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全日本プロレス、世界ジュニア王者岩本煌史。
元々実力も頭脳もある選手であり、プライベートでお話をしても誠実で明るく嘘がない。
気が優しくて力持ちというまさにプロレスラーらしい選手で、仲間としてもファンとしても尊敬している選手です。

その岩本煌史が世界ジュニア王者に返り咲いてから、あることをずっと感じていました。

それはコメント力です。

表面的にはプロレスラーが試合後によくするコメントに見えるのですが、深くしっかり聞いているとその中に込められているメッセージ力が非常に強くなっているのです。

世界ジュニア王者である自分と相手の立場の違い、実力の差、キャリアの違い、次の試合へのテーマ、見どころというところを実は物凄く丁寧に話してくれています。

もちろんそれは「説明的」ではなくあくまでもプロレスラーとして戦う人間としての言葉の裏側にしっかりとした丁寧な部分があるということです。

これをずっと感じていた中、次の挑戦者となる青柳亮生が決まってからのコメントを見て「おおー」と思ったんですね。

正直なところで言えば今の岩本煌史に青柳亮生が勝てる確率は1%。
ファイヤーバードスプラッシュを完璧に決めることができれば、というだけの可能性でしょう。

ただそれでも挑戦者を見下すのではなく、なぜ自分と挑戦者には差があるのかという部分を明確にしつつ「青柳亮生がもし勝てるのであれば」という部分をある意味ヒントとして伝えつつ、しかしその当たり前の考えでは通用しないという部分も話すことでこの試合への見どころを伝えているわけです。

王者としての仕事は挑戦者に勝つこと、だけではありません。

その試合への注目を集めること
挑戦者の価値を上げること
自分の価値も当然上げること
大会全体への注目を集めること
未来への道を作ること
既存のファンに楽しんでもらうこと
そして新規のファンが見てもその試合の価値、意味が伝わること

沢山の仕事、役割があるのが王者だと思いますが、岩本煌史は今回の戴冠後から確実にこれを実行しています。

岩本煌史のアップデート=見た目・コスチュームなんて部分は逆にオマケで、本質的なアップデートは明らかに頭脳の部分だと。

前哨戦が多く開催されないという状況を踏まえると、リング上での戦いと試合後のコメントで熟成させていくには時間が足りない現状があるわけです。
プロレスというのは1シリーズ通して熟成させた物語を最終戦・大一番で完璧な料理とするという流れになるわけですが、その熟成期間が無い中で王者として岩本煌史がやっていることは、いかに短期間の少ないチャンスで熟成させるかということだと思うのです。

そしてそれは短期間だから足早にではなく、短期間だからこそ丁寧にじっくりやるという気持ちが伝わってきます。

新日本プロレスが棚橋弘至を中心にして巻き返したとき、エースはよく「丁寧に丁寧に」という言葉を使いました。
あの頃に棚橋弘至がやっていたことは丁寧に試合をし、丁寧に技術を見せ、丁寧に新規のファンにも伝わるようなコメントをするということでした。

もちろん最初は伝わりません、でもそれが徐々に伝わっていく人が増えることによって新日本プロレスは確実に大きな浮力を持ちました。
太陽のエース?いや、棚橋弘至は丁寧のエースだったのです。

あの時に1ファンとして感じていた「棚橋弘至がいれば新日本プロレスは大丈夫だ」と思った感情を、世界ジュニア王者後の岩本煌史から感じています。

通常はヘビー級が主役ですが、徐々に階級差がなくなってきているプロレスの世界の中、それでも大きな選手が多い全日本プロレスですがだからこそこれをジュニアの岩本煌史が変えていけばこれほど面白いことはありませんし、そうなるのではないか?という予感がしています。

また、今岩本煌史と絡むとうまく料理してくれるとも言えます。
田村男児にしてもそうですがかなり彼の価値も上がったはずです。
青柳亮生も今回は負けたとしても大チャンスですし、今ジュニアでくすぶっている選手は岩本煌史の前に立つことでチャンスを掴めると思います。

残念ながら全日本プロレスジュニアの中に岩本煌史の明確なライバルがいない状況ですが、そのポジションを狙うことはベルトを狙うことと同じぐらいの価値があるのではないでしょうか。

 

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