IWGPへの思い。
オカダカズチカが背負ってきたもの。
その思いはファンへと届き、オカダカズチカと飯伏幸太の勝敗予想はファンの中でかなりオカダカズチカに傾いていました。
飯伏幸太にとっては想定外でしょう。
二冠を主張して結果的に二冠戦が1月5日に組まれ、G1優勝時も「飯伏幸太の時代だ!」と多くのファンが口にしていたのに、この日を迎えるにつれて徐々にファンの気持ちがオカダに...いやIWGPに傾いて行ったのですから。
オカダカズチカが広げているのはIWGPであり新日本プロレスでありプロレス。
飯伏幸太が広げていこうとしているのはプロレス。
プロレス全体で考えれば飯伏幸太が支持されるべきなのでしょう。
ただ新日本プロレス1強時代の今、そして新規ファンもやや落ち着いて来て新日本プロレス=IWGPであり、IWGPにファンも誇りを感じる状況が生まれたことでいかにしてオカダカズチカが凄いのかということが浸透したのだと思います。
ただ、そんな常識や大きなまとまりなんてものを破壊する魅力が飯伏幸太にはあります。
少々トンチンカンな主張があっても、筋が通らないコメントがあってもそれは飯伏幸太だから面白さや狂気に昇華できていると思います。
最強のオカダカズチカと最凶の飯伏幸太。
2020年という時代はどちらを選んだのか。
勝者を待つのはインターコンチネンタル新王者となった内藤哲也。
東京ドームでオカダカズチカと内藤哲也のリマッチか、それともインターコンチネンタルが再度飯伏幸太と内藤哲也を引き合わせるのか・・・
Contents
世界で一番カッコイイ入場シーンを見せたオカダカズチカ
30年間をプロレスを見ていますが、今回のオカダカズチカの入場が一番カッコイイと感じました。
プロジェクションマッピングでしょうか?映像とオカダカズチカの動きが融合しての演出と、ド派手なガウンとそれに髪色も合わせていて見た目のルックスの部分まで計算しているところが王者の余裕と貫禄と言ったところでしょうか。
当然、腰に巻かれたIWGPのベルトも含めて『完全にオカダカズチカは別格の存在になった』と感じましたよ。
が、このガウンを脱いであらわになった新コスチュームですが・・・丈が短いような・・・
トランクスタイプというよりショートタイツ・ブリーフのような形状で金色で、これはカッコイイのか?と今でも1ファンとして悩んでいます(笑)
どう考えても寸法を短くしてしまったような気がするんですよね・・・
これに関しては明日もこの寸法なのかと余計なことが気になってしまいました(笑)
飯伏幸太の魅力である「むちゃくちゃさ」が見えたシーン
あっという間に試合が20分を経過するころ、飯伏幸太がバク転キックをミスして自ら脳天をマットに突き刺してしまいました。
大事故になった可能性もあるこのシーンにゾッとしているのも束の間、即座に起き上がった飯伏幸太はオカダカズチカを人でなしドライバーでマットに突き刺す。
脳天から刺さった数秒後に相手を脳天から突き刺している、このむちゃくちゃさが飯伏幸太の魅力の1つなのでしょう。
そしてここから飯伏幸太が覚醒モードに入っていきました。
飯伏の覚醒、そして覚醒を止めたオカダのエプロンサイドのツームストン
オカダカズチカのエルボーを受けた途端、飯伏幸太の顔色が変わりました。
覚醒モードの飯伏幸太とはよく言われますが、この日の飯伏は・・・異常でした。
拳での打撃でオカダカズチカをなぎ倒すと、倒れたオカダの顔面を拳で何発も殴るというグレーというより完全なる反則となる攻撃に東京ドームからブーイングとどよめきが出る事態となりました。
しかしオカダカズチカも百戦錬磨のIWGP王者。
このモードに入った飯伏が相手ならとエプロンサイドでのツームストンパイルドライバーで飯伏をKO寸前まで追い込み、一気にオカダカズチカのペースに引き戻して仕留めにかかりましたが、覚醒を超えたところまで行った飯伏はこれでは終わりませんでした。
強烈なラリアット、スワンダイブジャーマン、レインメーカーを切り替えしてのラリアット、ボマイェ、後頭部へのボマイェとオカダカズチカに強烈な攻撃を連発。
そして間髪入れずに100%のカミゴェを叩き込むもオカダはカウント2で返す!
グロッキーのオカダに対して再度カミゴェを狙う飯伏を超人的なドロップキックで返すオカダ!!
普通ならもう3度は試合が決まっているような戦いはまだ終わらない・・・
覚醒を超えた場所にたどり着いた飯伏、しかしその上に存在するオカダカズチカ
覚醒を超えた場所にたどり着いたかのような飯伏。
オカダに容赦ない蹴りの嵐を見舞うと、封印していたフェニックス・スプラッシュを解禁。
しかしオカダはローリングレインメーカーからの正調レインメーカーを決め、誰しもオカダの勝利を確信したのですが・・・何と飯伏はカウント2で返す!!
その飯伏を鬼の形相で引きずり起こしてレインメーカーを2発叩き込むとトドメのレインメーカーを狙ったオカダでしたが、それを回避してハイキックから盟友ケニー・オメガのVトリガーに近い膝蹴りを決めてカミゴェを狙う飯伏。
それを回避して変形のツームストンパイルドライバーを決めたオカダが本当に最後の一発となるレインメーカーでIWGP王座を防衛しました。
これ以上無い極上の試合。
既に年間ベストバウト候補となるであろう、いや当確かもしれないこの試合。
飯伏幸太は夢破れましたが、これだけの試合をしたことはプロレスを広めることにも繋がったでしょう。
そして当然これからも諦めること無くIWGPを狙ってほしいと思いました。
イッテンゴ、二冠戦はオカダカズチカと内藤哲也に決定
この結果を受けて、明日の東京ドームメインイベントはIWGP王者のオカダカズチカとインターコンチネンタル王者の内藤哲也となります。
オカダカズチカがインターコンチネンタルを手にしたらどうなるのか?
内藤哲也がついに夢の二冠を実現するのか?その後はどうなるのか?
見ることができる未来は1つだけ。
24時間後には結果が出ていることでしょう。
歴史を見届ける心の準備をしておきたいですね・・・
プロレスランキング