週プロのオカダカズチカロングインタビューを見て「なぬっ!?」と思う一文が。
それは「もうレインメーカーは出さない」というワードです。
もちろんこれは完全封印宣言というよりも、レインメーカーという技の上の技を作るということではなくレインメーカーを奥の手にする、使わないと宣言することでレインメーカーの価値を上げるということなのではないでしょうか。
プロレス界の掟というわけではないと思いますが、新必殺技を誕生させると以前の必殺技は1つ格が落ちる傾向にあります。
後藤洋央紀でいえばGTRがあることで昇天改ほどの凄い技がフィニッシュにならなくなりましたし、新技は過去の大切な技を落とすということに繋がってしまう傾向にあります。
高橋ヒロムのタイムボムも返される技になってしまいそうですし、これはプロレスラーが抱えるジレンマなのかもしれません。
ただ、オカダカズチカの場合はレインメーカーで決まらないからコブラクラッチをフィニッシュにしたのではなく、レインメーカーという最強の技を封印してその下の技としてコブラクラッチをフィニッシュに使うようにしたことで、まさかの新フィニッシュを用意することで旧フィニッシュを更に上の技に昇華するという美しさを作ろうとしています。
一時期の棚橋弘至がハイフライフローを封印しましたが、この時はハイフライフローがなければダメなんだという「ハイフライフローの重要性」を伝えましたが、オカダカズチカはまた別のベクトルでの封印をしたことになります。
この結果、多くのファンがビッグマッチで「オカダカズチカはレインメーカーを解禁するのか!?」という思いが加わるので試合終盤のスリリングさが大きく増すことになります。
そして次にオカダカズチカがレインメーカーを出した時に降る金の雨はこれまでを超えてくるでしょう。
さすが、レインメーカーオカダカズチカ。
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