内藤哲也
またの名を制御不能のカリスマ。
ただ、少し前までの内藤哲也はスターダストジーニアスとして棚橋弘至の後継者、次のエースとして期待をされていました。
内藤哲也からすれば棚橋弘至は憧れでありライバル。
そんな思いと「次の棚橋弘至になるのは自分だ」という気持ちが強すぎたことで、内藤哲也は棚橋弘至になろうとし過ぎていました。
しかし、スターダストの星屑は太陽の明るさには勝てず。
更には大きな怪我、ファンからの批判など多くの敵に押しつぶされそうでした。
そんな内藤哲也の前に現れたレインメーカーオカダカズチカ。
金の雨はまたしてもスターダストの明るさを凌駕してしまいました。
が、内藤哲也は終わりませんでした。
メキシコで出会ったロスインゴベルナブレスを新日本プロレスに持ち帰ると、当初はより一層の批判が集まっていた中で、昔は見せていた気弱な表情が完全になくなり制御不能の名をほしいままに活動を開始。
誰もが言いづらい「ホンネ」をズバズバと口にすると、瞬く間に新日本プロレスの中心となりプロレス界で最大の人気を誇るレスラーにまでなりました。
現在はIWGPとインターコンチネンタルの二冠王という新日本プロレスの歴史に残る偉業を達成し、昔の姿は見る影もありません・・・が、内藤哲也の魅力は「あの時期」があってこそ。
そして、きっとこの先の内藤哲也は更に魅力を増していくと思いますが、その時の魅力は「今」があってこそ。
誰かになりたいから、誰でもない場所へ立つことを決意し実現した内藤哲也はこれからも多くのファンの人生にまで影響を与えることでしょう。
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