石井と鷹木がぶつけ合った意地とプライド、そしてNEVERが鷹木を呼び込んだ。

1ヶ月間、ずっと楽しみにしていた石井VS鷹木。
多くの新日本プロレスファンは最近の華やかなプロレスが好きなはずなのに、結局会場が大爆発して手に汗握るのはこういう無骨な選手の試合なんですよね。

試合開始から試合が終わるまでの全てが意地の張り合い。

容赦なく鷹木の喉元に逆水平チョップを入れる石井から感じる「お前はどこまでやれるんだ?」という気持ち。
それに全力で立ち向かって「潰せるものなら潰してみろ」と前に出続ける鷹木。

プロレスがプロレスであることの必要性を感じるような試合は22分41秒の激闘の末に『次のNEVER』への期待感を高めて決着となりました。

NEVER無差別が鷹木信悟に手招きをした

耳から血を流しながら戦っていたNEVER王者石井。
鼓膜がやられてしまったのかもしれませんが、そんな姿でも最後の最後まで負けた石井に王者の貫禄を感じました。

仮にNEVERというベルトが感情を持っていて少しばかりの力を持っているのであれば、恐らくNEVERは持ち主の石井ではなく鷹木の背中をそっと押したのでしょう。

NEVERは思ったことでしょう『G1の公式戦じゃなくてNEVERタイトル戦として見たい』と。
自分を争って戦うこの男達が見たいと、思わないわけがありません。

鷹木をNEVERの世界に招き入れるように手招きしているNEVERの姿が何度か見えたような気がするんですよね。

秋なのか冬なのかわかりませんが、恐らくこの二人の再戦は実現するでしょう。
鷹木が挑戦せずとも石井が逆指名するはずです。このままで終わるような男ではありませんから。

両者ともにG1優勝への道は閉ざされてしまいましたが、NEVERがもう1つ上のステージに昇っていく道は確実に開かれたと思います。


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