迷子のままでG1を終えたKENTA

オカダとの全勝対決となった名古屋大会。
しかし最終的には4勝5敗の負け越しとなったKENTA。

NOAHからWWEへ、そしてWWEでは「何1つ納得できないヒデオ・イタミ」の時間を過ごし、何かを取り戻すために戻った日本で参戦したのはNOAHではなく新日本プロレスでした。

公式戦が全て終わったところでファンの声にも色々なものがありますが、柴田選手が連れてきたKENTAという補正があることを考えれば否定的な意見が多すぎる状況になっているのが現実です。

僕の率直な感想で言えば「NOAH時代に見ていたKENTA」でもなく「ヒデオ・イタミ」でもない。
でも「新日本プロレスのKENTA」というほどに何かが変わっているようにも思えない、ですね。

怪我の影響もあると思いますが技のキレが失われていますし、今の新日本プロレスでここまで試合中におかしなミスをする選手はいません。(オカダの頭上バズソーキックや走る方向に戸惑ってキョロキョロするなど)

キャプテン・ニュージャパンはよくやってましたが、あれはあのキャラだったから助かっていただけなので、KENTA選手がこのファイトスタイルで誰もいない場所を蹴ってパニックになるとかしていると印象は当然悪くなってしまいます。

また、棚橋弘至や飯伏幸太やオカダには妙にすり寄るような彼らしくない態度なのも、尖っていた昔のKENTAからずっと応援しているファンの人はショックだと思うのです。

結局KENTAは何が見せたくて新日本プロレスに来たのか?という疑問だけが残るG1になってしまったと僕は感じてします。
もちろんこんな状態で「NOAHに戻ります」なんてことも男としてできないでしょう。

棚橋弘至はKENTAを「迷子」と表現しましたが、もしかすると誰かがKENTAを取り戻す手助けをしないといけないのかもしれません。

KENTAというレスラーはこんな選手じゃありませんからね。


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