2010年、夏。
誰も10年後に世界がこんなことになっているとは思っていなかった夏。
それどころか翌年に日本が瀕死の状態になるなんてことも想像できなかった夏。

新日本プロレスG1CLIMAXで最後に勝ち名乗りを受けていたのは小島聡でした。

新日本プロレスから全日本プロレスへ、そしてフリーランスとなり新日本プロレスに再上陸。
棚橋弘至を倒しG1を優勝すると、その勢いのまま真壁刀義を倒してIWGP王者になるなど大旋風を巻き起こしました。

また、全日本プロレスの三冠ヘビー級王座と新日本プロレスのIWGPを同時に手にするなど小島聡時代と言える時期は長いものがありました。

僕からするとデビュー当時から目の前で見ている選手でヤングライオン杯も生で見ている思い入れのある選手で、プロレスファン歴=小島聡・第3世代のデビューから現在ですからやはり第3世代には特別な思い入れがあります。

そんな中でも小島聡という選手は華やかで強く、またセコンドなのにグレート・ムタに殴りかかるなどのむちゃくちゃなところもあり、大人しさと荒々しさを共存させていることから魅力的に感じますし、何よりあの腕の太さとラリアットの説得力はベテランになっても変わらないことから一切期待感が落ちない選手だと思います。

また、第3世代は辛い時期もありました。
上の三銃士、その上もいました、更に下からの次上げと厳しい立場に立たされていたこともあります。

だからこそ、今この苦境の中でプロレスが再開されたときには大爆発をしてほしいんですよね・・・
中西学の引退試合まではギリギリプロレスができている状況になったのもプロレスの神様の力だと考えれば、再開後に大暴れできない中西学のためにも第3世代には頑張って欲しいです。

一撃の説得力と魅力が桁違いの小島聡

基本的に近年のプロレスは必殺技までのプロセスが重要となっています。
スピーディーでハイスパートの中で最後に必殺技を決めたほうが勝ちます。

ただ、小島聡のラリアットに関しては仮に10分間やられ続けていても一撃で3カウントを取る説得力があります。

恐らく、棚橋弘至が10分間なにもできずにハイフライフローで勝利したりしたら。
これは内藤哲也もオカダカズチカもそうですが「え?」という感じになるはずです。

でも小島聡だけは一撃の振り抜いたラリアットが直撃すればそこで大歓声の中で勝ち名乗りを上げることができます。

例えばオカダカズチカのレインメーカーをラリアットで返してそのまま勝つということをG1などでいつも期待して見れていたのは説得力があるからだと思うのです。

それは今でも何も変わりません。

内藤哲也がコリエンド式デスティーノを狙ってきた時に振り返りざまにラリアット1発で二冠を手にする想像ができますし、この説得力は今現在でも誰にも負けることはないでしょう。

また小島聡が天から授かったのは「童顔」だと思います(笑)
とてもじゃないですが今年50歳には見えないですし、それこそデビュー当時からそんなに変わってませんからね。

天龍源一郎が持つIWGP最年長記録が49歳。

この記録、抜く選手が出てくるなら小島聡なのではないかと思うんですよね・・・


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