非日常が日常にあってくれる、その喜びと楽しさ、それがプロレスじゃないですか・・・
どうしちまったんだよみんな。
ファンがプロレスを非日常から日常にしてどうするんだよ。
そして正直新日本プロレス以外でこういう声ってあまり見ないですよ。
これは物凄く嫌な予感がする、嫌な予感がしている新日本プロレスファンが多いと思うんです。
だって、新日本プロレスのTwitterのリプ欄がもう地獄ですよ。
地獄というか目を疑う光景というのが適切でしょうか。
ただ、、、ただ、そちらが多いならもう新日本プロレスはそういうものになってしまっているわけですよ。
普通に考えれば新日本プロレス側は「え?どういうこと?」ってなってると思うんです。
企業としてはパニックになっていてもおかしくない。
なにせ新日本プロレスは新日本プロレスの戦いをずっと見せてきたわけですから。
もちろん昔からのファンも、まさか2020年前後の新日本プロレスが反則が批判されたり今回のようなことで炎上するなんて想像すらできなかったでしょう。
が!
1つ、1つだけ新日本プロレス公式が叩かれる理由というか火種はあるんだ。
ジェイを公式から削除したこと。
公式サイトを使ってバズらせようとした、話題性をリング上ではなくホームページでやったこと。
今回もある意味では悪ふざけで乗っかった辺り、これが今の時代的には確かに合わない。
どういうわけか今の世の中は「組織は悪」という認識になっているしね。
また、内藤哲也が言いたいことも言えないこんな世の中で会社に噛み付く様がウケて一気に人気に加速がした新日本プロレスという背景もある。
あの辺りから、ファンが内藤哲也に影響をされて「新日本プロレス(会社)は敵」みたいなスタンスになっている部分もあるのかもしれない。
とはいえ、これは非常に「おかしな状況」になっている。
新日本プロレスが見せているものとファンが感じていることがズレてきている。
そして、恐らく多くの媒体がファン側目線に乗っかると思うんだ。
例えば今後、外の選手が新日本プロレスに登場するとき
会場が暗転して襲撃なんてしたら
「会社は○○とグルだ!」「新日本プロレスの選手を裏切るブラック企業だ!」
とか言うファンが普通に沢山いると思うんです。
ジェリコの時ですら「警備員は何をしているんだ!!」と怒り狂うファンもいましたからね。
でも、それが本気でもそのファンの熱狂をリング上でレスラーが晴らしてくれるからプロレスはプロレスなのではないだろうか。
しかし、今はその熱狂はリング上に反映されないというか...謝罪させたいとか、特定の選手を追い出したいとかって方向になっているわけで、それはプロレスでも何でもない。
コールセンターに気に入らない店員のクレームを入れるのと同じこと。
そんな不安の中で唯一の楽しみが新日本プロレスがどちらに舵を切るのか。
これがたまらなく面白い。
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