EVILが覚悟のラフファイト&ギブアップせずに負けた高橋ヒロムの意地も・・・実況席に大きな不満があります!

ニュージャパンカップ準決勝戦。
ワールド無料+BSでの中継ということで新日本プロレス・プロレスそのものを人生初観戦という人もいるであろう中で、EVILvsSANADA・オカダカズチカvs高橋ヒロムというのは絶好のカードだったと思います。

試合も素晴らしく燃えるものがあったのですが・・・

僕は今回、実況席に対して非常に不満が残りました!!

多分、プロレスファンの方なら同じ気持ちの人は沢山いると思います。

今回はその件にも触れながらブログを書かせていただこうと思います。

こんなことを書くの初めてです。
だからこそ本気の感想であり怒りが強めですがお許しください。

EVILが問答無益のラフファイトでSANADAを撃破
その時、実況席の解説がありえないと感じた理由

このニュージャパンカップに全てを賭けているEVIL。
なりふり構わないラフファイトで勝ち進んで来た先にいたのは同じロスインゴでありパートナーのSANADA。

ここでEVILが日和るならもう終わり。
ただ、ここでもラフファイトをやり切って勝つなら今後のロスインゴとの関係性・SANADAとの関係性まで関わる重要なターニングポイントになる試合でした。

結果、EVILはSANADA相手に問答無益のラフファイトを披露。


椅子でSANADAという相方の頭を撃ち抜くという「覚悟」
そしてSANADAの金的を踏みつけるという、賛否両論もあることを承知の上での「覚悟」

これは新日本プロレスファンなら賛否両論のどちらであり「覚悟」を感じる部分です。

結果的にEVILはSANADAを負かして決勝戦へ駒を進めたわけですが・・・実況席は何を言っているの!?ということがありました。

今回に関してはプロレスを知らない初見の人も見ていることが想定される放送です。
なので、EVILがやっていることが反則であることやなぜそれを相方にしているのか?を伝えないといけないはずです

 

にも関わらず、普段タイチや鈴木軍の反則には「実力があるのにこんなことする必要ねぇーだろ!!あぁ!?コラ!!」というスタンスであるはずの獣神サンダーライガーさんがゲスト解説として話した言葉は・・・

『これが彼の幅の広さなんですよ』

ええええ!?
もう初見のファンの人はプロレスという競技は凶器攻撃も金的攻撃もOKだと認識しますよ??

もうEVILの覚悟が台無しですよ。

更に、唖然としている中でEVILが金的からの必殺EVILで勝利したことを見届けた私の耳に飛び込んできたのは棚橋弘至選手の信じられない言葉でした。

『完勝じゃーーーーん』

ちょっと待ってよエース、何その軽い感じ。

しかも時をほぼ同じくしてタイチ・ザックの反則攻撃に苦しんでいるエース棚橋弘至が、椅子で殴って金玉踏んで勝利したEVILに「完勝じゃん」はありえないでしょう。

EVILは勝つためにどんな手でも使おうと反則攻撃を躊躇しなかった、だから必死の勝利であり、だからこそEVILのこのニュージャパンカップへの覚悟と本人の存在意義がリングで表現されているんじゃないですか!!

プロレスを知らない人にも知名度があり、しかもベビーの獣神サンダーライガーと棚橋弘至が揃ってEVILの反則攻撃を「ナイス!」みたいなスタンスでお届けしてどうするんですか??

これはもうIWGPタッグ戦でタイチとザックが何をしても容認ということじゃないとおかしいですし、何をされて負けても「あいつらの完勝」って言わないとダメですよ。

※これはタイチなら高確率でツッコム案件だと思いますし。

恐らく真壁刀義であれば『これはさぁ、反則だぜ?イス攻撃とか金的は悪いことだぜ?レフェリーが見てたら反則負けになることだよ。だけどさぁ、それを相棒のSANADAにやるってことを考えてほしいんだよ。覚悟決めてるってことだろ?それだけEVILにとってはこの試合が重要ってことなんだよ。俺は認めねぇよ、認めねぇけどあっぱれだよな。』みたいな全方位にこの試合のEVILが伝わるように解説したと思います。

EVILの覚悟が実況席から台無しにされたというか、視聴者には「ただラフファイトをしている風貌通りの人」で終わったのは相当悲しいですよ。

オカダカズチカは正調式レインメーカーを使わずコブラクラッチで高橋ヒロムをレフェリーストップ葬。が、この試合も高橋ヒロムの意地が実況によって...

オカダカズチカと高橋ヒロムという豪華カード。
どういう試合になるのかすら想像できませんでしたが、結果を見ればオカダカズチカが正調式のレインメーカーを使わずにコブラクラッチで高橋ヒロムから勝利と余裕を見せた試合になりました。

相手が棚橋弘至・内藤哲也・飯伏幸太・ジェイホワイトなどではオカダカズチカもレインメーカーを温存することはありませんし、これはまだまだ高橋ヒロムとの差は大きいぞと、IWGPヘビーは遠いぞということだったのでしょう。

それでも試合後のオカダカズチカは「IWGPヘビーを狙うなら俺がまたやってやる」(俺がニュージャパンカップを優勝して内藤哲也を倒してベルトを手にするから、という決意も含まれている)と言葉を送りました。

いずれまたこの二人が王者同士で戦うことがきっと来るはずでしょう、しかも・・・地上波のゴールデン生放送で!!

そんな気持ちになる試合でした・・・感動したなぁ・・・

だけどさ、また実況席から横やりよ(怒)

実況「高橋ヒロムはギブアップはしませんでした!!」

私(視聴者)『そうだよな...そこなんだよ、ヒロムは参ったしてない、男だ・・・これがジュニアの王者の意地だ・・・』(泣)

棚橋弘至「オカダはツエー」

獣神サンダーライガー「今、ギブアップはしませんでしたと言いましたけど、ギブアップできないぐらいのダメージだったんですよ。棚橋弘至が言うようにオカダ強いわ」

私(視聴者)「え・・・オカダ強えーで終わる試合なのこれ?高橋ヒロムの意地、みんな感じたでしょ・・・」

直後。

オカダカズチカ『おいヒロム!タップしないお前にIWGPジュニアヘビー級の意地を感じたよ』

なんなんこれ(苦笑)

オカダカズチカが視聴者も含めて的確に高橋ヒロムがなぜタップしないままレフェリーストップになったのかを、高橋ヒロムを称えつつ伝えている直前に実況席が「オカダツエー、ギブアップできないぐらい圧勝だー」と話しているものですから、台無しも台無しですよ。

EVILとSANADAの試合も含めて、いつからプロレスは勝ち負けだけが重要になりましたか?
リング上で見せる生き様がプロレスなんじゃないですか?
だからファンは心が震えるんですよ、だからプロレスラーをリスペクトしているんですよ。

「反則してでも勝ちたい」とか「意地でもギブアップはしない、意識が無くなっても」とか、そこは無視ですか。

「反則して勝った→強いなー」「タップしない高橋ヒロム→そんなことよりオカダツエー」で終わりなんですかこの試合は。

僕の身の回りでも今日の実況席に不満を感じているプロレスファン仲間が多いですが、僕も実況席という部分でいえば今日が30年見てきた歴代ワースト5位には入ります。

※他の4つは辻アナが調子に乗りすぎた時(苦笑)


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