中邑真輔・棚橋弘至を追っていた内藤哲也の表情が蘇るのか

内藤哲也の表情、たしかにタイチが言うように昔の内藤哲也に戻っているように思います。
ヤングライオン時代のようだと言われていますが、何というか顔を引き締めてヘラヘラせずに時に目をむき出しにして相手に挑んでいく姿はNO LIMIT時代にシングルでも頭角を現しはじめたころの気合を感じます。

後藤洋央紀、中邑真輔、棚橋弘至に対して感情を全て出して喧嘩を売っていたころの内藤哲也も魅力的でしたよね。

追う立場の内藤哲也というのは見ていてワクワクしましたし、NO LIMIT終盤からオカダカズチカ登場までの輝き方は今とは違う光の色だったように思います。

今では「内藤と絡むと美味しい」という追われる立場になってしまいましたし、タイチを追うというのも違う状態なのでやはりあの頃とは状況が違うわけですが、、、それでも内藤哲也のシリアスな表情というのはロスインゴの次というか「制御不能の次」の世界を見せてくれるのではないかと楽しみですね。


内藤哲也はよく「武藤敬司のコピー」と言われていました。
確かに動きの1つ1つがそっくりでしたし(ファンだから仕方ないと思う)喋り方も似ている部分があります。
ただ、武藤敬司が天真爛漫に飄々としていたことに対して内藤哲也はギラギラした生意気小僧という印象でした。


特に相手が棚橋弘至や中邑真輔となると「コイツラを越えないと時代が掴めない」ということが原動力になっていたのか、大きな目が飛び出てしまうのではないかというぐらいの表情で食って掛かっていました。

『あぁ、これが新日本プロレスだ。新日本プロレスは内藤がいるから大丈夫だ』と言うファンも多かったです。


内藤が上の人間に対して持つジェラシー、そしてNO LIMITの相方だったのに一気にシングルで差を付けられていった高橋裕二郎から内藤へのジェラシー。
この嫉妬渦巻くリング上は1年程で『全レスラーが持つオカダカズチカへのジェラシー』と変化をしましたが、その中でも内藤のソレは1つも2つも大きかったです。

20代でのIWGP戴冠という『予約していた夢』ぐらい近い距離までになっていた未来はオカダカズチカに「知らないっすよそんなもの」と一蹴されてしまい掴むことができませんでした。

そこからはブーイングされ、そして大歓声を浴び、IWGPを投げ捨てるという予約していなかった道を歩んでいるわけですが・・・今、内藤哲也が予約している夢は「二冠王」です。

いや、これも予約していた夢ではありましたが・・・今では予約に不備があり行列の後ろから並び直させられているかのような状態です。

昔の内藤ならそんな順番を無視して突き進んでいたと思いますが、今回はその列に少し先に並んだタイチが「おい内藤!お前もココにこいよ!一緒に飯くおうぜ!」と呼びかけているような状態ですね(笑)

そんな内藤の表情は喜怒哀楽で言えば怒に近いようなものですが、また怒りとも違うような感じもするんですよね。
そして無言。言葉で新日本プロレスを支配できていた男が長いノーコメント。

次の一言、最初の言葉に多くのファンが全聴力を傾けているでしょうね・・・


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