「芸能人でもやってろ」と言われた真壁刀義。
「リング上の戦いがあってこその芸能活動」と言う真壁刀義。
そう、真壁刀義の本業は「本物のプロレスを見せるプロレスラー」です。
でも、石井智宏の目にはそれがもう成立していないと映っているのでしょう。
自分がアレだけやられてきた真壁を気がつけばあっさり追い越している現状。
そして真壁刀義自身も明らかに一歩引いて解説席に座り「全員の良い兄貴」のようなコメントを出すことが増えている。
男石井としては真壁がどういう気持ちなのかを確かめたかったのではないかと感じました。
試合は壮絶な打ち合い・・・ではあったのですが、やはりほとんどの時間で石井が格上に見えましたし、真壁刀義の強烈な攻撃を受けても石井が負ける姿が想像できませんでした。
終盤、真壁刀義の袈裟斬りと裏拳という大一番での隠し技が出た時には「迫力が...」と思ってしまいましたし、それを受けて「もう終わりだな」と感じたのか、石井がとんでもない勢いのラリアットを真壁に叩き込んだ瞬間は何か引導を渡したような印象でした。
そして振り返ること無く去っていく石井。
これで「真壁やるじゃねぇか」なんて言葉は出ないだろうなと思っていましたが・・・
石井から出た言葉は【アレはもうダメだな! 黒パンと黒シューズ用意しとけ!】という痛烈な言葉でした。
ただ、ある意味では「真壁刀義がもう1度バリバリに上を目指すならヤングライオンの気持ちになって来るなら相手をしてやってもいいぞ」とも受け取れます。
何にしても石井智宏の中で真壁刀義はライバルでもなければ戦う意味がある相手ではなくなったということでしょう。
雑草が気がつけば大人気の芸能人になって花を咲かせてしまった今。
その花を引きちぎって雑草に戻り、再度リングで真壁刀義ここにあり!を見せる日は来るのでしょうか。
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