内藤哲也37歳、ジェイホワイト26歳。
内藤が一人ロスインゴをしている時には見る影もなかったジェイホワイトでしたが、あっという間に「どちらが勝つかわからない」という状況の中、日本武道館のメインで戦うのですからジェイの進化は恐ろしいものがあります。
内藤があれほどまでに目指した20代でのIWGPという夢をジェイはあっさり叶えているわけですし、マディソンスクエアガーデンのメインに最後に入場してきたのもジェイなのですから、ジェイの壁となる内藤ではなく内藤の壁がジェイとなる可能性すらあります。
ところで、オカダと飯伏・棚橋や内藤と飯伏というカードは表の黄金カードという印象ですが、内藤とジェイというのは裏の黄金カードと呼べるのではないでしょうか。
「初対戦」「トップ」「ユニットの長」「ヒール(ベビーではない)」
誰しもが見たかったが組まれなかったカード、めちゃくちゃ合いそうな予感もするけど全く合わずに凡戦になりそうな雰囲気がある、特別なドラマもテーマもないけど何か生まれそうな気がするし、何も生まれない気もする。
この気持ち悪くも興奮するエログロ映画のような雰囲気すら漂う二人の遭遇まであと20時間ぐらいでしょうか。
見るのが楽しみなような、不安なような・・・
内藤の余裕、ジェイの余裕、それらが崩れた先が楽しみ
前哨戦を見る限りお互い余裕と自信に満ちあふれているように感じました。
内藤はジェイに興味津々な素振り、そしてジェイはそれをスカしたような態度ではありましたが、二人共が心の底に妙な余裕を持っている感じでしたね。
内藤もジェイも「のらりくらり」と自分の世界を作っていくタイプですが、その手法としては少々違います。
内藤は「相手を挑発しつつ小馬鹿にする」スタイルですし、ジェイは「相手のリズムを崩す」ようなタイプという感じでしょう。
これを両者ともにやろうとすると、前代未聞のグダグダな試合になる可能性もあるのですが(笑)
G1の優勝決定戦がかかる試合であると同時に、今日のオカダ・飯伏の試合を意識しているでしょうから恐らく激しい試合になると思います。
試合の中で余裕という仮面が徐々に剥がれて行った時、一体この二人がどんな表情でどんな戦いをするのか?
そしてその先に何かを感じることができるのか?
ついにロスインゴとBULLET CLUBの抗争という未来があるのか?
色々な部分を注目して見たい試合ですね。
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