田村男児との防衛戦を控えていた岩本煌史に心を揺るがす報道が出たのがタイトル戦の2日ほど前。

「日本ジュニア界のベテランが岩本煌史を視察しにくる」
「岩本煌史とは過去に1度戦ったことがあるだけ」

そんなヒントはあったものの、誰だろうか?と考えを巡らせている間に当日が来てしまいました。

タイトル戦は田村男児の成長を感じる物ではありましたが、完全なる岩本煌史の横綱相撲。
一度たりとも余裕を失うこと無くの防衛であったと思いますが、近い将来にこの余裕がなくなるであろう挑戦者田村男児がまた岩本煌史の前に立つことは間違いないでしょう。

この試合、序盤の岩本煌史のヘッドロック1つから「王者の風格」がありました。
それを勢いで崩そうと場外で攻め込んでいく田村でしたが、一瞬のスキをついた一本背負い→ネックスクリューと場外で大技を連発してチャレンジャーの心を折る...いやチャレンジャーの気持ちを確かめるような厳しい攻撃を見せました。


試合終盤では兎にも角にもジュニア界1番といえる瞬間最大風速を持つ岩本煌史がスピードとパワーの違いを見せる攻撃で畳み込み、最後は孤高の芸術で完璧な勝利、そして防衛を手に入れてました。

こうなると「ここまで倒して価値の高い世界ジュニア王者」を狙う選手は全方位であることは当然です。
佐藤光留、アキラ、TAJIRI、、、次々とリングに次期挑戦者後方が集まる中で一人正装で最後に登場した男。

それが視察を予告していた男でした。

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岩本煌史に挑戦を申し込んだベテランは日高郁人だった

これは出てきた瞬間に「あああ!!」と叫んでしまいました。

日本ジュニア界のベテランで世界ジュニアを遠い場所にいる男・・・
ZERO1を退団したという報道をすっかり忘れていましたが、それに該当する大物は日高郁人でした。

岩本煌史への挑戦、岩本煌史もそれを受諾。
9月21日の後楽園ホール大会でのタイトル戦がすでに決定しましたが、、、岩本煌史もこれは大変ですね。

横須賀ススム(42歳)から世界ジュニアを奪還し、田村男児(21歳)から防衛した途端に日高郁人(48歳)からの挑戦ですから、年齢の振り幅が広いこと!(笑)」

そして当然全方位から狙われる立場として、ここからそう簡単な防衛ロードを歩んでいくのは簡単ではありません。

日高郁人よりも怖いであろう佐藤光留もいますからね...

この日、ジュニア選手がリングに勢揃いした中で岩本煌史は「申し訳ないけど全員下がって」と全日ジュニアを下げました。
そして必ず防衛をして全日ジュニアと全員やってやるという姿勢を見せましたが、最後までリングに残って睨みつけていた佐藤光留の気持ちの強さは他の選手の比ではないでしょうからね。

コロナ禍時代の毒霧を見せたTAJIRI

他団体の話をすればコロナ禍になり内藤哲也がツバをはかなくなり、BUSHIは毒霧を使わなくなりました。
そんな中、今回TAJIRIがUTAMAROに対して毒霧を使うのかどうか?が気になっていましたが・・・なんと、一度カメラのないバックヤードの方に連れて行って戻ってきたUTAMAROの顔面が毒霧というこれぞTAJIRIワールドというアイデアを見せました。


試合は打撃中心の厳しい攻撃を見せたTAJIRIが勝利しましたが、試合結果よりもこのコロナ時代の毒霧の在り方の部分が凄すぎて・・・これは名シーンとして残りますね。

世界タッグは王者組が防衛・ジェイクはゼウスをレフェリーストップ葬

世界タッグは正直「イケメンがどこまで諏訪魔と石川を撹乱するか」ということが楽しみでしたが、いくら撹乱してもマジになろうともやはり暴走大巨人とは体格の差・パワーの差がありすぎましたね・・・。

最後は五冠王者のラストライドで気持ちよく沈んだイケメンでしたが、まだ海外に行くにはロスタイム的な時間があるでしょうし・・・ここで王道の強さを知った上で挑むチャンピオンカーニバルは台風の目になるかもしれません。


ジェイクリーと阿部史典の陣はアジアタッグ王者のゼウス・イザナギとのタッグ戦に挑みました。
ユニットとして勢いが消えてきている陣、そしてジェイクとゼウスはチャンピオンカーニバルの前哨戦でもある中でこの試合に勝てば色々な可能性を生むカードでした。

試合はジェイクリーが腕固めでゼウスをレフェリーストップで葬るという意外な結果に。

アジア挑戦もありえるタッグですが、まず陣としての結果として大きなプラスでしょう。
ユニットとしてベルトを総なめにするという宣言があったのが今年の1月のこと。
現時点で全日のタイトルで言えば岩本煌史だけが王者という状況では陣というユニットの目指すところから遠すぎますからね。


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