前日に世界タッグを奪われて一気に逆境に追い込まれた諏訪魔。
そして2日連続で諏訪魔からベルトを奪おうと勢いに乗る青柳優馬。
これはひょっとするかと思っていましたが、やはり歴史の壁というのは兎にも角にも高い。
昨年は様々なジャンルで歴史が塗り替わることが多発しましたが、こと全日本プロレスに関しては「歴史は甘くない」ということを教えてくれたような気がしました。
青柳も大善戦をしましたが...終盤の畳み掛けと気迫の部分ではまだ諏訪魔とは大きな差があったように思います。
秋山が口にした「業界の三大ベルト」の中に三冠が入っていなかったことは気にしていないと話した諏訪魔でしたが、いやいや...そんなことは実際にはないでしょう。
誰よりも全日本プロレスと三冠にプライドを持っているのが諏訪魔ですし、そのナニクソ!の部分が大きな力になったのではないかとも思いました。
試合後にはアンファンテリブルの芦野がリングに上がり「あの日の無観客での三冠戦をお客様の前で」というやり残したことを実現することが確定的になりました。
全日本プロレスとしては50周年の時に誰が三冠王者であるのかという面白さもありますが、個人的にはこのまま諏訪魔が背負っていてほしいなと思いますね...
GAORA TVチャンピオンシップは葛西純が奪取
ヨシタツの持つGAORA TVチャンピオンシップに挑戦した葛西純。
正直一発限りのスポット参戦かと思っていましたが、思いの外の圧倒劇を見せてヨシタツからベルトを奪取することに成功。
これで全日本プロレスへの参戦がまだ続くと思うとワクワクしますが、ここで挑戦者として出てきたのがブラックめんそーれということも個人的には嬉しかったです。
全日本プロレスの明るさと面白さ担当なところがありますが、昨年の児玉との試合のようにシングルプレーヤーとしての実力は確か。
タフさもありますし対応力・守備範囲が広い選手ですから、葛西純とのデスマッチ形式でも十分戦えるというよりここで一発化けてくる可能性すら感じます。
アジアタッグはパープルヘイズ対決が実現しそうだが...ユニットの方向性としてはどこを見ているのだろうか?
これまた意外な程に実力を見せつける形になったイザナギが大森北斗を終盤圧倒したことで見事な防衛を見せたゼウス・イザナギ組。
昨日田中将斗に破れたゼウスもしっかり吹っ切っての戦いを見せていました。
試合後には同じパープルヘイズの入江とUTAMAROがリングに上がり同門でのアジアタッグ戦を実現させることを要求。
これにはなんとも爽やかなスポーツマンシップ的空気が流れました...が!!
パープルヘイズがヒール風だったのって本当に最初の数ヶ月だけですよね。
特にイザナギの葛藤時期、そしてゼウスの諏訪魔への挑戦と敗北時のリスペクト、昨日の田中将斗への爽やか敗戦...などなど、ヒールではなく早くもダークヒーロー的存在を目指しているのでしょうか?
ユニットとしての方向性がよくわからないというのはあまり良いことではないと思うんですよね...
アンファンテリブルに関しても芦野は何だか真っ直ぐに「正々堂々」というスタンスで諏訪魔に向かい、羆嵐は可愛いキャラ、児玉は不思議キャラで何だかんだで大森北斗だけが上手くヘイトを集めるような言動をしているだけという状況なのでヒールユニットでもなく外敵という印象もなくなってきました。
これだけ多方面から全日本プロレスのリングに参戦選手が揃ってきているのに、明確なヒールがいないという点が全日本プロレスを初めて見る人にわかりにくい部分ではないかと思うのですが・・・
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