逆転の内藤哲也が99.9%完成された東京ドーム大会でしたが、試合中にも小さな逆転がありました。
プロレスの鉄則として相手の弱点を攻めることは当然のことですが、この試合でオカダが内藤哲也の膝を攻撃したら大ブーイングが起こりました。
近年徐々にこの傾向はある(弱点を攻撃するとなぜかブーイングが起こること)のですが、振り返ると棚橋弘至が内藤哲也の膝攻めをしている時もよくブーイングが聞かれましたし、強い王者が相手の弱点を攻撃することにプロレスファンは怒りを覚えるようです。
僕はそうは思いませんし、実況解説も「これは当然のことなのですが」とフォローを入れていましたが、それぐらいにオカダカズチカの強さが際立っていたこと+内藤哲也のファンが多いということだったのでしょう。
逆に内藤哲也はオカダカズチカに何度もツバを吐きかけました。
これには大歓声が上がるわけですから、これも小さな逆転の内藤哲也だったのかなぁと試合を見返して感じました。
まぁ細かいことを言えば僕的にはツバ吐きは嫌いです(笑)
というのも内藤哲也のファンの人は若年層・子供も多いですし、あれがプロレスのリングでの表現としてだから成立しているものであって日常生活でやったら駄目ですよということが伝わらない可能性があるからです。
今回、SNSを見ると試合後に乱入したKENTAに対して「新日本プロレスは威力業務妨害罪で訴えるべきだ!」というような唖然としてしまう声があったり、ロスインゴの他のメンバーに対して「なんで助けにいかないんだよ!!」とブチギレしている一部ファンに本当に驚きました。
プロレスをどういう競技だと思ってみているのか・・・と思いましたし、3年ぐらい前のロスインゴきっかけというか内藤哲也きっかけで新日本プロレスファンになったロスインゴキッズと呼ばれる(タイチ選手が一時期怒ってましたね)層も、流石にそれから数年プロレスを見ているわけですから見方が変わった人が多いと思っていましたが、案外そうでもないのかもしれません。
いや、新しいファンが次々増えているからふりだしに戻っているだけなのかもしれませんし、それであれば内藤哲也の凄さを更に感じざるを得ないのですが。
サッカーでいうと浦和レッズのサポーターと選手の関係にも似ていると感じますが、結局のところ選手側は行き過ぎたファンに対して中々指摘ができないわけですよ。
応援してくれているファンに対して言うのはリスクがありますし、ファン同士での解決に任せているところがあります。
それは多くのファンを信頼しているからにほかならないと思います。
プロレスは色々なファンが色々な見方で楽しむものではありますが、サッカーの試合中に「手でもって入れればいいじゃん!」と言うぐらいまで的外れな応援をするのはやはりよくありません。
新日本プロレス史上初、二冠王のカリスマのファンの人が内藤哲也のマイナスになることはしないほうがいいです。
ファンは本人の鏡だと言われますし、本当に今回急にまたあの頃のロスインゴ時代に戻った感じがして悲しかったですよ。
内藤哲也は大股でとんでもない一歩を踏み出したというのに・・・
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