後楽園ホール最終日、試合後に真壁刀義が久々に吠えました。

『鈴木みのらずさんよぉ、しょぼいぜぇ?』

懐かしの「鈴木みのらず」という口撃に加えて、今なお絶頂期にあるであろう鈴木みのるをしょぼいと挑発したのです。

ここ数年の真壁刀義は暴走キングコングでも新日本プロレスの門番でもなく、気の優しい力持ちな兄貴という感じになっていました。
実況席でも「褒めたくねぇけどよ」と言い始めると、敵対するユニットの選手でもべた褒めするという良い人が溢れてしまっていますし、メディアに出れば今一番有名なレスラーという感じで、石井が以前言ったように「勝手にタレントの世界でがんばれよ」という言葉が刺さってしまう状況でした。

ただ、個人的には真壁刀義の動きが落ちているとも思いません。
G1に出場などしなくなりましたが、今でもキングコングニードロップや強烈なラリアットは健在ですし、おそらく今でもスパイダージャーマンや奥の手であるドラゴンスープレックスも使えるのではないかと思います。

長州力を介錯し、橋本真也が亡くなって15年。
気がつけば真壁刀義も今年で48歳となるわけですが、年齢的にはクリス・ジェリコと変わらないわけですから、最後の暴走を見せる次期が来ているのかもしれません。

鈴木みのるがUS王者を手にした時にそれを狙うという意味での挑発だったかもしれませんが、US王座を真壁刀義と鈴木みのるで争うなんてシチュエーションは意外性があって面白いじゃないですか。

言っても真壁刀義はIWGP1回、NEVER2回しかシングルのベルトを手にしたことがありません。
ただ、真壁刀義のベルト姿というのはまさにレスラーという感じで似合うのです。

今USを手にすれば、後は一発インターコンチネンタルを手にすることで新日本プロレスの4大シングルを制覇するチャンスだってあります。

鈴木みのるがモクスリーに勝利することが大前提ですが、黙ってこの真壁刀義の発言をスルーするような鈴木みのるではないでしょう。

真壁刀義の投げた石がどのような形で戻ってくるか楽しみですね。


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