試合が終わり、号泣しているSANADA。
ついに一途な思いがIWGPを引き寄せたから泣いている・・・のではなく、またオカダカズチカに敗れての号泣です。
中々プロレスでこのようなシーンが見られることはありません。
オカダカズチカに負けた内藤、棚橋弘至に負けたオカダカズチカが号泣していた東京ドームは記憶に残っていますが・・・ってオカダ絡みばかりですね。
涙の雨を降らせるレインメーカーということなのか?
いやいや、何だかこのSANADAの涙というのは意味が深そうです。
「まだ勝てないのか」という悔し涙という可能性は高いです。
なにせG1で勝利しただけですし、この機運と期待の高まり方でまた負けてしまったわけですからSANADAのファンも『もういい加減にして』という声が出てきて当然ですし、正直に言えば『ライバルでも何でもないじゃん』って声が大きくなっているのが当たり前なんですよ。
これを否定する材料なんて1つもないですし、これを否定するようなファンがもしSANADAに多いのであればSANADA時代はまだまだ遠いはずです。
内藤も棚橋もダメなときはファンからブーイングされてスターになっていったわけですからね・・・中邑もそうでしたよ。
特にロスインゴが明らかに悪い使われ方をしているのは、ロスインゴファンがロスインゴ全肯定だからという理由も少しはあるはずなのです。
別にロスインゴが勝とうが負けようがTシャツ来てコスプレして自分が楽しめればいい!ってファン層が多いのであれば、ロスインゴをトップに据える必要性がありませんからね・・・。
最近内藤選手がロスインゴファンを煽ってリングの外からファンの声でリングを動かしていこうとするような発言を一切しなくなっているのは、この状態に気がついてしまったからではないかとも思う部分もあるんですよね。
これからロスインゴを救うのは...あの日、あの頃、内藤哲也にブーイングを送りながらも今では掌返しをしてロスインゴファンをしている層のような気がするのです。彼はあの時がどれほど重要だったか知っているので・・・。
ただ、この涙とオカダカズチカの「またいつかやろう」的なマイクを聞くと、以前WWEがSANADAに接触したという話題もありましたので移籍ってこともありえる別れの涙なのでは?という嫌な予感もしますね。
冷静に考えれるとこれで結局EVILとSANADAがワールドタッグリーグに参戦して「ワールドタッグリーグをダークネスに!」とか言ってたら一気に人気がなくなるぐらい寒い展開ですが、そんなことが起こるものなのだろうかとも思いますし・・・
王者オカダカズチカが攻めの姿勢だったことが勝敗を分けた
いつも以上に積極的な戦いをしていたのはオカダカズチカだったように思います。
小さな技でもいつもと角度を変えたり変化をつけたりと、同じことの繰り返しではなく色々な角度からSANADAを攻めていました。
一方のSANADAは「これまでで最強のSANADA」と言っていたわりにはそこまで大きな変化がなく、むしろコンディションが悪かったのか試合中盤から一気に動きが落ちていたように見えます。
表情もかなり辛そうでしたし、オカダカズチカと比べて余裕が全くなかったのではないでしょうか。
挑戦者側のSANADAが奥の手などを出してほしかったものですが、実際に奥の手を出したのはオカダカズチカの方でした。
ツームストンパイルドライバーを耐えるSANADAに対して、エイプシットやバーナードライバー系の落とし方で脳天からSANADAをリングに突き刺すと、伝家の宝刀レインメーカーで完勝。
これにより、東京ドームのメインは「IWGPを愛するオカダカズチカ」と「二冠を狙う飯伏幸太」というある意味ではベルトに対しての考え方が違うもの同士の対決となるわけです。
個人的にはオカダカズチカ時代がまだ続くのかなとは思うのですが・・・
って年齢的に飯伏時代が来てもそれは「オカダカズチカ時代の中の飯伏期」ってだけにも見えますからね。
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