この二人がIWGPヘビー級とインターコンチネンタルの二冠戦をメインイベントで争う。
将来的には想像できたことですが、あまりに早くあまりに加速してこの日を迎えたと感じます。

ヤングライオン時代から続く道の終着駅ではなく通過駅の辺りで対峙することになったEVILと高橋ヒロム。

IWGP王者とIWGPジュニア王者の戦いと言えば過去に橋本真也と獣神サンダーライガーの試合がありました。

あの時、ジュニアとヘビーは対等であると教えてくれた獣神サンダーライガー。
その獣神サンダーライガーの引退試合でジュニアのカリスマを倒し、そしてライガーから受け継いだジュニアのプライドを持つ高橋ヒロムの存在。

一方でロスインゴにいればなんとなく人気で、グッズも売れて、ちびっ子から声援ももらえるというポジションを全て捨ててブーイングとともに生きる代わりに史上2人目となる二冠王を手にしたEVIL。

もしかするとプロレスを見ている期間によって全くこの試合に感じた思いは違ったかもしれません。
ただ、この二人が対峙するだけでこれだけワクワクするものか・・・と思ったのは誰しも同じ、だったのではないでしょうか。

TIME BOMBⅡで夢を掴んだかに思われた高橋ヒロムに待っていたBULLET CLUBの戦い方

試合開始と同時に夢に向かいフルスロットルでEVILに向かった高橋ヒロム。
兎にも角にも1つ1つの技・攻撃が夢へ近付いていることを感じさせるものでした。

が、EVILのラフファイト+ディック東郷の介入、そして「首が耐えられるか?」と宣言していた通りに投げっぱなしジャーマンを5発も6発も容赦なく見舞っていくEVIL。

それでも立ち上がる高橋ヒロムはTIME BOMB→TIME BOMBⅡと連続で必殺技を決めると、誰もが高橋ヒロムの夢が実現する瞬間の輪郭が見えた・・・のですが、ディック東郷の介入により海野レフェリーが排除されてしまいました。

まぁ最近のEVILの試合は全て海野レフェリーが一番目立つというパターンが続いているので不思議ではないのですが、結局はその流れてEVILのEVILに高橋ヒロムが沈み夢は一度遠くへ行くという結果に終わりました。

BULLET CLUBがユニットとしての戦い方をする中で、高橋ヒロムは1人での戦いだった。

これが敗因ではありますが、、、なぜ高橋ヒロムを誰も助けに来なかったのか?

高橋ヒロムを助けに来なかった内藤哲也が、EVILの二冠に早くもリマッチ?

試合中、何度もディック東郷の介入に高橋ヒロムが苦しむ中、ロスインゴのメンバーは誰も助けに来ませんでした。
それどころか試合が終わった途端になぜか裸で出てきてEVILに挑戦表明→EVILが受諾といきなりヒロムが蚊帳の外になった試合後の展開には高橋ヒロムのファンも首を傾げているのではないでしょうか。


この日の試合後の内藤哲也は「EVILが勝とうが高橋ヒロムが勝とうが、俺の興味はEVIL」と話していた内藤哲也。
それならEVILが二冠王であるほうが都合が良いわけで・・・と思われても仕方ないところがあります。

内藤哲也のファンの人は「ヒロムが人の助けなんて無しで夢を掴みたいことを内藤哲也は感じていたんだ」と言うかもしれません。

ただ、、、別に内藤哲也がEVILを襲う必要はないです。
ディック東郷を排除するだけでいいのです(苦笑)

内藤哲也もディック東郷に邪魔されたのですから、ここで助けに出てくる方が普通だと思いますけどね。

内藤哲也は二冠という「野望」は叶えましたが「20代でのIWGP王者という夢」は叶えることができませんでした。
高橋ヒロムは「夢」を叶えるチャンスでもありました。

ここで内藤哲也が助けに入らない意味...

そして早くも内藤哲也とEVILがリマッチをするとすれば、何かとてつもなく「匂う」展開だなと思いますね。

EVIL連勝だと内藤哲也が地の底へ。
内藤哲也が勝利すればEVIL何だったの?で終わる。

こんな2つのルートしかないとは思えないのですが・・・


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