10.24 全日本プロレス 後楽園ホール大会。
宮原健斗が三冠を防衛した瞬間に「時代は変わらないか...」と思いましたが「時計の針は進んだ」と感じたのは、やはり宮原健斗の前に立ち激闘を繰り広げたのがジェイク・リーだったからなのでしょう。

全日本プロレスはベテラン勢が今でも強さも怖さも持っていて、いつだって三冠を狙ってやろうという気持ちが見えるという環境がありながらも宮原健斗を中心にジェイク・リーや野村などの急上昇によって新世代が主役になっているというのは理想的だと思うのです。

何が理想的なのかと言うと「若返り」というのは当然重要なことで、どの団体でも進めていることだと思うのですが『ベテランの存在感が強い』ということが共存してくれないと、長年見ているファンが寂しくなってしまいますからね。

長期間で見れば時代は変わっていくものですが、短期間で見れば若い選手が時計の針を進めてベテラン勢がその針を戻すという闘いがあってほしいと思いますし、それこそプロレス界の燃える要素の1つである世代闘争だと思います。

ジュニアに関しては青木選手が本当に残念ながら亡くなってしまったことによって、岩本煌史と佐藤光留での個人闘争色が強くなっていますが本来ならまだまだ世代闘争をしてもらってほしかったなぁとは思います。

これからの時代の変わり方を追いかけて行くと全日本プロレスは面白い

全日本プロレスの魅力というのは僕が子供の頃から「デカイ・強い」だったように思います。
大型の外人選手も歴史的に多いですし「すげーー」と単純に思える戦いがリングにあるんですよね。

ただ、時代の流れと共にその傾向は流石に変わっていくかと思います。
もちろん今の若い選手も他団体と比べると大きいですが、スタイリッシュになっているので「身長はある」けど「巨大」な感じではないじゃないですか。

そうなると5年後ぐらいになれば宮原健斗・ジェイク・リー・野村直矢、そして青柳兄弟に北斗・田村・岩本煌史などが主軸となっていれば無差別級がベースになっていてもおかしくないですね。

もちろんどんな未来が待っているのかはわかりませんが、今から5年というのは全日本プロレスが相当面白い時期になるのかなと思いますし、全日本プロレスを見ていない人にも今からしばらく見ていくと絶頂期が来た時に最大限に楽しめるのではないかとも思います。

選手も揃って内容も良くて・・・あとはWEB、ネット戦略が強くなれば・・・ってのはファンはよく言いますが僕もそう思います(笑)

youtubeでのダイジェストが大会前半ではなくメイン中盤とか、重要な物語が動いた時とかだけでもあると一気に跳ねると思うんですよね。

僕らが子供のころのプロレスは最速に近いかたちで情報を仕入れることができるものが東スポ。
そして通常はゴングや週プロという感じで、あとは僕は名古屋人なので放送がやや関東より遅いこともあり、映像で見ることができる試合は実際より2シリーズぐらい前のものという状況でした。

あの時代はそれでも120%楽しめていたのですが、ここまで情報化社会になるとそれでは満足ができないですからね。

多くの人が「今から先」しか追いかけていかないとなると、プロレスの場合は「なぜこの選手とこの選手がライバルなのか?」などの情報が常に出続けてないと認識ができなくなっているはずなのです。

今の時代は発信者に対して受け手側が文句を言ったり何やかんやと距離感を間違えている人が多いですが、何を言われても強いのは発信者側です。

アンチコメント10000件では世界は動きませんが、5人しか見てない動画でも発信者側は何かを変える可能性がありますからね。

そういう部分では『発信することに恐れを抱かない宮原健斗』がトップであることは全日本プロレスの強みですよね。
何というか・・・ヘイトロンダリング?とでも言うのでしょうか、あのキャラで批判が多い時代もありましたが悪意や批判を洗浄して綺麗にしていきましたもんねぇ、まさにヘイトロンダリングですよ(笑)

そんな不動の中心を揺るがす選手が沢山出てきた時に、全日本プロレスの完全なる夜明けが来るはずです。
欲を言えば若い世代と上の世代の両方から、全世代を巻き込むことができれば最高でしょうね。


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