全日本プロレス、アジアタッグ選手権試合
王者ジェイク・リー&岩本煌史対TAJIRI&KAIの試合ね・・・これがめっちゃ面白かったです。
この4人の関係性を知るファンも多いですが、記者会見時点では和気あいあいとしていて憎しみ合う戦いではなく、プロレスをしようぜ!って感じの構図だったわけです。
僕自身は岩本煌史選手とお食事させていただいていたりするので、先月この試合への思いとかTAJIRI選手の凄さとかを聞いていたのでより楽しめました(感謝!)
試合自体は完全なるTAJIRIワールドに王者組が迷い込んでいたという感じで、本当にこの人はスゲェなと再確認できたわけなのですが、その世界から逃れようとしたり、でもその世界を楽しんでいたりする王者組というのも印象的でした。
KAIはTAJIRIワールドを拡張していくような存在というか、何にしても挑戦者組の世界観の中で王者組が自らの価値観を高めて見つけていくような試合だったと思います。
目のプロレス、目にここまで注目したのははじめてだった
試合開始前、岩本のマスク越しに見える鋭い目は色々なことを語っていたと思います。
しかし、そんな岩本を試合早々に見透かしているかのような、全てを支配するかのようなTAJIRIの目。
この試合序盤、まだ何も始まっていない時点で何かいつものプロレスを見ている感覚とは違うものを感じました。
記者会見の和気あいあいからは一転、徹底的にジェイク・リーの脚を殺していく挑戦者組。
そしてレフェリーを排除してのグリーンミストなどやりたい放題。
最後は一瞬のチャンスを逃さなかった岩本の孤高の芸術から、ジェイク・リーのジャイアントキリングで18分45秒の試合は王者組の防衛で終わりましたが、王者組が稽古をつけてもらったかのような印象が残りました。
これ・・・またやってほしいカードですし、多くの人に見てほしいなぁ。
ジェイク・リーは三冠ヘビー級へ、岩本煌史は世界ジュニアへ
アジアタッグ王者として更に成長したジェイク・リーと岩本煌史ですが、世界タッグへのエントリーは無し。
これについて岩本はリング上で素直に悔しさを口にしました。
アジアタッグ王者でありながら最強タッグにエントリーされなかったのは悔しいな。
その理由が俺が
“ジュニアだから”
だとしたらもっと悔しい。ここからジュニアの強さ、面白さを見せていく
結果でも内容でも絶対負けたくない。#ajpw— 岩本 煌史【KOJI IWAMOTO】 (@k_i_prowrestler) October 9, 2019
まぁヘビーに負けない体ですしね・・・僕としても見たかったですが、ただ岩本煌史には世界ジュニアを手にするという使命があります。
青木選手が事故で亡くなってしまい、取り返すことができなくなってしまいましたが・・・それだけに岩本が獲らないと時代が進まないでしょう。
ジェイク・リーは三冠ヘビー級王座に挑戦しますが、宮原健斗に二連勝するというのはかなり難しいこと。
でもこちらもジェイクが勝利しないと時計の針が進んでいきません。
アジアタッグ王者がそれぞれ各階級の頂点になっているなんてことになれば面白いですし、よりアジアタッグの価値も上がりますからね。
アジアタッグの二人から暫く目が離せないですね。
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