世界ジュニアヘビー級選手権試合前哨戦 タッグマッチ
岩本煌史/TAJIRI VS 青柳亮生/フランシスコ・アキラ
世界ジュニア王者として年齢差のある挑戦者を迎えて勝ち続けている岩本煌史。
今、彼に求められているのは全日本プロレス全体を盛り上げていくことはもちろんのこと、最強タッグ出場が決まったことでジュニアの地位を上げること。
更には新しいジュニア王者の形というか...世界的にヘビー級ですら飛んだり跳ねたりがトレンドの中でどっしり構えて技を多用するのではなく引き算して研ぎ澄まされた戦いという岩本煌史の世界観を見せていくことだと思います。
スピードも瞬発力もあり、前防衛戦のように岩本式アイル・ビー・バックを見せるなど何でもできる選手ではあるのですが、そこに意味と説得力を求めるという戦い方はこれから王者として見せていかないといけない立場。
ということは絶対王者として君臨することでそれを見せていく必要があるわけですが、ここへ来て岩本煌史の上に暗雲が。
いや、暗雲から飛んできた燃える鳥、青柳亮生が想像以上の進化をしてきました。
もちろんあの佐藤光留から勝利している青柳亮生ですから侮れる相手ではないのですが、今回の前哨戦では完璧なファイヤーバードを岩本に決めて完全に身動きが取れないほどのダメージを与えることに成功。
その直前のムーンサルトプレスも含めて前後に回転して襲いかかってくる青柳亮生の技を受けて大ダメージを負った岩本ですが、パートナーがTAJIRIでなかったら負けていたかもしれません。
ピンチを見るやすぐに救援に入り岩本煌史の体を無理やりコーナーまで移動させてタッチするという行動のおかげで結果的に試合には勝てましたが、ここまで追い込まれたチャンピオンを見るのは今年の世界ジュニア戦の流れの中でも一番だったように思います。
もちろん逆に考えれば前哨戦でこれを受けた岩本煌史には分析する時間があるということで有利とも思えますが、青柳亮生に大きな自信をつけさせてしまったことも事実。
時代を変えようと、ジュニアを変えようと、全日本プロレスを変えようとしている岩本煌史が青柳亮生に時代を変えられてしまうという可能性の種が芽となった前哨戦。
岩本煌史がこの芽を摘むことができるのかどうか、、、
また、今日も前哨戦が行われますがここでの結果次第ではその芽が花になってしまうかもしれません。
青柳亮生の勢いを岩本煌史がどう止めるのか、止められるのか?
24日のタイトル戦で世界ジュニアを防衛してジュニアの代表として最強タッグに進めるのか?
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