IWGPジュニアヘビー級選手権試合。
2019年をMVP級に活躍し躍動してきたオスプレイ。
11月に復帰宣言をしてまだ3試合しかしていない高橋ヒロム。
それでも高橋ヒロム勝利を疑わない声が多いのは、高橋ヒロムの魅力が為せる技なのでしょう。
オスプレイはここで負けてしまえば2019年の活躍は高橋ヒロムのためのお膳立てだったようになってしまう状況ですが、実際の所ライガーの発言などからもヘビー転向をやはり見ているのか?と思いますので、ジュニアに対する思いで高橋ヒロムが勝るのではないか?そんなことを思いながらこの試合を見ていました。
また、それと同時にオスプレイと高橋ヒロムの頭の中にあるのは恐らく「インターコンチネンタル・IWGP戦との戦い」であろうと。
『来年のビッグマッチはジュニアタイトル戦で行く』
『イッテンヨンのメインはIWGPジュニア戦で行く』
この声が新日本プロレスから自然と出てきて誰も否定しないようなそんな価値観を見せつけるつもりであろうと。
究極に激しく『危険への価値観』を根底から覆すような試合が行われるのではないかと思っていましたが・・・それ以上の現実が待っていました。
ハイスピード&ハードヒット 90年代ジュニアを超越した高橋ヒロムとオスプレイの戦い。
助走なんてものがない二人の試合は、開始早々からハイスピードの技を見切り合う目にも留まらぬ戦いからスタートしました。
圧巻だったのは、場外の高橋ヒロムに対してサスケスペシャルで飛ぶオスプレイを回避し、投げっぱなしジャーマンを見舞う高橋ヒロムでしたが、それを回転して着地するオスプレイ。
更にエプロンサイドに向けてのフロントスープレックスを狙う高橋ヒロムでしたが、その勢いでリングに戻ったオスプレイが再度のサスケスペシャルを放ったシーン。
文字にしても何が何やらなのでぜひ映像を見ていただきたいですが、こんなこと人間ができるのか?ということを軽々とやってしまうオスプレイに対して徐々に高橋ヒロムが追い込まれていきました。
そして、首への容赦ない攻撃はスワンダイブ式のフットスタンプまで発展し、高橋ヒロムは完全にグロッキー状態に追い込まれました。
しかし、これほどまでの危険を乗り越えるからこそレスラー。
危険なのに現実味を感じなくなるほどまでのレベル、、、異次元とでも言うのでしょうか?
ここまで行ってしまえばもうファンがどうこう意見を出す世界じゃないですね。
1分1秒ごとに変異していく価値観、ジュニアの世界、プロレスの形。
そういう次元での戦いがこの試合だったのではないでしょうか。
試合はこの後も激戦となり、高橋ヒロムのタイムボムを返したオスプレイでしたが新たなる新技「TIME BOMBⅡ」を隠していた高橋ヒロムが激勝しIWGPジュニア王者に返り咲きました。
このオスプレイを倒した高橋ヒロムがこれから見せていくジュニアの未来も楽しみですが、それより先に明日はジュニア王者として獣神サンダーライガーの引退試合に挑むことになります。
ライガーからしてもこれ以上の相手は居ないでしょう。
後は高橋ヒロムが王者として獣神サンダーライガーが二度と復帰なんて考えれないほどに叩き潰す、そしてそこからが新しい新日本プロレスジュニアのスタートとなるのではないでしょうか。
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